仕事が原因でうつ病になったら?焦らず復帰するための生き方
仕事でこんな症状が出たらうつ病かも…
人が1日のほとんどを過ごす職場。そこでの生活がつらいと思うことがあります。そして、普段はできていた仕事でミスが続くようになったら……。それはうつ病を患っている可能性があります。 うつ病を発症する仕組みは、ストレスや体調不良が重なったときに脳内の神経伝達物質の働きが悪くなるためとされています。それでは、うつ病の症状を順番に見ていきましょう。
症状①仕事のミスが増えてペースが落ちる
うつ病の症状の1つとして、集中力、思考力の低下があります。頭の働きが悪くなるためで、仕事の細かい部分で少しずつミスを繰り返すようになるからです。最初は簡単な計算が出来なくなる、パソコンのキーボード打ち間違えるようなことから始まるのです。 これはうつ病の前兆現象であり、後に仕事上の大きなミスに繋がってしまいかねません。
うつ病で起こる仕事のミス一覧
- 計算ができない
- 文字のうち間違いが増える
- 作業スピードが落ちる
- 正しい判断が下せない
- 一日中頭がぼーっとして作業が進まない
症状②何の意欲も沸いてこない
うつ病になると食欲が落ちたり眠りにくくなったりするなど、あらゆる意欲がなくなっていきます。当然、仕事上の意欲も沸いて来ず、出勤するのもダルく感じてしまいがちです。作業効率が下がってしまうため、同僚からはやる気がない社員と思われてしまうかもしれません。 周囲からの冷たい視線や態度が、さらにうつ病を悪化させてしまいます。
症状③すぐに疲れてしまう
うつ病になると思考力と同時に体力も衰えます。そのため、仕事中も常に疲労感に襲われてしまうのです。少し作業しただけで疲れが溜まり、それが翌日に持ち越されてしまいます。ときには居眠りしてしまうなど、仕事上のミスにもつながりかねません。
症状④気が沈んで周囲と関われなくなる
うつ病になるとどんなに明るかった人でも、暗い性格になってしまいます。その結果として人との関わりが難しくなってしまうでしょう。落ち込む日が続くと周囲も近寄りがたくなり、次第に孤立してしまいます。そうすると自分の悩みを伝える相手もいなくなり、さらに気持ちが沈んでいくという悪循環を生むのです。
症状⑤出社拒否してしまう
職場での嫌な出来事が続くと、朝起きても家を出られなくなるケースもあります。無意識のうちに心が出社を拒否しているのです。会社を無断欠勤するまでになると、相当な精神的ストレスを抱えているとみて間違いないでしょう。
いくつ当てはまる?うつ病のチェックリスト
上記のものはうつ病で感じる症状の一部にすぎません。もっと詳細にチェックしたい場合は、このリストを使いましょう。このチェックリストの15個の項目のうち、1~3までの項目が2つ以上、4~15までの項目が2つ以上当てはまったとします。それらが原因で日常生活に支障が出ているという場合には、うつ病の可能性があります。
うつ病チェックリスト
- 気分がひどく落ち込んで、憂うつな状態が続いている
- 何かしたわけでもないのに全身がだるく、疲れている
- 何をしても楽しくない、周囲に関心や興味がない
- 夜、眠れない、もしくは夜中や早朝に目が覚めてしまう
- 意味もなく不安になったり、イライラしたりする
- 食欲がない、何を食べても美味しくない、体重が減った
- 何をするにも意欲がわかず、億劫である
- 些細なことで自分を責めてしまうよう
- 頭がボーっとして考えられない、集中できない
- 生きていくのが辛く、死にたいと思うことがある
- 病気でもないのに頭痛、腹痛、下痢といった症状が現れる
- 朝は調子が悪いのに、午後から夕方頃に調子が良くなる
- 悲しさや寂しさを感じ、泣きたくなる
- 今まではできていた家事や仕事、勉強ができなくなった
- 物事を全て悲観的に考えるようになった
うつ病の可能性があるなら診断を受けよう
マイナビニュースの「職場でのうつ病の影響調査」の記事によると、日本国内では労働者の10%がうつ病になっているという結果が出ました。日本は他国と比べて低いものの、それでも10人に1人はうつ病という社会問題を背負っています。上記のチェックリストや自分の気持ちの落ち込みなどを踏まえ、不安に思うならすぐに医者の診察を受けましょう。
多いのはメランコリー(親和)型うつ病
うつ病の中で最も患者数が多いのがメランコリー型うつ病(親和型うつ病)です。これは真面目で几帳面な責任感を感じやすい人が発症しやすい特徴があります。ストレスをため込むことが大きな原因です。真面目さと頑固さによって誰も頼りにしなかった結果、追い詰められてしまう場合も多いのです。
メランコリー(親和)型うつ病になりやすい人
- とにかく真面目
- 丁寧で几帳面
- 責任感が強い
- 人に気を使い過ぎる
- 妙に頑固者
非定型うつ(新型うつ)の可能性も
通常の定型ともいえるメランコリー型とは別に、近年は新型うつの患者が増えています。非定型うつ病とも呼ばれ、通常のうつ病の症状と共通点が多いものの、楽しい時は元気になったりと違いもあります。そして通常のうつは朝方に辛いのに対し、非定型のうつは夕方がつらいという、正反対の特徴も持っています。
うつ病になりやすい人には特徴がある
うつ病は誰にでも起こり得る病気です。それは仕事の過酷さやストレスに関わらず、プライベートでのつらい出来事や精神的なショックも影響しています。悪いことが重なるなど、複合的な要素がうつ病の発症率を高めてしまうのです。ここからは、うつ病になりやすい人の特徴をまとめてみました。自分の性格と合わせて確認してみてください。
特徴①真面目で責任感が強い
何事においても真面目な人は、うつ病になりやすい傾向にあります。特に仕事では顕著で、真面目すぎるゆえに手を抜けず、責任感の強さゆえに常に周囲を心配してしまうからです。その結果としてストレスが蓄積されていき、疲労と重なることでうつ病を発症してしまいます。 几帳面で勤務態度が真面目な人や、責任感の強いリーダータイプの人がうつ病になってしまうのはこのためです。
特徴②自分1人で全て抱え込む
仕事やプライベートの問題を誰にも相談できずに、すべて1人で抱え込んでしまうタイプの人も、うつ病になりやすい傾向にあります。人の悪口はあまり褒められたものではありませんが、信頼できる誰かに話してストレスを発散することは大事です。怒りや憎しみの感情を抱え込んでしまった結果、うつ病を患ってしまいます。
特徴③真っすぐすぎる性格
やや強がりで、常に真っすぐを見つめている性格の人も、意外とうつ病になりやすい傾向にあります。人間社会においてはある程度の理不尽はつきものですが、それに納得がいかない人は反発心を抱き、次第にストレスをため込んでしまいます。真っすぐな心というのは誰もが持てるものではありませんが、柔軟性がなければ現代社会に適応するのは難しいでしょう。
特徴④自分の意見を言えない
気が弱く、周囲の意見に自分を合わせてしまいがちな人もうつ病になりやすいです。集団で物事を決める際には、発言力がある人が決定権を握りやすくなります。逆にそうでない人は毎回他人から言われるがままに行動するはめになり、不満やストレスを溜めてしまうのです。自分の意見を言えないため周囲に相談することもできません。
特徴⑤他人の評価を気にし過ぎる
周囲からの評価を気にし過ぎる人は、自分がどのように思われているかを常に気にしてしまいます。そのため、無意識にストレスをため込んでしまっているのです。完璧主義の人ならなおさら、周囲からの評価が気になって仕方がないでしょう。自分の評価を下げたくないために無理をするようになると、次第に心と身体にも影響を及ぼしてしまいます。
うつ病のまま仕事を続けるべきか?
自分がうつ病になった可能性がある場合、どうすればいいのでしょうか?ほとんどの人はそのまま働き続けると思います。しかし、説明したように、うつ病は正常な判断力を奪い体力も落ちてしまうため、今までと同じように仕事を続けることが非常に困難になるのです。
まずはうつになった原因を考える
無理やり仕事を続けてミスをするよりも、まずは軽く休みを入れましょう。自分がうつ病になった理由を考えてみてください。考えられる要因はいくつもあります。ストレスが蔓延する現代社会において、無理な働き方やプレッシャーのある立場に置かれれば、うつ病になってしまうのも仕方がないのです。
ストレス耐性の問題
日々の仕事におけるストレスをどれくらい感じているかも考えてみてください。ストレス耐性には個人差があり、どれだけきつい環境で長時間働かされても平気な人もいれば、すぐに体調や精神に異変を感じる人もいます。ストレスへの耐性は部活動の経験など、ある程度は後天的に鍛えられるものの、生まれ持った要素に左右されがちです。
うつ病になりやすいストレス要因
- 上司から怒鳴られる
- 社内でハブられてる
- 仕事のプレッシャーが強い
- 責任ある立場でつらい
- 昇進できなくてつらい
- セクハラがつらい
- 会社の将来への不安
業務内容の問題
うつ病を発症する原因として、日々の仕事における業務内容の問題も無視できません。自分が望まない仕事をさせられていたり、長時間労働によって体力を消耗したりするなど、理由は様々です。 厚生労働省厚労省が平成25年に行った「労働安全衛生調査」によると、「今の仕事や職業生活に関強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合は52.3%でした。約半数の働く人たちが何かしらの不安やストレスを感じていることが分かります。
さらに、どう調べによると「メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所」の割合は60.7%と、半数よりやや多い結果となりました。前年の調査より増えてはいるものの、会社側の労働者に対するうつ病対策は万全ではない実態があります。
うつ病になりやすい業務的原因
- 業務が忙しい
- 仕事内容への不満
- 長時間労働が当たり前
- 仕事内容が変わって覚えられない
- 昇進や降格など地位が変わる
- 配置転換への不満
実績を失い解雇される不安
うつ病になった原因が職場や仕事上のストレスだった場合、結論から言うと「働き続けるべきではない」といえます。まずはゆっくりと休んで心と身体を落ち着かせることが先決だからです。 それでも、真面目な人や完璧主義な人は仕事を続けたいと思うでしょう。これまでに積み上げてきた実績を失ってしまう恐れがあるからです。さらに、うつ病を理由にした解雇なども考えられます。努力がすべて水の泡になる。そう考えると不安で仕方がなくなってしまうでしょう。しかし、絶対に焦って先走ってはいけませんよ。
いずれにせよ病院へ行ってみる
気が沈む、仕事に支障をきたすなど自分がうつ病だと思ったら、すぐに病院を受診してください。日本人の10人に1人がうつになっているのですから、恥ずかしがる必要はありませんよ。まずは、回復へ向けての第一歩を踏み出しましょう。
自分に合ったうつ病の薬を処方してもらう
通院を始めたら薬を処方されると思います。治療に使う抗うつ剤には副作用があり、眠気や体のだるさに襲われるでしょう。場合によっては頭の中に霧がかったような状態になるため、慣れるまでは1人で出歩くのも避けた方が無難です。定期的に通院し、担当医に今の症状を話すことで、薬の量や種類を調整していきましょう。自分の判断で薬を減らした場合、症状が悪化する恐れがあるため避けるべきです。
一旦仕事を忘れて身体と心を休めよう
病院に行った後にすべきは、一旦仕事を忘れることです。その際にできるなら、会社側にも自分がうつ病になったことを伝えてもいいかもしれません。もちろん、仕事の種類や企業の体質にもよるため、慎重に検討してくださいね。医師の診断書があれば、より状況が伝わりやすくなるでしょう。短い期間でもいいので休みを貰うことは重要です。もしくは、仕事の量や労働時間を減らしてもらうなどの対応を交渉してみましょう。ストレスを感じる元凶から遠ざかることで、少しずつ癒しを取り戻してください。
勝手な判断での復帰は避けるべき
会社から休みを貰うなどの対応を取った場合、重要なのは自分の判断で勝手に復帰しないことです。必ず担当医に自分の体調を伝えて客観的な判断を貰うようにしましょう。真面目な人ほど、すぐに仕事に戻りたがります。頑固な人なら自分がうつだと認めたくないでしょう。しかし、ここで焦れば症状を悪化させるだけ。気持ちを押さえて慎重になってください。
うつの症状が重いなら休職も
うつ病の症状には個人差があります。あまりにも重く、つらすぎる場合は休職も考えましょう。休養こそがうつ病の回復に最も効果的だからです。休職とは労働者が仕事を一定期間休むことを認められた権利であり、労災以外の病気や怪我などの理由も含まれます。つまり、うつ病も休職を取得できる対象となるのです。
ただし、あまりに休職期間が長いと、会社側はそれを理由に解雇する権利があります。法的にも不当解雇にはならないため、企業と話し合って休んでも大丈夫な期間を決めましょう。
会社に休職制度があるか確認
事前に上司や人事部などに相談し、休職制度が使えるか確認してみてください。就業規則に載っているはずです。自分が休んでいる間に周囲の迷惑がかかる、などという考えは捨ててください。それこそが、うつ病になってしまった原因なのですから。まずは、休めるときに休みましょう。
傷病手当金が貰える場合がある
休職はうつ病の治療に最も効果的な反面、問題もあります。それは、ほとんどの会社では休職中には給与が発生しないからです。つまり、1ヶ月間休職すれば、その月の給与はなくなってしまいます。 そこで傷病手当金を活用しましょう。傷病手当金とは、病気や怪我で働けない際に加入している社会健康保険から賃金の一部に相当する金額が支給されるものです。受給には医師の意見書と、待機として連続して3日間仕事を休むという条件が必要です。
傷病手当金の支給期間は1年6ヶ月で、支給額は標準報酬日額の3分の2です。つまり、月の給与を30で割り、それに3分の2をかけたものが1日に支給される額という訳です。生活に関わるお金の不安を少しでも解消し、回復のためにしっかりと休みを取りましょう。
復帰後も同じ仕事・部署ではきびしい
休職期間を経て、医師からも復帰の許可が出たとしましょう。ここからが本当に大変です。復帰後に同じ部署に戻って仕事を継続した場合、また同じストレスにさらされる危険があるためです。さらに、長期間休んだために周囲の目も気になるかもしれません。仕事で同じようなミスをすると不安からストレスを感じ、せっかく回復したうつ病が再発してしまう恐れがあります。このように、うつ病になる原因を作った場所に戻ることが、正しい復帰の方法とは限らないのです。
部署異動や仕事量を減らしてもらおう
復職後に同じ仕事に戻るのに抵抗がある場合は、部署異動を願い出るのも1つの方法です。思い切って違う環境からスタートすることで、新しい気持ちで頑張れるかもしれません。もちろん、新しいことを一から覚え直すのは大変な覚悟が必要ですが、やってみる価値はあるでしょう。なるべく元の環境とは違う形で、会社に残れるようにしたいですよね。
職場に居づらいならゆっくりと転職も
休職からの復帰後に不安を感じる人も多いはずです。「仕事でミスをしないか」、「人間関係をうまく再構築できるか」など、悩みは尽きませんよね。その場合は思い切って職場を変えてみるのもよいかもしれません。しかし、うつ病の発症後は心身共に疲れ果てているもの。あまり思いつめず、焦ってブラックな会社に入らないように気をつけましょう。
転職を希望する際には各社の転職エージェントを利用するのもおすすめです。判断力が鈍っているときは自分で考えるよりも、転職のプロの意見を参考にしましょう。以下にうつ病の回復から間もない状態でもできる仕事を紹介します。一部は資格が必要な場合もありますが、復帰後の参考にしてみてくださいね。
うつ病からの復帰後におすすめの仕事
- ノルマのない事務職
- ビルメン
- マンションの管理人
- 対面販売以外のアルバイト
- WEBライターの在宅業務
- データ入力などの在宅業務
- 障害者枠の仕事
うつ病は甘えではない!治らないとも思わないこと
もしうつ病になってしまった場合でも、悲観することなく治療して休みを取れるようにしましょう。この病気から逃げることは、決して恥ずかしいことではありません。そして、甘えでもありません。 うつ病が増えている理由は、生きるか死ぬかしかなかった昔と違い、現代社会ではストレスに耐えることが必要になったためです。苦しい日はいつかは終わります。うつが治る日もくるかもしれませんよ。
仕事で全力を尽くす必要はない
海外の研究によると、うつ病が再発する可能性は1年以内で40~50%にものぼり、一生というスパンで考えると90%近いという結果でした。しかも、一度再発すると再再発する危険性が大幅に高まります。つまり、前回と同じ理由によるうつ病の再発を防ぐためには、頑張りすぎないことが一番です。仕事に全力を尽くす必要はなく、及第点とされるだけの結果を出しておけば大丈夫ですよ。
他人からの評価なんて気にしない
仕事に全力を出せないことに苛立ちを感じる人もいるでしょう。他人の評価が気になって仕方ない人は余計にそう感じるはずです。ここでぐっとこらえることが、うつ病再発のリスクを下げる条件になります。人からどう思われていようとも、自分は自分であるという意識を持てるようになってください。
今は仕事上の評価で同僚に負けていたとしても、気にする必要はありません。新しい考え方を持った自分がうつ病から立ち直ったとき、そこから追い越していけばいいだけなのですから。
プライドは捨てよう
一度うつ病になってしまったら、自分の中にあるプライドを捨ててしまうのもよいでしょう。「仕事で完璧を目指したい」、「他人よりも評価されたい」という考えは一度捨て去り、ひたすらマイペースに頑張ってみてください。新しく始めた歩き方が、いずれは自分の走るペースのもとになっていきます。自分の限界を知ったことで、よりよい道が開けたと考えられるようになれると理想です。
自分を受け入れうつ病の克服を目指す
このように、うつ病になると精神的、肉体的な苦痛だけでなく、仕事面でもつらい思いをしてしまいます。築き上げてきた地位やプライドをへし折られ、仕事も失ってしまったかもしれません。ですが、それが今のありのままの自分であり、受け入れることで、克服していかなくてはならないのです。
うつ病とは一生付き合う覚悟で
一度うつ病になってしまうと、海外の研究データのように再発する危険性が非常に高いです。そのため、一度患ってしまったからには、一生付き合っていく覚悟を持ちましょう。持病とはこれから先も戦っていかなくてはならないのですから。したがって、うつ病とは「戦う」というよりも、「共生」する感覚を持った方がよいかもしれません。うつになりかけたら、それは今の生活が自分に合っていないということ。環境や待遇を見直すきっかけになりますよ。
何でも相談できる仲間を作ろう
国民病ともいえるうつに対しては、少しずつ世間の理解も広がってきています。芸能人や識者などが自身のうつ病を公表する機会も増え、当たり前に存在する病気だという認識が広まりつつあるからです。 それでも、自分の身近な人に伝えるのには勇気がいりますよね。だから、最初は家族や信頼できる友人などに限定して話してみてください。付き合いが長い人ほどあなたの性格を知っているので、理解してくれるはずです。
そうして少しずつ理解者を増やしていけば、相談できる範囲も広がっていきます。日常の中で嫌な思いをしても、誰かに話すことでストレス解消につながり、うつ病を再発させにくくできますよ。
軽い運動もおすすめ
軽い運動も非常に効果的です。日の光を浴びつつ散歩やジョギングなどの軽い有酸素運動を行うことで、気分もリフレッシュされますよ。ストレスの原因や不安を軽減するリンパマッサージの簡易版を行うのもオススメです。下記の動画をみて実践してみてくださいね。さあ、レッツトライ!
真面目な自分を嫌いにならない
信頼できる人間関係の構築や日頃の食生活の見直しによって、病状は安定するはずです。ここからの問題は、うつ病になってからの自分と、これまでの自分との違いを受け入れる点にあります。
例えば、仕事でうつ病になった原因が生真面目な性格にあったとします。けれども、そんな自分を嫌いになる必要はありません。生真面目だからこそ、誰よりも頑張ってしまった結果に他ならないからです。頑張ろうとしていた過去の自分を責めるのではなく、認める勇気を持ちましょう。そうすれば、今までの良さを引き継ぎつつも、違った自分として生きていけるはずですよ。
あせらず社会復帰を目指そう
うつ病の苦しさは言葉では伝わりにくい面があります。なった人にしか分からないため、周囲から理解されないことも多いでしょう。それでも、焦らずにしっかりと生きていってください。うつ病への理解が少しずつ広まっている現代では、社会復帰はそれほど難しいものではないからです。
たとえ正社員が無理だとしても、最初はアルバイトで大丈夫です。仕事に慣れて順調にこなせる体力と心が取り戻してからでも、復帰を目指すのは遅くありませんよ。
仕事が原因のうつ病は休息による回復が大切!復帰は焦らないことが大切
人は自らが作り上げた社会の中で、生きていくために働きます。複雑化し過ぎたシステムの中に身を置くことで、人々はストレスを感じやすくなってしまいました。その結果が10人に1人という、少なくないうつ病の患者数に表れているのです。生きるための仕事でつまずいてしまうのは、誰にだって耐えられない苦しさがあります。
しかし、焦っていては何も解決しないどころか、状況は悪化するだけです。まずは、自分がうつ病であることを受け入れてください。病院で正しい診断を受け、ゆっくりと休みましょう。休職という選択肢も恥ずかしいものではありません。少しずつ身体と心を回復させ、社会復帰を目指してください。
自分を取り巻く環境を完全に元通りにすることは難しいかもしれません。それでも、少しずつできることを取り戻していきましょう。
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