ITパスポートの資格概要と転職で受ける企業の評価
ITパスポートとはITの基礎知識を計る国家試験
ITパスポートとは、情報処理技術者試験の改革で創設された試験の1つです。ITパスポートは試験、2009年4月からスタートしたITの基礎知識をはかる国家試験です。
また、2009年4月の試験で廃止された、初級システムアドミニストレータ試験の範囲を含んでいます。
ITパスポート試験対象者:IT関係の職業の人や学生
基礎的なIT知識を広く問うITパスポート試験は、業種・職種を問わずITを活用する職業人すべてと情報系学科を中心とする学生が対象になっています。
また、ITパスポート試験は多くの方におすすめできる国家資格です。自分のITの知識レベルのチェックにも役立つでしょう。
ITパスポート試験の難易度:レベル1なので低い
ITパスポートの難易度は、共通キャリア・スキルフレームワークの中でレベル1と位置付けられています。情報処理技術者試験の中では、もっとも難易度が低いとされているのです。
ITパスポート資格がスタートしたとき、想定された合格率が50%でした。そのため、他の国家資格や人気の民間資格と比較しても、難易度の低い試験と言えるでしょう。
ITパスポートの資格は転職活動でどう評価される?
ITパスポートの試験概要について紹介しました。ではITパスポート試験でのスコアが、転職活動ではどういった評価を受けるのでしょうか?
ITパスポートは社員に取得してほしい資格第2位
IT系の企業では、「社員に取得してほしい資格第2位」がITパスポートになっています。そのためIT企業では求められる資格と言えるでしょう。
しかしITパスポートの資格が、就職や転職の採用考課に直結するかといえば、そうは言えません。それは、いったいなぜでしょう?
しかし、ITパスポートを所有していても転職で有利にならない
理由はITパスポートの資格とは、「IT系の職業すべての人に必要とされるIT系資格」だからです。もちろん、職場ではITパスポートの知識がもちろん役立つでしょう。
しかし社会人の誰にでも役立つということは、汎用性がきわめて大きいのです。そのためITパスポート資格が、採用考課で優遇される対象とは考えにくいでしょう。
転職活動ではITパスポートレベルの知識は最低限必要
国や地方公共団体、大手の企業の中には、ITを重要視して新入社員・新入職員に、ITパスポート試験の勉強を必須教育としているところもあります。それほど、ITの基礎知識がある事が大前提になっているのです。
また現代社会においては、ITを使わずに行える仕事は非常にわずかなものになっています。転職求人サイトを見ていると、ほとんどの求人ではPCスキルが必須事項になっているでしょう。
そのためITパスポートが就職や転職に有利と考えるよりも、ITパスポートレベルの知識は、最低限必要だと考えましょう。就職や転職を不利にしないためにも、基礎知識を身につけておくといいですよ。
ITパスポートを持っているとITの知識が広くなる
ITパスポート試験は、ITに関する知識全般を試験範囲としています。
そのため、ITに関する基本的な理解をはじめ、プロジェクト管理に関する知識、経営に対する考え方まで、ITに関わる基礎知識を広く習得できるメリットがあるでしょう。
転職活動では基礎知識を所有している証明になる
またITパスポート試験に合格した実績は、ITに関する幅広い基礎知識を持っていることの指標になります。
あまり有利にならない資格と言われていますが、基礎知識をもっている証明になるので、取得しておいて損はないでしょう。
資格を履歴書に書くときは「正式名称+日付+取得・合格」
履歴書に資格を書くときは、正しい書き方をしましょう。では、ITパスポート資格の場合はどうなのでしょうか?
まず履歴書に資格を書く際は、略称ではなく必ず日付を入れて正式名称で書きましょう。そして、資格の内容によって「取得」や「合格」など明記が変わりますので、注意してください。
【履歴書に記載する資格の例】
平成○年○月○日 ITパスポート試験 合格
所轄・主催: 経済産業省
例のように、資格か必ず正式名称で日付を記載しましょう。ITパスポートは、取得ではなく「合格」と書くようにしてくださいね。
ITパスポートの資格は知識の証明になる!しかし、転職で有利にはならない
ITパスポートの資格概要と転職する際に企業から受ける評価について、ご紹介しました。ITパスポート試験の履歴書への書き方もきちんと行い、理想的な流れで転職を行っていきたいものです。
ITパスポートは基本的な知識の証明にはなりますが、転職活動では有利になりません。今回紹介した、ITパスポートの資格概要と転職する際に企業から受ける評価を参考にしてください。
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