実は2種類いる「適当な人」の特徴とそれぞれに合った仕事術
適当な人は2種類いるって知っていました?『何事にもほどよく自分を当てはめられる人』と、『超いいかげんな人』の全く異なる2タイプです。それぞれの特徴を知り、最適な仕事の方法を試してみてください。
適当な人は2種類いる
日常でもよく使う「適当」という言葉には、「適当にやっといて」「適当すぎる」など、あまりよくないイメージを抱きがちです。しかし、実は「適当」には相反する2種類の意味があり、1つは「ほどよく当てはめられる」、2つ目は「いいかげん」だというのはご存知でしたか? つまり、「適当な人」にも2つのタイプが存在することになります。そして、一体どんな特徴を持っているのでしょうか?まずは、言葉の持つ意味から確認してきましょう。
適当の意味①【ほどよく当てはめられる】
「適当」の1つ目である「ほどよく当てはめられる」には、うまく条件に合っているという意味があります。
【ほどよく当てはめる】人の適当な例文
制作にあたって適当なメンバーを集めた
カレーを作るのに適当な材料を買ってきてほしい
この部屋はみんなにとって適当な温度
このように、どちらかというと場に合わせた適切な意味として用いられるのです。
適当の意味②【いいかげん】
適当が持つもう1つの意味である「いいかげん」の方が、日常で意識して使われているのではないでしょうか。
【いいかげん】な人の適当な例文
あの人はなにをやるにも適当すぎる
適当な返事ばかりしないでほしい
分からなかったから答えは適当に選んだよ
どちらかというと、悪い意味で使うことの多い言葉です。適当な反応をされると、ほとんどの人は相手にされていないような気がして、嫌な気分になるものです。
あなたはどっち寄りの人?
2つの相反する意味を持つ「適当」という言葉について、ご紹介しました。それを体現した「適当な人」において、あなたはどちらのタイプでしたか?「ほどよく当てはめられる」と「いいかげん」のどちら寄りかによって、その人の特徴や向いている働き方に違いが出てきます。ここからは、適当な人を2つのタイプ別に紹介していきます。
【ほどよく当てはめられる人】だった場合
何事にもほどよく自分を当てはめられるタイプの適当な人だった場合、普段の社会生活を何不自由なくこなせているのではないでしょうか。「何事もそつなくこなせるうえに、集団の意見にも自分を合わせられる」というのは、まさに、日本社会で生きていくのにふさわしいタイプの人です。
状況に合わせて要領よく行動できる
ほどよく当てはめられるタイプの適当な人は、目の前の状況に合わせて何が求められているかを判断できます。「適当な素材を集めてほしい」という指示に対しても、作成する物をイメージしてから必要な素材を集められます。要領が良いからこそ何事も適当にこなせていけるのです。
さじ加減を知っている
何事においても必要最低限のラインを把握している適当な人は、仕事やプライベートにおいても無茶はしません。求められるギリギリのラインで終わらせ、それ以上の無駄を省いているのです。 さじ加減ともいうべき適当さを把握することで、疲れすぎない生き方を実現しています。
体力を温存しながらチャンスを待てる
さじ加減を知っているということは、常にそれなりの頑張り方ができる証拠といえます。体力を温存しながら、日々を過ごしているからです。そういう人は、本当に大切なときにこそ全力で挑めるタイプでしょう。チャンスをものにするために適当な日々を生きる・自分を状況に当てはめられるタイプだからこその生き方といえます。
【ほどよく当てはめられる人】向けの仕事術
ほどよく当てはめられるタイプの適当な人は、仕事もそつなくこなしています。常に40~60%程度の力で働くため、疲れを翌日に残しません。それでいて適当なラインを見誤ることもないため、仕事のミスも少ないのです。
上司や集団の方針には従う
適当な人は集団の意見に逆らうことはしません。上司の意見にも一応は賛成する姿勢を見せます。それは、その場に応じて適当な発言や行動を意識しているからです。常に適当だと思う行動を心がけた結果、敵を作らずに出世もしやすいでしょう。
問題点を客観的に探る
ふさわしい答えを見つけ出すのも、自分を枠の中に当てはめられる適当な人向けの仕事術です。何か問題が発生したときには、私情や面倒臭さを一切考えずに適当だと思う答えを見いだしてください。その結果、ときには回り道をしてしまうかもしれません。でも、それが正しい答えならきっと報われる出来事があるはずです。
適切とされる判断を意識する
とはいえ、人は完璧ではありません。分析マシーンのような的確な答えが出てこないこともあるでしょう。その場合でも、自分が最も適当だと思う考え方を意識して行動してください。状況に合わせた行動ができる人だからこそ、冷静さを失わないようにしましょう。経験を積み重ねることにより、より適切な答えになるはずです。
【いいかげんな人】だった場合
適当な人のもう一方のタイプであるいいかげんな人は、一般的に「雑で投げやりなイメージ」を持たれがちです。何事も適当に済ましてしまう無責任さは、社会生活を営むうえでは足かせになることもあるでしょう。
状況に自分を合わせられない
いいかげんなタイプの適当な人は、うまく当てはめられるタイプとは真逆の性格をしています。何事にも自分重視のため、状況や集団の意見に自分を合わせられないのです。これは同調圧力の強い日本社会では致命的であり、集団の中でもあまり快く思われない存在になるでしょう。
何事も雑に済ます
このタイプの人の「適当」は「テキトー」な感じであり、何事もいいかげんでとにかく雑です。ミスの多いテキトーな仕事によって、周囲は尻拭いのために苦労させられます。もう少し丁寧さを身につけたほうが身のためかもしれません。
自分の判断で行動しがち
自分に何が求められているかがよくわかっていないため、自分の判断だけで行動しがちです。求められる適当さではなく、自分の考える楽な適当さを前面に押し出してしまうため、集団の中でも摩擦を生んでしまいます。
【いいかげんな人】向けの仕事術
何事もテキトーにこなしてしまういい加減なタイプの適当な人は、知らず知らずのうちに敵を作ってしまいがちです。そのため、仕事だけでも丁寧にこなすように心がけてみてはいかがでしょう? すぐに適当さを治すことは難しいため、少しずつ頑張ってみてください。
時間をかけてでも丁寧に
いいかげんで適当な人は、いかに丁寧に仕事をこなすかを重視するようにしてください。どれだけ時間をかけても構いません。納期や勤務時間と相談してしっかりと仕事に向き合ってみてください。1つひとつの作業を丁寧にこなせるようになれば、テキトーではなく適当な仕事ができるはずです。
目的に合わせた内容を選ぶ
次の仕事術は適材適所を身につけることです。その辺にあるものをテキトーに当てはめるのではなく、仕事の目的に合った内容を選ぶようにしましょう。適当な内容を選ぶためには仕事の完成系をイメージするのが近道です。全体像を見下ろしながら、欠けているパズルのピースをはめていく感覚に近いでしょう。
見直しの徹底
仕事への丁寧さと並行して、終わった後の見直しも徹底するようにしてください。どんな正確な仕事をする人でも、必ずミスをします。それが表に出てこないのは、きちんと水際でチェックしているからです。適当な人ほど最終チェックを徹底させ、漏れがないようにしていきたいです。
自分のタイプで今後の働き方も変化
適当な人の2タイプには、それぞれ異なる特徴と働き方のコツがありました。それは今後の働き方にも影響してきます。最後に、自分がどちらの適当さなのかを踏まえたうえで、働き方を考えていきましょう。
【ほどよく当てはめられる人】はそのまま頑張ろう
何事にも適応できる、ほどよく当てはめられるタイプの適当な人は、今のまま頑張れば大丈夫です。自分の主張を出し過ぎず、それでいて問題点は指摘するというバランスの良さは、組織の中でも重宝される存在になるでしょう。会社にとっても適当な存在であり続けてください。
【いいかげんな人】は自分か環境を変える
問題はいいかげんなタイプの適当な人です。今の姿勢のままでいると、いつかは世の中にとって不要な存在になるかもしれません。そうならないためにも、すぐに自分を変える努力をすべきです。テキトーではなく、適当な仕事ができるように心がけてみてください。もし、それが無理と思うなら、自分に合った環境に移るという方法もあります。
転職によって違う適当さを身につけよう
自分の適当さは、今の仕事に合っていない可能性もあります。自分を分析したうえで、転職という選択肢も考慮に入れてみてはいかがでしょう?転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーとの面談で、自分の長所と短所を客観的に教えてもらえます。その短所が悪い方の適当さに繋がっているなら、良い方向に繋げられるように頑張ってみてください。
適当な人は「適切にうまく当てはまれる人」と「何事もいいかげん」な人の2種類がいる
適当な人には2種類がありました。同じ意味の言葉なのに、その双方は全く違う性質を持っています。「適切にうまく当てはまれる人」はそのままの生き方で問題ありません。組織の中でうまく適当にやっていけるでしょう。問題は、「何事もいいかげん」な人です。自分の適当さを改めないことには、先はないかもしれません。本当に必要とされている適当さを理解できるように、頑張ってみてください。
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