「定性的評価」と「定量的評価」の明確な違い
「定性的評価」=数字や形で表せないもの
はじめに、定性的評価について解説していきます。定性的とは簡潔に述べると、数字として表せないという意味があります。よって、数字や形に表せない評価を定性的評価と言うのです。定量的評価とは真逆の意味となるので、見えない、形がない、性質を表す際に定性的評価と呼ぶことを覚えておきましょう。また、沢山や少しなどの修飾語を使って表すのも定性的評価です。
「頑張った」「綺麗」などが定性的評価
定性的評価の意味をより理解するためにも、具体的な例を挙げながら使い方を紹介します。
「子供が塾に遅刻しそうになったとしましょう。しかし、ギリギリ授業に間に合いました」
遅刻しないように頑張ったことに対する評価の意味で、定性的評価という言葉を使います。また、花嫁に対して、「今日はいつも以上に綺麗だ」と言う評価も、定性的評価を使って表します。このように、数値で表せない評価に対して用いる言葉が定性的評価です。定量的評価と混ざらないように、しっかりと頭に入れておきましょう。
ビジネスにおける「定性的評価」は”目に見えない努力”
それでは、定性的評価をビジネスでどのように活用していくのかを紹介します。先月の売り上げが倍以上に伸びたとします。社員が残業を惜しまずに、コツコツと仕事に取り組み結果に繋がりました。頑張りが無ければ売り上げは伸びなかったのです。よって、頑張った社員にはボーナスが支給されたとします。このような評価を定性的評価と言うのです。目に見えない努力に対しての評価だからです。では、定量的評価はどのようにビジネスで使われるのでしょうか。
「定量的評価」=数字で具体的に表せるもの
次は、定量的評価について解説をしていきます。定量的とは、定性的とは真逆の意味をもっており、数字に表せるという意味を持っています。よって、定量的評価とは、数字で具体的に表せることに対しての評価という意味があるのです。2つを比べると、定性的評価は見えないことに対する評価、定量的評価は数字に表せる評価と言う違いがあります。
「○分」「○km」などが定量的評価
それでは定性的評価同様に、具体的な例を挙げながら使い方を紹介します。
「同じように子供が塾に遅刻しそうになりましたが、頑張って走ったので5分前には席に着けました」
この際の5分も余裕が出来たことに対しての評価が、定量的評価です。また、「花嫁が結婚式までに5キロのダイエットに成功しました」。この5キロに対する評価も定量的評価となります。5分や5キロといった具体的な数値に対する評価の際に用いるのは、定量的評価なのです。
ビジネスにおける「定量的評価」は”具体的な目標件数の達成”
次は、定量的評価について紹介します。定性的評価の例と同様に、会社の売り上げが伸びたとします。目標としていた1人2件以上の新規顧客獲得を達成したことで結果を得ました。そして、同じようにボーナスを支給したとします。この際の評価は、具体的な1人2件以上と言う目標を達成したこと、定量的評価となるのです。
「定性的評価=目に見えない努力や力量」・「定量的評価=具体的な数字で表す計画的数値達成」
定性的評価と定量的評価の意味や使い方について紹介をしました。2つの違いは、努力などのように目に見えない事に対して評価をしているのか、具体的数値に対して評価をしているのかです。ビジネスにおいては、定量的に目標を決めて、定量的評価を得ることが売り上げを確実に上げるためには必要となります。しかし、定性的にコツコツと努力を積み重ねて定性的評価を得るのも、人としては大切なのです。
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