人間性がすっかりダメになりそうな時の対処法【キャリア編】
1、人間性を磨くと毎日の"活力"に
人間性とは、人間らしさやその人の本質的特徴を意味する言葉です。とりわけ「私生活で必要になりそう」というイメージを持たれがちですが、実はキャリアにおいても人間性の役割は重大です。人間性を磨くと、毎日の仕事にも活力がみなぎります。 逆に人間性がダメになってしまうと、成果が出ない、待遇が改善されないなど、キャリアにも悪影響が及びます。人間性は、社会人はもちろん、これから社会へ飛び立つ就活生にとっても、常に高める必要のあるものです。
偉人たちも説く大切な資質
偉人の中には、ビジネスにおける人間性の大切さを何度も説いている人が多数います。日本を代表する経営者、本田宗一郎氏や松下幸之助氏も例外ではありません。稲盛和夫氏は、人間性を経営の要諦としているほどです。キャリアを真剣に考える人ほど、人間性の向上に余念がないことが窺い知れるでしょう。
人間性を構成する要素一覧
人間性が具体的に何を指すのか分からないという人も多いかもしれません。確かに「人間らしさ」と一口に言っても曖昧でしょう。人間性とは、主に以下の要素の集合体だと考えるのが一般的です。
注目ポイント
勤勉さ・誠実さ・注意力・主体性・時間厳守
どれか一つでも欠けていれば、人間性にまだまだ向上の余地があるいうことです。ビジネスシーンで常にこれらを大切に培っている人は、人間性が高いといえるでしょう。
2、人間性をすっかりダメにする行為
キャリアにおいて人間性が欠かせないと分かっていても、ちょっと油断すると多くの人が怠惰な道を歩みがちです。怠惰が人間性を向上させることはなく、どんどんダメになる一方となります。以下の働き方は、特に人間性を低下させてしまうNG行為なので、絶対にしないよう心がけましょう。
NG①やっつけ仕事
気の乗らない仕事を任されると、ついついやっつけ仕事になってしまう人は多いでしょう。しかし、やっつけ仕事は人間性をダメにしてしまう典型的なNGパターンです。雑にやると質が上がらないのはもちろんのこと、スピードも上がりません。つまり、やっつけ仕事は周囲から見ればだらだら雑にやっている風に映るのです。その結果、信用もどんどん低下していきます。
NG②不平不満が多い
口を開けば文句ばかりの人も、人間性に難ありです。社会人であれば、理不尽や矛盾と相対する機会も多いかもしれません。しかし、だからといって不平不満ばかり言っている人は、次第に主体性を失ってしまいます。他責的で不平不満が多い人は、印象が悪く、健全な信頼関係を築けないのは明白です。また他人の悪口を言ってばかりの人には、誠実さは垣間見られません。
NG③他人に流される
文句と反対意見ばかりなのはダメですが、他人に流されてしまえばいいというわけでもないので注意が必要です。他人に流されやすい人は、たとえそれが善意からであっても人間性に優れているとは言えません。なぜならそこに"主体性"や"注意力"はなく、100%受動的だからです。 自分自身の意志がなくなると、結局は他人任せの働き方になってしまいます。人間性の欠点を克服しないまま放っておくと、待っているのはうだつのあがらない生活だけでしょう。
3、豊かな人間性を取り戻す方法
では、人間性を高めるにはどうすればいいのでしょうか?キャリアを切り拓く豊かな人間性は、意外と身近なところで手に入ります。一日でも早く、豊かな人間性を取り戻しましょう。
対処法①目の前の仕事と真剣に向き合う
退屈な仕事に思えても、スピードアップを意識するなどの工夫を凝らすのが鉄則です。スピードアップに励めば、空いた時間で別の誰かを手伝うこともできます。また、慣れてしまった仕事の取組み方を抜本的に見直すチャンスが生まれるかもしれません。たとえスピードアップが難しい場合でも、目の前の仕事と真剣に向き合うのは社会人として最低限持っておくべき人間性です。成果がすぐに見えないものでも、継続的に努力することで周囲にいい影響を与えられます。
対処法②自分事として考える癖をつける
責任転嫁すると、決断力も行動力も低下してしまいます。必ず自分事として考えてみるようにしましょう。そうすれば決断力も行動力も高まるほか、不平不満も必然的に減っていきます。周囲には誠実さや素直さが印象的に映るでしょう。また、相手の考えていることを読み解く力も培われます。相手の気持ちに寄り添って共感し、新しい解決策を提示できる人は、文句なしで人間性が高いといえるでしょう。
対処法③明確な目標を設定
他人に流されやすい人は、おそらく目標を立てていない人ではないでしょうか?「早起きをする」とか「毎日30分読書する」など、たとえ小さな目標でも、それに向かっていけば自立心が芽生えてくるはずです。主体性がある人は、上司や同僚から頼られる機会も増え、キャリアアップが叶いやすくなります。もちろん、目標達成のためには勤勉さや注意力が絶対に欠かせません。
4、仕事で疲れ果ててしまったら
人間性を高めるよう精進していれば、主体的に働けるはずです。ところが、無理をしたりやり方を間違ったりすると、必要以上に疲れ果ててしまう恐れもあります。仕事で疲れ果ててしまった時は、以下の対処法を実践してみましょう。
全部頑張ろうとしない
努力や勤勉さが大事だからといって、すべてを自分一人で頑張ろうとするのはオススメできません。必ずボロが出てしまいます。協力を仰ぐのは恥ずかしいことではないので、信頼できる協業相手を探しましょう。人間性を磨いている人であれば、誰にどんな風に頼めばいいのかも、自然と分かると思います。あなたと同じように、人間性を高める努力をしている人に相談するのが基本です。
やりがいを感じる瞬間を探す
やりがいがなければ、ふて腐れるのも無理ありません。万が一、出勤するたびに人間性がダメになっているような気がする人は、仕事の中にやりがいを見つけてください。ほんの些細なことでも、やりがいがあるのとないのとでは、人間性に雲泥の差が出ます。
職場との不一致は大きな落とし穴
自分にあっている仕事をしていますか?仕事の内容はもちろん、社風や職場環境も、自らの人間性に大きな影響を与えます。職場とのミスマッチを長期間見て見ぬふりしていると、心がすり減り、人当たりもどんどん悪くなるでしょう。人間性が地の底まで転がり落ちる前に、自分とマッチする職場を探した方がいいかもしれません。
仕事の取組み方で『人間性』は大きく変化する!働き方を今一度見直そう
最後まで読んでいただきありがとうございます。人間性に悩みを抱えている人は、働き方を見つめ直してみましょう。上司や同僚の人間性で悩んでいる人も、まずは自分自身の人間性に着目するのが先です。意外と小さなことで、自らの人間性をダメにしてしまう人も多くいます。勤勉さや主体性、誠実な心を磨いても仕事がうまくいかないときは、ひょっとしたら環境とのミスマッチがあるのかもしれません。職場を選ぶのも最終的には自分自身ですから、他人に流されず、納得いくキャリアを選択してください。
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