仕事を辞めたい23の理由とそれぞれの対処法【男女別】
- 1. 仕事は辞めたいと思って当然
- 2. データで見る離職数・離職率の現状
- 3. 仕事を辞めたい13の理由:男女共通
- 4. 理由(1):給料が低い
- 5. 理由(2):仕事内容にやりがいゼロ
- 6. 理由(3):社風についていけない
- 7. 理由(4):求人条件との大きな乖離
- 8. 理由(5):社長に嫌われた
- 9. 理由(6):雇用形態が契約社員のまま
- 10. 理由(7):うつなどの精神疾患にかかった
- 11. 理由(8):入社3年が過ぎた
- 12. 理由(9):会社や業界の今後に大きな不安
- 13. 理由(10):転勤・異動が気に入らない
- 14. 理由(11):ルーティンワークに飽きた
- 15. 理由(12):ダメ先輩が優遇される年功序列
- 16. 理由(13):残業が多すぎる
- 17. 仕事を辞めたい5の理由:男性編
- 18. 理由(14):自分に合う仕事を見つけたい
- 19. 理由(15):同性の上司からのセクハラがひどい
- 20. 理由(16):パワハラが常態化
- 21. 理由(17):理不尽に給料を下げられた
- 22. 理由(18):もっと経験を積みたい
- 23. 仕事を辞めたい5の理由:女性編
- 24. 理由(19):結婚した
- 25. 理由(20):出産・育児が忙しい…
- 26. 理由(21):職場の女性が極端に少ない
- 27. 理由(22):親の介護・看護が必要
- 28. 理由(23):セクハラが黙認されている
- 29. 仕事を好きになれる"偉人"の名言5選
- 30. それでも仕事を辞めたい場合は別の行動
- 31. 仕事を辞めたいと思ったときこそ自分が変われるチャンス
- 32. 口コミを参考にした転職エージェントランキングはコチラ
仕事は辞めたいと思って当然
はじめに結論から述べると、仕事を辞めたいと思う感情は芽生えて当然です。入社日には微塵も感じなかった「仕事辞めたい」という気持ち。負の感情は、いつ、どのタイミングで湧き出てくるのでしょうか。 入社して1週間目〜勤続10年目と、仕事を辞めたいと思うタイミングは人それぞれ。世間では転職エージェントなどの転職サービスが充実し、3年以内で退職した新卒には「第二新卒」という新たなブランドをつけ、仕事を辞めやすい環境は整ってきています。ジョブチェンジが当たり前になってきたからこそ、今一度仕事について考え直してみましょう。
「継続・退職」どちらにしても後悔しない選択肢を
仕事を辞めたいと思う気持ちを抱くことは決して悪いことではありません。重要なのは、その気持ちをどう行動に結びつけるかです。仕事を辞めたいと感じながら仕事を継続するのか、いっそのこと退職の道を選ぶのか。どちらにしても、後悔しない道を選択しなければなりません。 スティーブ・ジョブスの言葉を借りれば「その一瞬の判断が将来を棒に振るかもしれないぞ」。一時的な感情で物事を決めると、いままでの経験がムダになるかもしれません。後悔は文字通り後からやってくるのです。
データで見る離職数・離職率の現状
仕事を辞めたいと思うのは自分だけなのでしょうか? いえ、それは違います。おそらく想像よりもはるかに多くの方が「仕事辞めたい」と感じています。 仕事を辞める理由を見ていく前に、離職者数や離職率を見ていきましょう。大転職時代が到来している昨今において、2人に1人が転職を経験。それを裏付けるデータから何が見えるか考察していきます。
4大卒の3年目までの離職者数
厚生労働省の離職状況に関する資料によると、4大卒の3年目までの離職数は、上記のグラフからわかるように平成22年卒(2010年3月)を除き、増え続けています。平成22年卒はリーマンショックによる就職氷河期でした。やっとの思いで就職しただけあって、離職数は少なくなっている傾向にあるようです。
事業所規模別の離職率推移
ここに興味深いデータがあります。それは離職率と事業所の規模との関係を表したものです。このデータによると、事業人数が少ない会社ほど3年以内の退職率が上昇しています。もちろん「事業人数が多い=大企業」であるため、福利厚生などを考えると離職率が低いのは当然かもしれませんが、「仕事辞めたい」と思う原因には、事業所の人数も影響しているのかもしれません。
仕事を辞めたい13の理由:男女共通
では、仕事を辞めたい23の理由と対処法をみていきます。 まずは男女に共通する仕事を辞めたい理由と対処法に迫ります。仕事を辞めたい理由だけをみてネガティブな気持ちにならないようにしてください。また、仕事がつらいから辞めたいというのはただの現実逃避であると周りに見なされてしまう可能性がありますから、発言には注意してください。
理由(1):給料が低い
仕事を辞めたいと思う理由でいちばん多いのが給与面の不満だと言われています。 アベノミクス効果で景気が上向きになりつつあっても、その効果が給与に反映しているかというと、まだまだ実感が沸かない人がほとんどです。 給与は仕事に対するモチベーションに直結します。「あれだけ働いたのに給料はこれだけ。」と給料日に嘆く人も多いのではないでしょうか。企業の業績に比べて、給与が上がらず、将来に不安を覚えて、仕事を辞めたいと思うようになるのです。
対処法①:上がる方法を徹底的に考え抜く
対処法として「なぜ給料が上がらないのか」を考えてみましょう。これまでの自分の仕事ぶりを振り返ってみてください。褒められる仕事になっていますか?仕事の成果が怒られない程度になっていませんか?10と設定しているノルマを10で終わらせていませんか? 受け身のままでは給料はあがりません。仮に給与が上がっている社員はどんな働き方をしていますか?まずはその社員を見習って仕事に取り組んでみましょう。自ずとその会社に合った働き方が見えてくるかもしれません。評価査定は企業で異なります。そのため評価査定を意識した仕事をおこなうようにしましょう。
対処法②:副業に手を出してみる
給料がなかなか上がらず、仕事への熱意が冷めてしまった。けれどもお金はもっと欲しい…そんな人は、会社に内緒で副業をしてみてはいかがでしょうか?クラウドソーシングサイトがいくつも生まれ、自宅で簡単に副業ができるようになりました。登録時には手間がかかったり、手順を把握するまで作業が途中で止まったりするかもしれませんが、慣れてしまえば空き時間のお小遣い稼ぎくらいのスタンスで取り組めるでしょう。 ただし、就業規則で禁止されている場合はもちろんNG。友人の引っ越しの手伝いや昔のバイト先の手伝いをするなどして、非正規の収入を得てみるのもいいでしょう。
理由(2):仕事内容にやりがいゼロ
入社日には自分が活躍する姿を思い描いていたはず。志望動機に書いた「貴社で成し遂げたい○○」は、やりがいや使命感だったと思います。しかし、時が経つにつれ、自分が思い描いていた仕事とズレが生じ、また部署異動などの環境の変化で業務内容にやりがいを感じられなくなる場合があります。 やりがいを感じられない仕事が「つらい」に変化し、つらいがやがて「仕事辞めたい」という気持ちにつながるのです。
対処法①:何を感じることがやりがいになるのか考える
仕事を始めた頃を思い出してみましょう。初めて目にする多くの業務を一つ一つこなしていった頃は、帰り際に「昨日できなかった業務が今日はできた」という「達成感」を得られたのではないでしょうか? 仕事のやりがいについて、有名なたとえ話があります。 はるか昔、エジプトでピラミッドの建設に携わる三人。商人がレンガを運んでいる3人に「何をしているのか?」と尋ねると、三人の仕事内容は同じはずなのに「ただレンガを運んでいる」、「王家の墓を作っている」、「後世に続くエジプトの偉大な文化を作っている」という答えが返ってきました。 この話は、視点が違えば仕事に対する感じ方も変わるという比喩として語られています。
対処法②:大きな案件を担当している社員と仲良くしておく
自分の担当案件を大きくしたいなら、実際に大きな案件を受け持っている社員のそばに張り付いてみましょう。重要な仕事を任されている人は、何らかの理由で社内からの信用を勝ち取っていますが、その理由は意外と曖昧。「気が付いたらデキる人に」なんて話も珍しくありません。 大きな仕事を進めている社員と仲良くなれば、自分自身もデキる人の仲間入りを果たせるかもしれません。「あの二人はいつも一緒にいるな」と思われたら、チャンス到来。自分にもやりがいのある仕事を振ってもらえる可能性がぐんと高まります。まさに「類は友を呼ぶ」の逆説的発想ですね。
対処法③:異動願いを出し続ける
そもそも今の部署には大きな案件が回ってこない。だとすれば、異動してしまうのが一番ですね。通常であれば、配属面談等は年に一度や二度しかないものですが、事あるごとに周囲へ「異動したい」アピールをしましょう。 気をつけなければいけないのは、上司に直接異動したい旨を伝えると、気分を害してしまうかもしれないという点。「自分の下で働くのがそんなに嫌なのか?」と思われてしまったら、異動に必要な推薦や許可がもらえなくなってしまいます。自分と直接的な上下関係のない人に、もしくは関係性が強すぎない人を中心に伝えましょう。
理由(3):社風についていけない
企業カラーである「社風」に肌が合わず「仕事辞めたい」と感じる方は意外に多いようです。「とりあえず体育会系で上下関係が厳しく、先輩の発言は絶対」や「入社3年以内の社員は、毎週金曜日に上司と飲み会、カラオケ」。さらに就労開始数時間の出社やサービス残業は当たり前などが挙げられます。また有給休暇が取りづらく、未消化にするのが当たり前という会社もあるほどです。
対処法①:一人で悩まず周りに相談
社風についていけない場合はまず周りに相談しましょう。 同僚が社風についてどう考えているかを聞くのも大切なアクションです。自分と同じように疑問を感じているのか、それとも社風を受け入れているのか。人の話を聞くだけでも気持ちに変化が訪れるかもしれません。とにかく一人で悩んで気落ちするよりも、人と話すことを心がけましょう。
対処法②:一人ずつ個別に接点を作っていく
社内の雰囲気に馴染めない時は、いきなり合わせようとしても身体が拒絶反応を起こしてしまうのではないでしょうか?気軽に話せる社員が増えれば、社風に対する嫌悪感も和らぎます。職場の人と、一人ずつコツコツとコミュニケーションを取るようにしてください。一度に皆と仲良くなろうとしてもうまくいかない可能性が高いので、ちょっとずつ馴染む努力をするのがコツです。
対処法③:挨拶だけ元気にしてイベント前に即帰宅
職場とプライベートとで人間関係をきっちり分けたいなら、無理して社風についていく必要はありません。「社風についていけない」という悩みを最も感じるタイミングは、おそらく飲み会等のイベント時ではないでしょうか? 飲み会へ参加せず、かつ悪印象を与えないコツは、挨拶をとにかく元気にすること。挨拶を元気にしていれば、とりあえず大丈夫。ただし、挨拶もせずに誘いを断ると、職場での居場所がどんどんなくなる感覚に陥ってしまいますから注意してください。
理由(4):求人条件との大きな乖離
辞めたい理由に求人情報サイトで見た条件との乖離が挙げられます。求人条件には、正社員募集で給料が25万円以上と明記しているのにも関わらず、ふたを開けてみれば、契約社員雇用で給料は20万円未満。契約時に「正社員雇用は頑張り次第」や「給料はすぐに上がります」など、うまく言いくるめられて入社したものの、求人時の条件と乖離があるから仕事辞めたいと思うようになるのです。
対処法:誰もが納得できる成果を残す
求人広告の表記については職業安定法で定められており、「虚偽広告」などで罰金が科されることもあります。しかし、訴えるにしても必要以上の労力がかかり、聡明な対処法とは言えないでしょう。 ここであなたに求められているベストな対処法とは、仕事で誰もが納得できるような成果を残すことです。圧倒的な成果を残せば、給料交渉をしても誰も文句は言えないでしょう。退職するのは簡単です。ただし、職歴には消えることのない傷がついてしまいます。転職のしすぎだと思われ社会的信用が低下するくらいなら、その職場で奮起するのも1つの方法ではないでしょうか?
理由(5):社長に嫌われた
自分が勤める会社のトップである社長に嫌われると、「もうダメだ、仕事辞めたい」と思うのも無理はありません。大手企業、ベンチャー企業などの規模に関わらずワンマン社長は存在します。実力があるものの、人間性が合わないという理由でワンマン社長から嫌われて、理不尽な始末を受けて、仕事を辞めたいと思うようになるのです。
対処法①:性格を考えて"先読みの行動力"を鍛える
対処法として、ワンマン社長の性格を考えて行動してみましょう。社長が好むものは何か、嫌うことは何かを考えて行動するのです。この問題を解決できれば、どんな場面でも柔軟に対応できるビジネスパーソンになれます。またヒューマンスキルはビジネス以外の場面でも求められる力です。その力を鍛えられる好機なんだと発想の転換をしてみましょう。
対処法②:毎日社長室の周辺を掃除する
嫌われている現状を打破するためには、あざとくアピールするのもアリです。たとえば、社長室前の廊下を毎日ピカピカに掃除してみてはいかがでしょうか?ドアをキレイにするのもOK。社長室に無許可で入るのは絶対NGですが、これくらい露骨なアピールを続ければ、見直してもらえるチャンスが広がります。
対処法③:アピールする相手を副社長にシフト
社長が自分を拒絶しているからといって、全てが終わるわけではありません。会社のナンバーツーに顔と名前を売るのも手です。副社長の目に留まれば、社長との間の壁を取り除いてくれるかもしれません。社内で派閥が出来ているような職場でも、こちらの手段は有効です。 万が一、現社長が一線を退いて副社長が後任になった場合、大きなアドバンテージを得る事になります。ただし、これはあくまでも社長に嫌われた場合の手段です。自発的に嫌われるような行動を取るのは絶対NGです。
理由(6):雇用形態が契約社員のまま
雇用形態に対する不満が原因で仕事を辞めたいと思うこともあります。求人サイトには「正社員雇用可」とあるものの、契約社員から正社員になった実績はゼロという企業はざらにあります。人員整理しやすい契約社員のままにしておきたい都合があるのかもしれませんが、いつまで経っても雇用形態に改善が見られないと会社への不信につながり、やがて仕事辞めたいと思うようになるのです。
対処法:正社員登用について上司と相談
契約に関する悩みは1人で悩んでも解決できません。正社員登用について、思い切って上司へ相談するのも1つの対処法です。そして正社員への登用に見合うだけの働きとは何か、をきちんと理解しましょう。
理由(7):うつなどの精神疾患にかかった
一億総ストレス社会と呼ばれる昨今。仕事をしていると誰しも少なからずストレスを抱えてしまうものです。ストレスの原因は人間関係や仕事内容など人それぞれ。長時間労働や過重労働、上司からのパワハラ、セクハラなど、知らず知らずのうちにたまったストレスによってやがて「うつ」などの精神疾患にかかる危険が潜んでいます。 うつが原因で「仕事辞めたい」と思うのは当然。いまやうつ病の患者は100万人以上とも言われ、15人に1人が生涯に1度はかかる可能性があるといわれています。
対処法①:いますぐ休む
精神疾患にかかったら、まずは休むのが鉄則。無理は厳禁です。仕事の責任、職場での評価、生活のためのお金…色々な悩みが出てくるかと思いますが、最低限の生活に必要なお金以外の悩みはひとまず忘れてしまいましょう。特に、仕事に関する考え事はストレスの原因になってしまいます。必要なお金さえやりくりできればOKと捉えるのがポイントです。
対処法②:傷病手当金制度を確認
病気休業中の被保険者およびその家族の生活を保障するために、『傷病手当金制度』というものがあります。条件が満たされれば、働けない期間の金銭的な負担が減ります。
傷病手当金の受給に必要な条件
- 業務外の事由による病気やけがを療養すること
- 仕事に就くことができないこと
- 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 休業した期間に給与の支払いがないこと
業務上の理由で怪我等を負った場合は、労災保険の給付対象ですね。ただ、業務外の事由と条件が定められていますが、仕事がつらくてうつ病や適応障害になってしまったとしても、傷病手当金を受給できるケースが多いです。もちろん、医師による診断は必要になります。最大1年6ヶ月間受給できますので、金銭的な心配がずいぶん和らぐでしょう。
対処法③:カウンセリングを受けて、治療に専念
うつ病などの精神疾患で仕事を辞めたいと思ったときはまずは専門相談機関でカウンセリングを受けましょう。うつ病になった要因を見つけ出し、どう向き合っていくかをカウンセラーと相談しながら症状の克服と治療に専念してください。 うつ病にかかると冷静な判断力が欠けてしまうといわれています。退職を時期尚早に決めるのではなく、会社と労働環境の変更や休職などについて相談しましょう。
理由(8):入社3年が過ぎた
「入社したらとりあえず3年間は働きなさい」という風潮が日本に存在していますが、3年目になると一通りの業務に慣れてきて、自社の業務について客観的に見えるようになります。そのとき「このままでいいのか」という気持ちが芽生え、「3年働いたから、社会人としてどこでも通じる」という思いで「会社辞めたい」と思うようになるのです。
対処法①:「とりあえず3年」という考え方を疑う
3年間で「知る・行動する・改善する」ができるようになるといわれていますが、それは本人次第です。3年働いたからといって、どこでも通用できるわけではありません。大事なのは「どのように働きたいか」。年月は関係ありません。3年働いたから一人前になるという考え方を改めましょう。
対処法②:期間(How long)ではなく何(What)で考える
昇進のための条件として、「○○年以上の□□経験を要する」という期間についての定めがあるケースは往々にしてあります。しかし、自分自身の成長という観点で見れば、必ずしも期間で区切ることが適切とはいえません。何ができるようになれば自分は納得できるのか、何を身に付ければもっと仕事がやりやすくなるのかといったふうに、何(What)で考えるのがポイントです。
対処法③:次の3年間について半年ごとの目標を立てる
「何(What)を~」の観点で自分のキャリアと向き合えるようになったら、次の3年間での目標計画を立てましょう。前回の3年間に悔いが残った分、次の3年間で巻き返しを図ろうと思えば、モチベーションも上がります。その際3年分の目標を一度に立てるのもアリですが、半年ごとに区切って設定するのがオススメ。もしも目標未達成でも、3年÷0.5年=6回のチャンスを得られるからです。
理由(9):会社や業界の今後に大きな不安
業界の今後に不安を案じて仕事を辞めたいと思うケースもあります。多種多様なサービスが乱立する社会において、伸びる業界、沈む業界は予想がつきにくいものです。そのため、業界の未来に不安を覚えて仕事を辞めたいと思うようになるのは、珍しいことではありません。自分なりに考察した結果、このままでいいのかという思いがあって当然なのです。
対処法①:業界を変える当事者意識を持つ
衰退する業界にいるから仕事を辞めたいと感じた場合は、「自分が伸びる業界に変えてやろう」という当事者意識を持っててみることが大切です。ビジネス成功のための ①高齢化社会 ②IT需要の促進 ③グローバル という3つのキーワードは今後さらに脚光を浴びていくことでしょう。それら3つのキーワードと自分がいる業界とを結びつける意識を持つことができれば、沈みかけている船を再び浮上させることは不可能ではありません。見切りをつけるのではなく、自らが変えるという考え方を持ってみるのも一つの対処法でしょう。
対処法②:V字回復を果たした経営者の本を読む
業績悪化が止まらない、市場規模が小さくなる一方など、自分が所属する会社や業界が傾きかけていると、不安が大きくなって辞めたいと感じてしまうもの。本当に回復はあり得ないのか?これまでの社会でも苦しみに耐えて"V字回復"を果たした経営者がいます。一度、そういった経営者たちの本を読んでみると、気持ちが前向きになるでしょう。
V字回復した企業(経営者)に関する本
・日産自動車、カルロス・ゴーン
『ルネッサンス-再生への挑戦』
・無印良品、松井忠三
『無印良品の人の育て方
『無印良品は、仕組みが9割』
・JAL(日本航空)、稲盛和夫
『稲盛和夫-最後の戦い』
・マクドナルド、原田泳幸
『勝ち続ける経営-日本マクドナルド原田泳幸の経営改革論』
・はとバス、宮端清次
『はとバスをV字回復させた社長の習慣』
理由(10):転勤・異動が気に入らない
仕事辞めたいと思う理由として、転勤や異動も挙げられます。全国に支社を置いている会社では数年置きに転勤というケースもあり、自分の意にそぐわない転勤先に不満を覚えて仕事を辞めたいと思うのです。 また、今までとはまったく違った仕事内容の部署への異動もその1つ。他の人との差に引け目を感じてしまい、仕事辞めたいと思うようになるのです。
対処法①:転勤・異動の意図をくみ取る
転勤や異動で仕事を辞めたいと感じたら、その意図をくみ取るようにしましょう。転勤や異動は組織の配置換えです。決してネガティブに捉えるのではなく、自分にしか成し遂げられないミッションを与えられたのだという考えを持ちましょう。 つまり、転勤や異動に不満や不安を抱くのではなく、会社からの期待に応えようと行動することが肝心です。転勤や異動をした後に失敗するか成功するは自分次第。何ができて、何が足りないのかをきちんと理解しておくことが成功への近道となります。
対処法②:友達を作るチャンスと180度転換
見知らぬ土地に行く場合、考え方によっては自分がいる世界の見え方を変えるチャンス。なぜならば、転勤がなければ出会うこともなかったような人たちと友達になれるからです。さらに、広がるのはプライベートの人脈だけではありません。社内でのつながりもなるでしょう。社内のいろいろなところに見方がいると、出世や昇進がしやすくなるというおまけもついてくるかもしれませんね。
対処法③:見知らぬ土地なら毎週観光してみる
また、地方へ転勤になった場合は、休日に観光をしてみるのもアリでしょう。新幹線や飛行機に乗らずに行ける観光スポットはありませんか?ご当地グルメを楽しむのもオススメです。都心部から地方へ引っ越すと、物価が安くてお金が貯まりやすい傾向がありますから、旅行が好きな人ならば旅費をたくさん稼ぐチャンスにもなるかもしれません。 あるいは、地方から東京へ転勤する場合は、メディアで取り上げられる最新のスポットへ出かけてみましょう。国内外問わず、土地や風土に触れておくと後々別の場所で、また新たな出会いを生み出してくれるかもしれませんよ。
理由(11):ルーティンワークに飽きた
仕事を覚えてワクワクする感覚は過去の話。業務はいつしかそつなくこなすルーティンワークに。ルーティンワークの意味は徐々に楽な仕事や退屈な仕事の代名詞になりつつあります。指示された通りにこなすだけの毎日に飽きてしまい仕事を辞めたいと思うようになる人も多いのではないでしょうか。
対処法①:ルーティンワークをさらに改善する
言われた仕事を淡々とこなすルーティンワーク。ルーティンワークといえども改善の余地はいくらでもあります。常に改善点を考え、スマートかつ質の良い作業を目指す。いわば「ルーティンワークに飽きた」は、現状維持で満足しているただの怠け者に過ぎません。 また仕事に対する考え方を変えてみるのも有効な手段の1つです。1つ1つこなしていくことは容易ではありません。ルーティンワークに対してプライドを持ってみることも現状を打開する重要な一歩となります。
対処法②:社内イベントを企画しまくる
ルーティンワークがつまらないという気持ちは、生活に刺激が足りないという心理の裏返し。自分で新しい出来事をどんどん生み出してみてはいかがでしょうか?一番簡単なのが、社内イベントの企画。 飲み会やレクリエーションの他、勉強会・朝会、事業部交流会や表彰制度の立案など、簡単に思いつくものから根気がいるものまで、たくさんの選択肢があります。企画力が認められれば、新規事業に携われるチャンスが生まれるかもしれません。
理由(12):ダメ先輩が優遇される年功序列
自分よりまったく仕事ができないのに、先に入社したというだけの理由で先輩が優遇される年功序列。一緒に仕事をしていても「そんなことも知らないんですか?」と、のど元まで出かかった言葉を飲み込むことも。成果主義に憧れを抱くと、年功序列の風土が強く残っている職場にいることが苦痛になります。
対処法①:上司に気に入られる
自分自身も上司に気に入られるように世渡りを工夫し、先輩たちよりも大きな出世を目指しましょう。まずは、上司とのコミュニケーションの場を増やしすのがコツ。飲み会に積極的に参加したり、上司と趣味を合わせるのもいいですね。上司が読んでいる小説を買って、話題を合わせるのも気に入られる方法の1つ。 上司に気に入られたら、自分の実力をアピールしましょう。ただし、気に入られても、仕事で結果を残さなければ意味がありません。「使える部下」である印象を残して出世を目指しましょう。
対処法②:見えない部分では少し手を抜く
なんだか頑張るのがバカバカしい…そう思ったらいっそのこと、気持ちが落ち着くまではしばらく手を抜きまくるのもオススメ。実際、社風に左右されず要領よく出世する人は、手の抜き方が上手いもの。ただし、周囲にばれるようなサボり方はNGです。頑張っても頑張らなくてもそこまで成果に差が出ない仕事でちょっと手を抜く、ということを繰り返すと、1週間、1ヶ月で見たときに負担量に大きな差が出ます。
理由(13):残業が多すぎる
「日本人は始業時間だけ厳しくて終業時間にはルーズだなんておかしい」とネタにされるほど、「日本」と「残業」は切っても切れない関係です。残業が多すぎて、「自分の時間が作れないから仕事辞めたい」と思うのは自然な考え。定時帰りは幻想であり、サービス残業は当たり前という思想がスタンダードにさえなりつつあります。
対処法①:残業を減らす方法を徹底的に考え抜く
残業が多いのは人のせいでしょうか。まずは一日の自分の仕事を振り返ってみましょう。何かにこだわって、時間を無駄に費やしていませんか。残業をしてしまう原因を見つけ出し、減らす方法を考えてください。普段の考え方や習慣を少し変えてみるのがポイントです。仕事をこなすスピードが改善されるかもしれません。 大切なのは「同じことの繰り返しで違う結果を求める」姿勢です。現状維持では何も変わらないと自分に言い聞かせましょう。
対処法②:質よりスピードを重視する
仕事を進める時、スピードを最優先に考えるよう頭の中を整理してみてください。デキるビジネスパーソンの大半は「圧倒的な量をこなすうちに、自然と質もあがってくる」と考えているようです。 仕事にクオリティを追求するのは間違った事ではなく、むしろ好ましい姿勢ですが、残業を避けたいのなら徹底的に速さを重視するのがオススメ。もしも早く終えられるようになったら、それから質について考えても遅くはありません。
対処法③:家族に電話してきてもらう
家族に緊急の(設定の)電話をかけてきてもらえば、帰らざるを得ない状況を作り出せます。用件については、うまく濁す、もしくはばれない嘘で切り抜けましょう。 定時ぴったりで電話が鳴ると周囲も違和感を抱く可能性が高いので、定時から30分後~1時間後を目途に電話を入れてもらうのがベター。もしも家族に電話を頼めない場合は、緊急の連絡があった”てい”を貫いてみるといいでしょう。ただし毎日は通用しないテクニックなので、どうしても帰りたい日に限定して使ってください。
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仕事を辞めたい5の理由:男性編
男女に共通する仕事を辞めたい10の理由はいかがでしたか。仕事を辞めたいという感情は感じて当然。そこからどう対処するか、どういった行動を取るかが重要なのです。つづいて仕事を辞めたい理由の男性編をみていきます。男性ならではの理由とは一体どんなものなのでしょうか?
理由(14):自分に合う仕事を見つけたい
男性が仕事を辞めたいと感じる理由の1つ目は「自分に合う仕事を見つけるため」です。この理由は女性にも当てはまりますが、男性の方がより強く意識している傾向にあるようです。 「自分に合う仕事とは?」と自問自答する時期は必ず訪れます。刻々と過ぎている日々の中で、仕事の忙しさが相まって、なかなか答えを導き出せずにいる方も多いことでしょう。次第に「自分に合う仕事はここにはない」という気持ちが強くなって仕事を辞めたいと思うようになるのです。
対処法:自己分析を徹底的におこなう
自分に合った仕事とは何かを考えたときには「自己分析」を行いましょう。おそらく就職活動で自己分析を行った経験があるかと思います。「いまさら?」と思わずに自己分析で自分の趣向や思考、行動の傾向を客観的に把握してみましょう。 すると学生時代の結果とは異なった結果が得られるかもしれません。さらに知人などの第三者の意見を取り入れてみるのも有効的な手段だと言えるでしょう。自分を理解すればするほど、「自分に合う仕事」が見えてきます。また、さまざまな職種の人から仕事に関する体験談を聞くのもいいでしょう。ネットや本からでは得られない生の情報が手に入るためです。
理由(15):同性の上司からのセクハラがひどい
セクハラの被害はなにも女性だけとは限りません。男性でもセクハラの被害を受けることはあります。ちなみに男性のセクハラ被害は同性の上司から受ける場合が多いようです。エレベーターの中で密着され下半身を押しつけられたり、通りすがりにお尻を触られるなど、スキンシップを通り越しているケースが見受けられます。
対処法:人事部や同僚に相談
セクハラを訴えるには証拠集めが必要です。しかし、その前にとにかく周りの同僚などに相談しましょう。同僚に相談をすれば、それ以上のセクハラは受けずに済むかもしれません。まずは一人で悩みを抱えないことが大事です。 それでもセクハラ被害が止まない場合は、人事部や総務部などの労働に関する悩みに対応してくれる部署に相談を持ち掛けましょう。さらに弁護士や司法の窓口を利用しても構いません。現状維持による泣き寝入りだけは避けるようにしましょう。
理由(16):パワハラが常態化
職場の上司が地位を利用してハラスメント行為をする「パワハラ」。上司に逆らうと仕事が貰えなくなるかもしれないという事態を恐れて泣き寝入りになる場合がほとんどです。そのため、パワハラが継続的に行われ仕事を辞めたいという気持ちを加速させてしまうのです。
対処法①:同僚・人事・上司の上司・社外の専門機関に相談
大前提として、一人で悩みこまないことが重要です。対処法として、実際にどういうパワハラを受けているのかを把握し、暴言や侮辱的な発言の場合はICレコーダーなどを用いて、暴力を振るわれた場合はいつどこで何をされたのかをメモを取り、物的証拠を集めましょう。 そして同僚に相談しましょう。同じ被害を受けている場合は、同僚と結託してもいいかもしれません。会社に設置されている相談窓口を利用するのもオススメです。相談窓口の機能が働いていない場合は厚労省が運営している総合労働窓口に相談してください。各都道府県の労働局に設けられており、その窓口に相談を持ち掛けましょう。
対処法②:ジムに通って肉体改造
上司から見て「自信がなさそう」な部下は、パワハラのターゲットになりやすいといわれています。高圧的な上司の態度を変える方法として、肉体改造という選択肢もアリです。体つきが逞しくなれば、自信がなさそうという印象もがらりと変わります。1ヶ月や2ヶ月で劇的な効果を出そうと思っても決して簡単ではありませんが、仕事とプライベートのメリハリも付いて一石二鳥。適度な運動はストレス解消の効果もあるので、是非新しい習慣にしてみてはいかがでしょうか?
対処法③:クレーム処理のノウハウを学んで社内で実践
サービス業の大手と呼ばれる企業はクレーム処理に長けていて、培ってきたノウハウを書籍化しているケースもあります。理不尽な上司を顧客に見立てると、パワハラとクレームには似た要素がいくつか見つかるはず。クレーム処理のスキルを習得して、社内で実践するのも選択肢としてオススメです。
理由(17):理不尽に給料を下げられた
業績とは関係なく、突然の給料切り下げ。給料面の変更が原因で仕事を辞めたくなるのは、往々にしてあります。それも理不尽に給料を下げられた人は、「仕事辞めたい」と思って当然でしょう。給料面の不満はやがて不信につながります。
対処法:違法になる場合は権利を主張する
会社・雇い主(使用者)が、従業員(労働者)の同意を得られないまま、一方的に労働条件を切り下げる行為は違法です。そのため給料の切り下げは無効になります。これは労働契約法8条にある雇用契約ルールに記載があります。 その反面、会社側の一方的な労働条件の切り下げも、労働者が同意した場合には、基本的に有効となるので注意が必要です。
理由(18):もっと経験を積みたい
もっといろんなところで経験を積みたいから仕事を辞めたいと思う男性は多いです。男は価値を上げたいという思いが強い生き物です。一回しかない人生において1つの企業で一生を働くのではなく、さまざまな経験と知識を得るために仕事を変えるという気持ちになるのです。
対処法①:いまの職場で積める経験がこれ以上ないか考え直す
違う職場に行けば、新たな経験は積めるでしょう。しかし、今の職場でも経験はいくらでも積めるはず。「隣の芝は青く見える」ものです。今の職場に見切りをつけるのは、もしかしたら早すぎるという場合もありますよね。 まずは、これまで積んだ経験を文字に起こし、これから積める経験を考え直してみましょう。仕事を辞める選択肢以外に、ここで「極める」という選択肢が生まれるかもしれません。
対処法②:リーダーの手伝いを徹底的に引き受ける
ほとんどの職場ではリーダーが存在するもの。正式にリーダーとして認められるには厳しい条件が求められますが、リーダーの仕事内容の大枠を知ることはそれほど難しくありません。まずは、自分が所属するチームのリーダーに「どんな仕事をされているんですか?」と改めて聞いてみましょう。そして、手伝いをさせてほしいと懇願してください。 はじめは断られるかもしれませんが、何度も頭を下げれば、簡単な仕事を振ってもらえるようになるチャンスがあります。リーダーからの信頼を勝ち取れば、任される仕事の難易度も上がり、今の職場でも貴重な経験を積めるようになるでしょう。
仕事を辞めたい5の理由:女性編
男性ならではの仕事を辞めたいと感じる理由がある一方で、女性独自の理由もあります。女性には男性に比べて、さまざまなライフイベントがあります。結婚、出産、育児とそれぞれのライフイベントの時期によって働き方の価値観が変わってしまうのは仕方のないことです。そのため仕事への向き合い方が変わるときに、仕事を辞めたいと強く感じる傾向にあるようです。
理由(19):結婚した
女性が仕事を辞めたい理由として真っ先に挙げられるのが「結婚」です。いわゆる「寿退社」の女性もいれば、家庭と仕事のどちらも思うようにいかず「仕事辞めたい」と考える女性もいます。
対処法:長期的視点からライフプランを見直す
結婚を機に仕事を辞めようと思っている場合、長期的視点からライフプランを見直してみましょう。1つの例として、産休や育休の際の健康保険や雇用保険などの手当金です。たとえば、育児休暇では子どもが1歳になるまでの間に給料の5割程度が支給されます。 しかし、結婚を機に退職してしまったら、手当はもらえません。1歳になるまで給料の支給の有無は家庭に大きく影響します。そう言った面でも長期的視点からライフプランを見直すことが大切なのです。
理由(20):出産・育児が忙しい…
妊娠をきっかけに仕事を辞める女性は多いです。ある調査によると6割の女性が第一子の出産を機に仕事を辞める結果が出ています。出産後、育児に専念してから新しい職場を探そうとしている女性が多いのが現状です。
対処法:産休や育休を取る
できれば「産休」や「育休」を取って、会社に籍を残した状態にしておきましょう。会社を辞めてしまうということは、これまで積み上げてきた功績を手放してしまうという意味になります。0から人間関係を作るよりも、慣れ親しんだ環境で、職場復帰をするほうが余計なストレスも抱えなくて済むでしょう。そのため職場復帰を見据えて、なるべく会社に籍を残す状態にしておく方が利口であると言えそうです。
理由(21):職場の女性が極端に少ない
企業によっては職場に女性が極端に少ないという場合があります。初めから、少なかったわけではなく徐々に減っていき、女性は管理部の年齢の離れた女性だけという状況や、女性一人になってしまい誰にも気軽に相談もできないケースなどがあります。そのため精神的に追い詰められて辞めたいという気持ちになるのです。
対処法:現状を楽しめる方法を考える
職場に女性が極端に少ない理由で会社を辞めたいと思った場合は、現状を楽しめる方法を考えましょう。単に退職理由が「女性が少ないから」では通用しません。セクハラやパワハラがあった場合は別として、仕事をするために職場に来ている意識さえあれば、男女比など関係ありません。むしろ現状を楽しめる考えをもったほうがいいでしょう。
現状を楽しめる方法
- 男性にチヤホヤされている状況を貴重な経験だと思う
- 女性同士特有のジメジメとした人間関係がないと喜ぶ
- 自分のみ達成できる仕事があると考える
- 掃除やお茶くみなど男性の苦手な部分を支えると捉え方を変える
理由(22):親の介護・看護が必要
高齢化社会が進む中、親の介護・看護をするために仕事を辞めるという方が増えてきています。いわゆる「介護離職」です。現在、仕事と介護の両立が成立しないため、離職してしまう人が、年間10万人ほどいるとも言われています。しかし、退職により、生活を維持する経済基盤が揺らいでしまう恐れがあります。親の介護が必要になったから、仕事を辞めるという安易な選択だけはしないようにしましょう。
対処法:介護休業がないか確認
親の看護・介護のために退職するのは簡単です。しかし、その後の再就職には大変な労力を要します。高齢化社会を考慮し、就業規則に「介護休業」というものを設置している会社もあります。「介護休業」とは社員が親の介護を必要とした際に、退職はせずに休職という形で一時的に介護に専念できるシステムです。
まずは就業規則を確認し、そういった規則がないかを確認してください。 条件によっては、厚生労働省が推進している介護休業給付という制度も利用できますので、できるだけ仕事を続けながら介護をする道を選びましょう。
また、辞める決断をする前に、会社に相談してみるのも一つの手です。仕事を辞める理由が親の介護という場合は、勤務時間が考慮されたり、特別な措置を取ってもらえる可能性だってあるのです。
親の介護にかかる費用
厚生労働省の調査によると、1カ月あたりの親の介護にかかる費用は、5万7162円という調査結果が出ています。 そして介護期間の平均は4年9カ月です。 つまり、親の介護にかかる費用は「約5万7000円×4年9カ月」で計算すると、総額326万円となります。 その大枠は保険対象内外のサービス利用料、家族の交通費などです。「介護保険」は要介護度によって値段にばらつきが注意が必要です。基本的には介護保険が適用しているサービスは利用者が1割負担です。それ以外は利用者が全額負担となります。
理由(23):セクハラが黙認されている
許してはいけないセクハラ被害。ある調査によると、セクハラを経験した女性は実に7割を超えて、そのなかでも3割近い女性が「退職・転勤」を考えたと答えています。 一向に無くならないセクハラを黙認する会社。許されざる社会問題の一つでもあります。 また女性の場合、性的な言動を伴うセクハラが多いため、上司や仲のいい同僚にさえ悩みを打ち明けられずに一人で考えこんでしまう傾向にあります。段々気が滅入り体調も優れず、最終的には心の病気を発症して、長期間の休職や退職に至ってしまうケースも考えられます。
人事部または労働基準監督署に相談
社内でセクハラを受けた場合、まずは上司に相談してください。しかし、その上司がセクハラをしている張本人の場合は、人事部などに相談しましょう。それでも会社がなかなか動かない場合は、労働基準監督署に相談しましょう。 労働基準監督署が仲介に入ることで会社としてもイメージが悪くなります。会社が動いてくれない時点で、労働基準監督署の名前を出して訴える覚悟がある旨を伝えましょう。その結果、早急にセクハラが改善される可能性があります。
仕事を好きになれる"偉人"の名言5選
「人生の大半を占めるのは仕事」という意見もあるほど、仕事との付き合いは長いものです。長い間付き合っていく仕事を好きになれないと、ただ苦痛なだけになってしまいます。 人を好きになるきっかけ同様に、仕事を好きになるきっかけは人それぞれです。仕事を好きになるきっかけを作るためにも、今回は偉人の名言を5つご紹介したいと思います。
「あわてるな!夢中になれることは必ず見つかる」スティーブ・ジョブス
亡くなっても尚のこと圧倒的な存在感を残すスティーブ・ジョブス。 何をやっても上手にこなす人を見ると羨ましく思うのが人間です。そして自分には才能がない、この職場ではやっていけないと思い込み、自信を失いがちになります。しかし、華やかな舞台で活躍する一流アスリートは、たった1つのことに情熱を注いで、努力を続けたからこそ、大きな結果に結びついたのです。何より慌てないことが重要。腰を据えて1つのことに取り掛かる重要性をジョブスは説いています。
「考えなさい。調査し、探究し、問いかけ、熟考するのです」ウォルト・ディズニー
夢を追い求め続けたウォルト・ディズニー。ミッキーマウスは世界中の人々に愛され、誰もが知る人気キャラクターとなりました。次々と新たなエンターテイメントを生み出し、「ディズニーランド」という夢の詰まったテーマパークも誕生させました。仕事が好きだからこそ、人々に愛されるイマジネーションが生まれたのです。ウォルトの絶え間ない探求心が垣間見える名言があります。 「ディズニーランドが完成することはない。世の中に想像力がある限り進化し続けるだろう」 特に給与や雇用形態によって仕事を辞めたいと感じている方は、自分が会社に貢献できることはないか、産みだせるものはないかを考えながら仕事をしていくと現状を変えていけるのではないでしょうか?
「雨が降れば傘をさす。こけたら立ちなはれ」松下幸之助
パナソニックを一台で築き上げ「経営の神様」と称された松下幸之助。PHP研究所を設立や松下政経塾を立ち上げて政治家の育成に取り組みました。「雨が降れば傘をさす。こけたら立ちなはれ」はシンプルながらもとても奥が深い言葉です。当たり前のことを当たり前にやる。頑張るときに頑張る。仕事料が増えたら、その分仕事をする。 仕事で失敗して、こけたままでいませんか? こけたままでは前に進むことはできません。なぜこけたのかをよく考えて、そこから這い上がるのです。
「少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事」イチロー
世界の野球史に名を残し、いまなお第一線で活躍するイチロー。イチローの燦然と輝く記録も一つ一つの積み重ねがあったからこそ。「少しずつ前に進んでいる、日々成長を感じることが大切だ」とイチローは語っています。 仕事も同様、初めから大きなことを成し遂げることは不可能です。大きな仕事ほど時間はかかり、また成果にはなかなか結びつきません。そのときは「少しずつ前に進んでるんだ」という感覚を持ちましょう。
「毎日がつまらない人は『このままでいい、世界はいつも同じだ』と決めつけている人なんです」養老孟司
人間の行動や文化などのあらゆる営みは、脳の構造に対応しているという「唯脳論」を提唱した養老孟司氏。 「つまらない」と思っているから、仕事を辞めたいと感じているのではないでしょうか。そんなときはこの名言を声に出して読んでみてください。自分の中で何か"決めつけて"いませんか?
それでも仕事を辞めたい場合は別の行動
これまで仕事を辞めたいと思う理由とそれぞれの対処法を見ていきました。すべての人に今回紹介した対処法がベストではないかもしれません。あくまで参考程度に収めましょう。 では、仕事に対する考え方を改めたとしても、どうしても仕事を辞めたい場合はどうすればいいのでしょうか?答えは1つです、転職をするしかありません。 日本人の転職回数は1.8回。日本は欧米に比べ、転職を繰り返すことに対しネガティブなイメージを抱かれやすいものの、一方では転職するのが当たり前になりつつもあります。 従って考え抜いて出した答えが「転職」であったとしても決して間違いではないのです。
社外の人間にアドバイスをもらう
社内はもちろん、社外の人からの意見も積極的に貰うようにしましょう。 社内ではどうしても意見が偏ってしまうものです。自分がいつもいる環境から一歩踏み出してみると視野が広がり、自分の会社をより客観的に見ることができるはずです。 また友人に紹介してもらうなどして事前に人脈を作っておくのも有効な手段です。ある調査によると、転職活動において社外の人脈を活用したという方は45%ほどいると言われています。これは、人間関係が「社内重視」から「社外重視」へと移行したことの表れなのかもしれません。
就職先が決まってから退職を
在職中の転職活動は思うように進まないかもしれません。 だからといって、就職先が決まる前に退職するのだけは絶対に避けましょう。それはリスクがありすぎるからです。仕事が決まらない期間の生活は意外にもお金がかかるものです。毎月給与から引き落とされていた年金や住民税なども払わなければなりませんし、転職活動に伴う交通費だってバカにはなりません。ノートなどに収支表をつけて計画的な行動を心がけるようにしましょう。 上記の図は一人暮らしの生活費です。一か月の生活費の平均は約15万円と言われています。下記の図を参考に、あなたが会社を辞めた場合にかかる費用を算出してみましょう。
とりあえず転職サイトは登録マスト
仕事を辞めたく転職しようと思ってもすぐには行動には移せないもの。 そんな場合は、2,3ヶ月在職しながら転職サイトにて、転職市場の動向や大まかなアウトラインについて把握しておきましょう。どんな業界・職種があるのか、スムーズに転職活動をするにはどうすべきかなどのノウハウが得られるので「登録してお得」というより「登録しなきゃ損」です。 また、登録するなら「リクナビNEXT」が無難。この媒体は他社より求人数が圧倒的に多く、あらゆる業界を網羅しているので概観を掴むにはベスト。また独自の転職ノウハウに関するコンテンツも充実しているので、利用者の口コミも高評価なものばかりです。
中途採用では転職エージェントの利用が当たり前
転職を直近で考えている人であれば、転職サイトと合わせて転職エージェントの利用も考えてみましょう。転職エージェントとは、転職支援のプロが求職者に最適な企業を、無料で紹介してくれるサービスのことです。何と言っても最大のメリットは、web上には載っていない「非公開求人」を紹介してくれるところ。人気企業がweb上に載ってしまうとアクセス過多になってしまうので、企業側がエージェント側に"内緒"で求人情報を提供しているんです。 こちらのおすすめは「リクルートエージェント」あたりでしょう。このサービスは転職業界人すらも利用するほどですから求人の「質・量」ともにフルMAXです。実に転職者の3分の2がエージェントサービスを平均3、4つほど併用しながら転職活動に取り組んでいます。
フリーランスになる手段も
知識はお金になる時代。これまで蓄えてきた知識を活かしてフリーランスになるのも一つの手段です。今では、クラウドソーシングを利用して生計を立てる人もザラ。クラウドソーシングとは、インターネットを利用して不特定多数の人に受発注できるWebサービスです。仕事は翻訳サービス、ソフト開発、アイデア提案、ライティングなど多岐に渡ります。 実際にパナソニックではコンパクトデジタルカメラ「LUMIX」の外装デザインをクラウドソーシングを利用、製品化されました。今や有名企業が個人に発注するなど、受発注額は年々倍増している業界です。家族との時間を大切にでき、職場のしがらみに揉まれない働き方は、クラウドソーシングならではの強みでしょう。 また、現在フリーランスになるのは意外にも簡単でIT・Web業界の人は「レバテックフリーランス」などに登録して企業とのフリーランス提携を仲介してもらう場合が多いようです。月収50万円ほど稼いでいる人もいるほどなので、興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
仕事を辞めたいと思ったときこそ自分が変われるチャンス
酷な言い方かもしれませんが、「仕事はつらいのが当たり前」です。そのつらさから仕事を辞めたいと思い転職しても、また同じことの繰り返しになるでしょう。仕事を辞めたいと思ったら、まず自分の仕事に対する姿勢を見つめ直してみましょう。そして仕事を辞めたいという感情を自分が変われるチャンスだと考えてください。 今の職場で仕事を続けるのも転職するのも、どちらも間違いではありません。より自分が納得できる道を選んでください。
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