労働組合の執行委員はつらい!?断る前に知っておきたいメリット
労働組合の執行委員の仕事は金銭管理や出納帳の確認
労働組合は、労働者側の人間が団結し、会社と交渉するための組織です。その執行委員と呼ばれる存在は、委員長・副委員長・書記長と呼ばれる三役と、執行委員、会計、会計監査などからなります。委員長は労働組合においてトップの存在であり、その補佐役に書記長がいます。団体交渉の際は書記長を中心に行われるようです。副委員長はランク的にはその下になるようです。そしてこの三役の補佐役が執行委員になります。執行委員の仕事は会計や会計監査であり、労働組合の金銭管理・出納帳の確認を行います。
執行委員は団体交渉を通じて労働条件などの問題を解決する
労働組合は団体交渉を通じて、さまざまな問題を解決するために仕事をします。例えば労働条件、賃金、セクハラ、いじめなどのトラブルです。労働組合は、企業と対等な交渉を行うために存在します。またそれだけではなく、賃上げ交渉を行う場合は、会社の経営状況や自分たちの生活水準を調べ、資料を集めたり勉強会を開いたりします。そして、会社に対し要求書を提出し、団体交渉の場を作るよう申し入れるのです。労働組合の三役をはじめ、執行委員たちが団体交渉の場に出席します。労働組合の執行委員の権限はそれほどではないものの、このような機会では、会社側と対等に話ができる立場になっているのです。
執行委員は断りづらいがメリットもある
自ら希望したわけでもないのに、執行委員にならざるを得なかったという人も多いでしょう。労働組合の人数がもともと少なかったリ、他の組合員が忙しく手が回らないといった場合に、役回りで選ばれてしまう人がいます。そうなると断りづらく、いやいや引き受ける場合もあるでしょう。しかし、選ばれたからには執行役員の任期までやり遂げるしかありません。執行役員になることによる、意外なメリットもありますよ。
労働組合の執行委員になると出世への道が開ける
労働組合の執行委員になるメリットは、「出世への道が開ける」点にあるといえます。労働者の代表として、経営陣と直接会話する機会があるというのは、それだけ顔を売れる、ということです。もちろん、労働者側の立場で経営者に詰め寄らなければならない部分もあり、不利になる可能性もないわけではありません。しかし、大きな会社であればあるほど、経営陣と直接顔を合わせる機会は少ないはずです。執行委員になれば経営人と会えるので、顔を覚えられる可能性は高まります。
執行委員になることで人脈が広がる
労働組合の執行委員をすると、経営陣に顔を覚えられるかもしれないというのは、ひとつのメリットです。また、経営陣以外の人に顔を覚えられるというも、メリットとして挙げられます。というのは、執行委員として仕事をする中で、自分の部署だけでなく会社の様々な部署に出入りする機会ができるからです。したがって、社内のあらゆる場所に人脈を作れます。
執行役員は仕事の量も多いがやりがいを感じられる
労働組合の執行委員の仕事は、スキルアップに有利に働く可能性があります。執行委員になると、自分の仕事に加えて労働組合の方の活動を手伝うことになるため、当然、会議も増え残業も増えます。やりがいを感じられ、いつのまにか仕事をするうえでのスキルを上げられるでしょう。また、活動しやすい雰囲気であればやりがいも感じられますが、労働組合の働きに対して厳しい目を持っている人が多いと、活動自体もやりにくくなるようです。活動しやすい環境を整えることも大切だといえるでしょう。
執行委員を経験すると業界の問題点を知ることができる
労働組合の執行委員の経験を仕事に活かせるかについては、自分の努力次第のようです。同じ会社に勤める場合、組合の執行委員を務めたという経験自体は、そこまで重要視されないという場合が多いようです。しかし、執行委員をすると自分の仕事を離れ、会社が所属する業界自体の問題点を知ることができます。広い視野を持ち、人脈を作れるというのが、執行役員をするメリットです。
労働組合の執行委員は仕事の負担も増えるが人脈を広げられスキルアップができるというメリットもある
労働組合の執行委員の仕事を経験したことによって、メリットがあるかどうかというと、「顔を売れる」「人脈を作れる」といった点にあるようです。ただし、労働組合の活動自体は、本来の業務に加えて行われるため、残業や労働者側からの突き上げなど心身ともに辛い一面も持っています。そこを乗り切り、自分のキャリアを積む一つの手段にできるかどうかは、自分次第といえそうです。
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