アウトプットを繰り返すメリットと”簡単な”訓練方法5選
アウトプットとは
仕事や勉強で「アウトプットが大事だ」なんて言われても、意味が分からずポカンとする人も多いようです。アウトプットの意味は一体何でしょうか?アウトプットとは、「出力」や「産出」を意味する単語です。さらに踏み込んでいえば、これまでに得た知識や体験をしっかり活用し、結果を出すことといえるでしょう。
インプットとは
アウトプットの対義語は、インプットです。読書や映画、受注・失注、セミナー受講など、体験できるものはほぼ全てインプットと呼べます。いくら出力する気満々でも、入力情報がなければ何も出力できませんよね。つまり、アウトプットする大前提として、一定以上のインプットがされている必要があるのです。
アウトカムとは
アウトカムという言葉をご存知ですか?しばしばアウトプットの類義語として挙げられることもあるのですが、厳密には意味の異なる言葉です。アウトプットが行動結果であるのに対し、アウトカムは成果や気づきをも指します。アウトプットに解釈と実行を施したものがアウトカム、という見方もあるそうですよ。
理想的なプロセス
アウトプットとインプット、そしてアウトカムは、それぞれを切り離して考えるべきものではありません。それぞれのプロセスから”気づき”と”改善点”を見出し、PDCAサイクルを回した人が成長を遂げられます。
注目ポイント!
- ①インプット
- ②アウトプット
- ③アウトカム
- ④PDCA
- ⑤1~4を繰り返す
とはいえ、ほとんどの人が「インプット」で止まっているのが現状。とにかくアウトプットするのが大事です。アウトプットを繰り返せば、アウトカムも自然と出来るようになりますよ。
アウトプットを続けるメリット
記憶が定着しやすくなる
せっかく得た知識が、気が付いたら記憶から消えてしまっていた…。それは、インプットだけで済ませてしまったのが最大の原因だと考えられます。でも定期的にアウトプットする習慣がある人ならば、心配いりません。インプットによって収集した記憶は、アウトプットによって脳により深く刻み込まれるからです。
実はこれ、たくさんの人が一度は経験している仕組み。たとえば漢字や英単語の勉強をするとき、何度も書いたり読んだりして勉強していた人は多いでしょう。繰り返しアウトプットした方が覚えやすいというのを、無意識に感じ取っていた証ですね。
新たな疑問点を見つけやすい
インプットした情報は、一度や二度では案外理解できていないもの。しかし、自分でそのことに気付ける人は多くありません。そんなとき、チェック機能を果たしてくれるのがアウトプットです。 インプットした知識をアウトプットし続けると、自分に足りない部分が明確化。そして、新たな疑問点を見つけやすく、インプットの効率も劇的に上がります。
スピード感が上がる
アウトプットが上手い人は、概してスピード感に溢れ、決断力が高いといわれています。というのも、アウトプットすると、今後インプットしたい情報がより鮮明にイメージできるようになるから。すると、自己投資の目標・目的が明確になり、成長スピードがぐんと増します。 目標や目的は、ふと思いつく瞬間もあれば、自分のアウトプットに対する周囲の反応から「あ、次はこれだ!」とひらめく場合もあるでしょう。
仕事の質を高められる
どれだけインプットの時間を大事にしている人でも、アウトプットが上手くいかなければリターンも小さくなります。つまり、仕事の成果は、最終的にはアウトプットの出来栄えで決まるということ。 「記憶の定着」や「疑問点の発見」など、これまでに紹介したメリットも、すべては「仕事の質」に帰結します。職場で大きな成果を出したい人にとっては、質の高いアウトプットが不可欠といえるでしょう。
アウトプットが苦手な人の特徴
完璧主義
何事もパーフェクトな状態じゃないと嫌だ、という人は、いつまでもアウトプットを出来ません。特に、周囲に”デキる人”ばかりいる場合は、レベルに圧倒されるばかりで、一言も話せないという場面もあるかもしれませんね。しかしどんな分野においても、完璧な知識を習得するには何年もかかるのが普通です。ですから、アウトプットには完璧を求めず、数をこなすことが大切。たとえ付け焼刃と思えるものでも、積極的にアウトプットすることで、知識が深まります。
恥ずかしがり屋
シャイな人も、アウトプットに苦手意識を持ちやすい傾向にあります。コミュニケーション力に自信がないからと、発言や行動を控えめにしてしまうからです。しかし、自分のアウトプットに対するフィードバックを得ないと、新しいインプットが滞ってしまいます。恥ずかしがらず、どんどんアウトプットしていきましょう。
あるいは、メモに書き起こすようなアウトプットなら、さほど人目を気にする必要もありません。それでいて、自分自身でフィードバックをすることも可能。まずは、一人で出来るアウトプットから始めてみましょう。
インプット不足
根本的に、アウトプットするだけの知識や知恵がないという人もいます。単に勉強が嫌いという人もいれば、仕事が忙しくてインプットの時間を作りだせないという人もいるでしょう。いずれにしても、毎日ちょっとした時間を作りだし、インプットを欠かさず行うのが理想的です。
アウトプットの訓練&勉強法
インプット後すぐアウトプットする
何かをインプットしたら、間髪入れずにアウトプットする習慣を身につけましょう。覚えたばかりの物事をアウトプットすると、記憶の定着に役立つのはもちろん、自分が賢くなったような心地良い気分にもなれます。本を読むときは、読みっぱなしにしないというスタンスが重要です。
メモ癖を身につける
何かを思い浮かんだのに放置すると、そのアイデアは時間を経て頭から消えてしまいます。そんな”損”をしないためにも、何かあったらメモを取る癖をつけましょう。 世界的大作家の中にも、この”メモ癖”があった人がいます。JKローリングは、駆け出しの時代から、メモを書きなぐる習慣があったそうです。のちに『ハリーポッター』という世界的大作を生み出したのも、メモが少なからず影響しているでしょう。
誰かを真似てみる
アウトプットの仕方が分からないという人は、誰かの真似から始めるのがオススメ。実際、アウトプットのやり方は十人十色で、個人個人でクオリティ差が非常に大きいです。 自分の周りで「説明がうまい」「話に惹きこまれるなぁ」という人がいたら、とことん真似てみましょう。表現上手な人の真似をしていると、自信も湧いてきますよ。
質問するときは回答も想定しておく
誰かに質問するときに、ただ聞くだけではもったいないです。受動的な姿勢ではアウトプットに”かすり”もしないのはもちろん、好印象を与えるのも難しくなるでしょう。質問するときは、回答の先読みをしながら訪ねるようにするのがポイント。また、質問の前にワンクッション入れるのも効果的です。
参考になる例文!
- 【改善前】
- 「○○ではダメですか?」
- 【改善後】
- 「以前よりも△△なのですが、○○ではダメですか?」
といったように、自分なりの見解を入れて質問するようにしてみてください。「自分はこう思った、やってみた」というアウトプットしながら質問すると、なおいいですね。
英会話でもアウトプットが大事
社会人になってからも、英語学習を続ける機会が出てくると思います。その時、どれだけアウトプットのきっかけを作れるかが勝負。英語の細かな学習法はひとそれぞれですが、アウトプットをした方がいいのは万人に共通しています。 これから、趣味や自分磨きで英語を始める人も、受動的にならないように工夫してみてください。
アウトプットを繰り返すと効率アップ!出力を積極的に楽しもう
最後まで読んでいただきありがとうございます。アウトプットとインプット、すなわち”出力”と”入力”を繰り返すことは、自分自身の成長速度を飛躍的に高める結果につながります。しかし、アウトプットを怠ってしまう人は意外とたくさんいます。中には「どうも緊張しちゃってダメ」という人もいるかもしれませんが、アウトプットの時は難しく考えないでOKです。気楽に、そして積極的に出力していきましょう。ちょっと意識を変えるだけで、アウトプットがどんどん楽しくなるかもしれませんよ。
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