ゼロベース思考の重要性と仕事で取り入れている例
ゼロベース思考とは
仕事をしていると、その業界のセオリーや会社の慣習に何も疑問をもたず、それらを前提に仕事をしている方が多いのではないでしょうか。ゼロベース思考は、発想に枠を作らないで仕事をする思考法といえます。
ゼロベース思考だと新しいアイデアが生まれやすい
普通、仕事で何かしらの目標を立てる時、これまでの結果や現状を加味して目標達成までのプロセスを考えますよね。しかし、ゼロベース思考で目標達成までのプロセスを考える場合は、それらを参考にせず、つまり前提をなしに考えるわけです。
そうすると、仕事の目標達成における余分な思考がなくなります。そして、仕事の目標達成に向けた新しいアイデアも生まれやすくなるのです。
ゼロベース思考を仕事に取り入れる例
ゼロベース思考がどういうもので、仕事にどんなメリットがあるのか基本的なところはわかったと思います。ではゼロベース思考を仕事に取り入れるにはどうすればいいのでしょうか。
もし、ゼロベース思考を難しく捉えているのであれば「現在の○○でなければ、どんな○○が良いか」と考えると分かりやすくなります。仕事で使える例をみてみましょう。
「現在の○○でなければ、どんな○○が良いか」を活用する例
例1 現在の営業手法でなければ、どんな営業手法が良いか
例2 現在のサービスでなければ、どんなサービスが良いか
例3 現在の顧客層でなければ、どんな顧客層が良いか
例4 現在のミーティングでなければ、どんなミーティングが良いか
例5 現在のフローでなければ、どんなフローが良いか
例6 現在の企画でなければ、どんな企画が良いか
例7 現在の指導方法でなければ、どんな指導方法が良いか
例8 現在のレポートでなければ、どんなレポートが良いか
例9 現在の移動ルートでなければ、どんな移動ルートが良いか
例10現在のイベントでなければ、どんなイベントが良いか
これがゼロベース思考の例となります。仕事に関する内容であれば何でもいいので、あくまで過去や現状を加味せずに考えてみてください。できるかできないか、周りからの評価などはとりあえずおいておきましょう。
ゼロベース思考を取り入れて成功した事例
では、ゼロベース思考を取り入れて成功した事例を見ていきましょう。
関東圏の方なら馴染みのある方も多いJRの湘南新宿ライン。栃木県、群馬県から神奈川県までをカバーするこの路線ですが、実はゼロベース思考を取り入れて成功した例としても有名なのです。
貨物路線を利用するという発想がすごかった!
以前から首都圏を縦断する路線の需要は高かったのですが、山手線をはじめ様々な線路がはしるエリアでは、ダイヤの割り込みが不可能に近く、実現は無理だと思われていました。
そこに、ゼロベース思考を取り入れて生まれた解決策が、貨物電車が普段は走行する貨物線路を人が乗る旅客列車に常用利用するというものでした。
貨物線路は山手線のようにひっきりなしに通るわけではないので、いたって合理的ですよね。でも、これまでの慣習のままでは、人が乗る電車を貨物路線で日常的に運行しようとは思いつかないのです。
JRの湘南新宿ラインの運行はゼロベース思考を取り入れて成功した大きな例と言えます。
ゼロベース思考は難しいものでない!例を参考に仕事に活かすべし
ゼロベース思考の基本とその例をみてきましたが、いかがでしたでしょうか。ゼロベース思考を仕事に活かすのが難しいものではないことは例をみてわかっていただけたと思います。
ついついこれまでのセオリーや慣習が頭をよぎるかもしれませんが、ぜひゼロベース思考を身につけて仕事に活かしてください。
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