カードローンを無利息で利用する方法と注意点
営業戦略の1つとして無利息にしている
カードローンとは、無担保で現金融資を受けられるサービスです。カードローン事業を展開する銀行、消費者金融、信販会社などは、融資額に毎月利息を上乗せして返済してもらうことで利益を得ています。つまり、この無利息であれば、この利益がなくなってしまうわけです。永遠に利息がゼロであれば、カードローン事業は成り立たなくなってしまいます。しかし、一定期間無利息のサービスを提供することで、他社ではなく自社でお金を借りてもらえる可能性が高くなるので、営業戦略の1つとして無利息カードローンを展開する金融機関が増えているのです。
初回限定30日間無利息のカードローンが多い
大手消費者金融と銀行カードローンの一部では、「初回借入限定」で「30日間無利息」というサービスが提供されています。無利息カードローンの内容は各社異なりますが、最もポピュラーな内容が、「初回限定30日間無利息」のものです。何度借りても最初の7日間は無利息のものや、少額融資の利息分が半年間無利息など、独自のサービスを提供する金融機関も数は少なからず存在します。いずれにしても、カードローンで無利息が永遠に適用されるというケースはありません。
すぐに返済可能なら無利息カードローンがお得
カードローンでお金を借りるなら、無利息カードローンを利用する方がお得に借りられる場合があります。たとえば、50万円という大きな金額を借りたいけれど、1か月後のボーナスで一括返済できる目処がある場合などは、無利息カードローンを利用した方が断然お得です。初回30日間無利息サービスでは、金額の大小にかかわらず融資額全額の利息がゼロになるからです。金額が大きければ大きいほど、無利息カードローンで受けられる恩恵も大きくなるのです。
無利息カードローンを実施している金融機関に申込が必要
この無利息カードローンは、金融機関にとっては本来得られるはずの利益を自ら失うことになるため、実施していない金融会社の方が多いのです。大手消費者金融でも無利息カードローンを設けていないところもありますし、逆に銀行ローンで展開しているところもあります。無利息カードローンを展開している金融会社に申込をすると、契約日の翌日から自動的に無利息期間が始まるケースが多いです。カードローンの契約をした後数日してから借りるのであれば、その分無利息期間が減ってしまうケースもあるので注意が必要になります。
無利息期間終了後は通常の金利になるので注意
一見、このカードローンの無利息期間サービスは、利用者にメリットしかないように思えるかもしれません。しかし、実は大きな落とし穴があります。それは、無利息サービスが期間限定であり、期間終了後は通常の金利が適用されることです。金利が大きいと利息も比例して大きくなります。銀行カードローンは消費者金融と比べて利息が低い傾向にありますが、無利息サービスを提供している銀行カードローンは、消費者金融と同等の金利が適用されるケースが多いです。
特に注意が必要なのは大金を長期間借りる時
大きな金額を借りる場合、たしかに30日間無利息の恩恵は大きいです。ただ、無利息サービス終了後の返済期間が長くなればなるほど、今度は金利の影響を受けやすくなります。法定最高金利も現在は年15~20%と、ひと昔前と比べれば格段に低くはなりました。それでも、さらに低金利の銀行カードローンで借りるのと、年18%といった多くの消費者金融の最高適用金利で借りるのとでは、返済期間が長くなるほど総支払額に差が出てきます。
すぐに返済するならお得な無利息のカードローンは初回限定30日間など期間限定なのを念頭に置いておく
「無利息カードローン」と、大々的に宣伝している銀行カードローンや消費者金融もありますが、この無利息カードローンはあくまでも期間限定です。多くの場合、初回の30日以後は通常の金利が適用され、利息が発生します。無利息期間内に完済すればもちろん利息はゼロなので、賢く利用すればたしかにお得にお金を借りることは可能です。ただ、大きな額を長期間借りる場合には、無利息の恩恵よりも金利の影響の方が大きくなるケースが多いです。借金の返済に追われると、仕事にも身が入らなくなってくるものです。安易に無利息ローンを選ぶのではなく、必要な金額と返済額・返済期間をシミュレーションして先々のことを考えることが大切です。
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