職場で孤立しやすい人のタイプと“寂しさ”からの脱出法5選
会社組織の中で孤立すると悲惨
1週間のほとんどを過ごす会社。そこで孤立してしまうとかなり悲惨なことになってしまいます。人との繋がりが必要な現代社会において、仕事をするうえでの孤独は大きな問題なのです。
仕事をうまく回せない
社内で孤立してしまった場合の問題は、仕事をうまく回せなくなってしまう点です。作業で分からない点があったとしても、孤立していたのでは誰にも相談できません。その結果として独自の判断で仕事を進めなくてはならず、大きなミスに繋がってしまう恐れがあります。
いざという時の助けがない
仕事面で頼れる相手がいないというのは、予想以上に苦しいもの。いざという時に誰も助けてくれないのが分かっていると、何か行動を起こすことすら躊躇するようになってしまうでしょう。仕事は上司や同僚とうまく息を合わせてこそ、順調に運ぶものです。
そして何よりも寂しい
仕事での苦労もさることながら、やはり寂しさというのが最大の問題ではないでしょうか?出勤して1人で作業し、昼休みは孤独に弁当を食べる。これでは一言も会話せずに1日の業務が終わってしまうことも少なくはありません。人は集団の中で孤独を感じやすくなる生き物。同僚たちが楽しく会話しているのを見ると、悲しくなってしまいますよね。
職場で孤立するのはこんなタイプの人
職場で孤立してしまうと様々な支障が出ることがわかりました。では、どんな人が社内で孤立しやすいのでしょうか?孤立する人の特徴から、5つのタイプに分けることができます。
コミュニケーション能力不足
最も多いタイプは、コミュニケーション能力が不足している人です。1人で成立する仕事を除けば、基本的にはチームプレイが必要とされる現代社会において、意思の疎通ができるかどうかが非常に重要視されます。上司の指示をきちんと理解し、同僚と進捗状況を共有する。当たり前のことですが、うまく自分の意志を伝えられない人には難しい場合があります。仕事で足並みを揃えられないために孤立させられてしまうのです。
周囲の話題についていけない
アットホームな職場では、同僚同士で仲良く会話している状況も珍しくありません。ただし、その輪の中に入っていくには、ある程度は会話の内容を理解している必要があります。ニュースやネットで情報を収集し、社内の裏事情などに詳しくなければ話題についていくのは難しいです。
話しかけすぎて面倒がられる
コミュニケーション能力といっても、とにかく明るいだけではいけません。適度に空気を読む能力も必要とされます。社内で相手を選ばずに話しかけ過ぎるのも、孤立を招く原因です。仕事中は集中したい人に対し、無節操に話しかけたのでは煙たがられてしまいますよね。
仕事ができない
仕事ができない人も孤立しがちです。振られた仕事を満足にこなせず、いつも残業ばかりして足を引っ張っている人の周囲からは、自然と人が離れていってしまいます。同じ職場で働いているのに、仕事ができない人と同じ給料しか貰えていないと思うと、同僚たちから疎まれてしまうからです。
逆に仕事ができすぎる
仕事ができない人だけでなく、できすぎる人も孤立してしまいます。その理由は、周囲からの妬みによるものです。飛びぬけた実力の持ち主でも、人間関係のパワーバランスを間違えればたちまち孤立させられてしまいます。「出る杭は打たれる」という、日本の習慣は現代でも根強く残っているのです。
立場の違いによっても孤立する
職場内で孤立してしまう理由は、本人の性格だけではありません。状況や立場の違いによっても孤立させられてしまうのです。
雇用形態や性別、年齢など、立場による違いは孤立を生む大きな原因でもあります。
派遣先での孤立
派遣社員として勤務する場合、うまく溶け込めなかった場合は孤立しがちです。期間限定で派遣されており、入れ替わりも激しい立ち位置のため、正規雇用されている人たちから少し避けられてしまう場合があります。企業によっては派遣社員の社内食堂の利用を禁止している所もあり、雇用条件の違いによって明確に区別されてしまうのです。
部署が離れすぎての孤立
人事異動によって部署が変わる際にも孤立の危険性が。離れた部署に異動させられ、そこを1人で任された場合は誰とも接点がなくなってしまいます。僻地へ異動させられた場合も同様です。見知らぬ地で現地の従業員とうまくやっていけなければ、孤立は避けられません。
女性ばかりの職場で孤立
職場で働く人の性別によっても孤立してしまう場合があります。特に女性の多い職場に男性が数人しかいない場合は孤立しがちです。小売店の社員として勤務する場合、パートの女性ばかりということは珍しくありません。うまくコミュニケーションをとって立ち回らないと、トラブルに巻き込まれてしまうかもしれませんよ。
若者ばかりの職場で孤立
中途で入社した先がベンチャー企業などの場合、平均年齢が異常に低い場合があります。30代前半でも長老クラスの年齢差になってしまうこともあり得るのです。若者の話題についていける人は大丈夫ですが、それが難しい場合の孤立は避けられません。ギャルたちに囲まれて仕事をするのも、人によっては苦痛に感じてしまうのです。
管理職になって孤立
出世によってそれまでと違う立場になった場合も、人間関係には要注意です。かつて同僚だった仲間に対して急に偉そうな態度をとったりすると、一瞬で嫌われてしまいますよ。自分の立ち位置の変化を見誤ってしまうと、誰からも頼られない上司にしかなれません。
孤立したままでは誰にも頼れない
社内で孤立してしまうと、誰にも頼ることができません。仕事の相談も、プライベートの悩みも誰にも打ち明けることができず、毎日寂しい思いをして過ごさなくてはならないのです。
トラブルへの対処が遅れてしまう
仕事で大きなトラブルが発生したときは、自分の判断だけで対応するのは危険です。なぜならば、気が動転している自分に代わり、誰か冷静に判断できる相手に対応を任せた方が収束に向かう可能性が高くなるからです。それができないということは、致命的なミスを大問題に発展させてしまいかねません。個人では対処できない事例は、世の中に沢山あるのです。
ストレスの発散ができない
どんな他愛のないことでも、言葉にして誰かに話すことに意味があります。自分の中にある不満や不安のはけ口になるからです。そんな相手がいないとストレスをため込んでしまい、常にイライラしながら仕事をするはめになるでしょう。
うつ病の原因にも
ストレスをため込んだまま長時間過ごすのはあまり良くありません。うつ病などを発症する原因になってしまうからです。孤独による不安を長時間受け続けることで、精神的にも肉体的にも疲弊します。病気によって仕事を辞めなくてはならない状況もあり得るのです。
社内での孤立から脱出する方法5選
社内での孤立は仕事がうまく行かないだけでなく、精神的にも苦しさを感じてしまう恐ろしいものです。そこで、すでに社内で孤立してしまっている人に対し、そこから脱出するための5つの方法を紹介します。
脱出法1.程よく明るくて元気に
ネガティブな人は周囲から良い印象を受けません。そこで、何とかポジティブな方向に自分を持っていきましょう。まずは、程よく明るく振る舞ってみてください。特に毎朝の挨拶が重要です。出勤したらみんなに挨拶をするようにしましょう。そして、仕事でお世話になった場合もお礼を言うようにしてくださいね。
脱出法2.流行りの話題に乗ってみる
休憩時間に1人で寂しい思いをしている人こそ、飛躍するチャンスです。みんながどんな話題をしているのか小耳を立てましょう。最近流行りのゲームで盛り上がっている場合は、自分もプレイしてみてください。そして、さりげなく会話に混ぜてもらうようにしましょう。時事性とタイミングが命です。
脱出法3.影響力のある人と近しくなる
孤独を脱出するのは自分の力だけとは限りません。社内で人気の人や影響力のある人と仲良くなることも、孤独から脱出する近道です。「虎の威を借る狐」ということわざ通りとまではいかなくても、影響力の範囲内にいることで周囲と接する機会も増えていくでしょう。
虎の威を借る狐
- 権勢を持っている人に頼り、威張る人のこと。
脱出法4.社内行事への積極的な参加
企業によっては社員旅行や運動会など、社内行事が盛んな場所もあります。大勢が苦手というタイプの人も多いとは思いますが、積極的に参加するのも交友関係を広げるきっかけになりますよ。勇気を出して参加表明してみましょう。
おすすめの社内行事
- 運動会
- クリスマス会
- 社員旅行
- 新年会
- 忘年会
脱出法5.仕事を頑張って信頼を得る
孤立してしまっている理由が仕事面にあるのなら、思い切り頑張ってみましょう。うまくPDCAサイクルを回しつつ、自分の問題点を見直しながら仕事に反映させてください。社会人としての信頼を得るために最も簡単な方法であり、王道です。
PDCA
- PDCAとは「Plan」「Do」「Check」「Action」のそれぞれの頭文字を並べて繋げた言葉。 仕事をこなしてみて、そこから得られた問題点などを随時改善していく方法です。
孤立するからこそ見えるものもある
社内での孤立は大変恐ろしいことです。周囲に頼れる存在がいないだけで、こうも不安になってしまうものかと思うでしょう。しかし、孤立してしまったからこそ、見えてくるものもあります。
会社の問題点が丸わかり
1人でいると、社内のいろんな人の行動を客観視できます。そこで、おかしなことや、意味の分からないルールに気づくこともあるはずです。集団の中に馴染んでいると気づけない会社の問題点など、孤独だからこそ見えてくるものもあります。
孤立している同僚に優しくする
自分が孤立していた経験があるのなら、周囲の人には同じ苦しみを味合わせないようにしたいですよね。孤立している同僚がいたら、そっと優しく声をかけてあげてください。自分が苦しんだ経験を活かして他の誰かを救えるのなら、孤立していた時代にも意味があったと思えるようになるかもしれません。
無理だと思ったら転職
上記の方法を試しても孤立から脱出できなかった場合は、環境を変えてしまう方がいいかもしれません。同じ職場でこの先何十年も孤独を感じ続けるくらいなら、新天地で新しい人間関係を築き直した方がいい場合もあります。転職する際はエージェントを利用することで、自分の性格に合った仕事や職場を紹介してもらうといいですよ。
職場で孤立する原因は本人や環境にある!脱出には積極性や社交性が必要
職場で孤立する人には共通する特徴がありました。そして、孤立しやすい状況にも法則性があります。環境を一新しようと思うなら、自分に合った企業へ転職できるようにしましょう。 今の職場で頑張り続けたいと思うなら、思い切って自分を変えてみてください。積極性や社交性が必要になりますが、決して不可能ではありません。
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