やりがちな仕事のミスを減らして成長する15の方法【職種別】
誰もが仕事でミスを経験している
日々の業務をこなしていれば、どんな人でもミスをしてしまうもの。うっかりやらかしてしまったり、疲れていて見落としてしまったりと、原因は様々です。人によってはそんな失敗を引きずってしまい、心にモヤモヤが残ってはいませんか?
約6割が新人時代にミスを経験
マイナビの調べによると、新人時代に仕事でミスをした経験がある人は約6割にのぼります。初めての社会人生活で右も左もわからなかった時期、何かしらのミスをしてしまうのは当たり前なのです。
苦い経験は後を引くことも
新人時代のミスは誰もが通る道ですが、人によってはそれがずっと尾を引いてしまうこともあります。自分のミスが原因で会社に損害を与えてしまったような経験はトラウマとなり、歳を重ねても心の傷として残ってしまうのです。
一度ミスをすると連発してしまう
最初のミスが何気ないもでも、気になってしまうと後々まで大変です。不安な気持ちが集中力を乱し、似たようなミスを連発する引き金になってしまいます。何度も同じミスを繰り返してしまうと、精神的にも落ち込んでしまうため要注意です。
ミスしてしまう5つの原因を知ろう
では、そもそもミスが起こってしまう原因とはいったい何なのでしょうか?それは、人は機械とは違って毎回精密な動きができないからです。 そして、人為的なミスには個人差がある点も踏まえたうえで、5つの原因をみていきましょう。どれかに心当たりはありませんか。
仕事でミスする5つの原因
- 集中力の欠如
- メモが意味をなさない
- 報連相ができていない
- 疲れて頭が回らなくなっている
- 自分の判断だけで行動している
①集中力の欠如
1つ目は多くの人に起こりやすい「集中力の欠如」です。人が集中して作業できる時間は平均で50分程度とされており、思い返せば学校の授業もこのくらいの時間だった気がしますよね。仕事の内容によるものの、取り返しのつかない大きなミスの原因になります。
②メモが意味をなさない
2つ目は仕事内容の説明を受ける際にメモを取るのに集中しすぎていたため、話しを聞きそびれてしまったというもの。しかも字が汚くて肝心の内容が抜けているような場合は、後から思い出すためにある、メモの意味がまるでありません。
③報連相ができていない
3つ目は報連相がうまくできておらずにミスにつながるというもの。報連相とは「報告」、「連絡」、「相談」の3つの要素のことです。これが上司や同僚との間でうまくできていないと、仕事の進み具合や問題点を共有できず、ミスの発見が大幅に遅れてしまいます。
④疲れて頭が回らなくなっている
毎日残業が続き休日出勤が増えると疲れが蓄積され、頭の回転も遅くなってしまいます。乗り物の運転や機械を操作する仕事の場合は、命に関わるため、普段から注意が必要ですね。
⑤自分の判断だけで行動している
自分の判断で勝手に作業を進めてしまい、終わった後でミスが発覚するという場合です。「報連相」が出来ない人に多く、個人プレーに走ってミスをすれば、周囲からの信頼を失いかねません。
仕事で多いミスランキングTOP5:基本編
仕事で多いミスを独自調べによるランキングにまとめてみました。業種や職業に限らず起こりやすいミスのTOP5を見ていきましょう。
No.1: 連絡事項を間違えて伝えた
第1位は連絡事項のミスです。社内や取引先に伝える情報が間違っており、それによって広範囲に大きな迷惑をかけてしまうというもの。社内なら謝り倒せば許してもらえますが、外部に対して行ってしまった際は責任問題に発展しかねません。 取引先に菓子折りを持って朝イチで謝りに行った、という経験のある人も少なくないのではないでしょうか。
No.2:間違えて印刷してしまった
続いては印刷物のミスです。取引先へ提出する書類に間違いがあれば大問題。ミスに気づかずに配布した場合は商談辞退もお破産になりかねません。気づいた直後には胃が痛くなるような痛恨のミスですね。
No.3: 大切な会議に遅刻
社会人にとって遅刻はご法度。社内の朝礼に遅れたならまだしも、取引先との打ち合わせに遅刻してしまうようなことがあっては、信用問題に関わります。相手の時間を奪う失礼な行為なのです。
No.4:人間関係を壊してしまった
仕事のミスは時に、人間関係をもクラッシュします。ミスをするのは仕方のないものの、何度も続いたり、反省しない態度をとってしまうと、周囲からの恨みをかってしまうでしょう。 職場でハブられてしまうと、仕事内容を確認できる相手がいなくなり、さらにミスを重ねてしまうという負のスパイラルに陥ってしまいがちです。
No.5:スケジュール管理全般のミス
仕事には納期がつきもの。その管理ができていない場合など、スケジュール全般の管理にミスが生じることは、社内の他の人にも迷惑をかけてしまいます。会議の予定があるのに部屋を押さえるのを忘れたり、出張があるのに飛行機を予約していなかったりと、時間管理のミスは手痛い失敗に繋がってしまうのです。
事務職に多い仕事のミスランキングTOP5
ここからは、職種別に多いミスのランキングをみていきましょう。まずは、人気の高い事務職からです。他の業務のアシスト的な仕事が多いため、ミスは社内全体に影響してしまうこともあるのです。
入力データが間違っていた
デスクワークの事務職の主な仕事であるデータ入力。細かい数字を打ち込む作業はときにミスを招きます。売り上げの数値が1つ違っていた場合でも、全体の数値に大きく影響してしまい、社外をも巻き込む大問題に発展しかねません。
印刷のサイズを間違える
続いてよくおこりやすいミスが、書類を印刷する際にサイズを間違ってしまうというもの。「A4の用紙で印刷しろ」といわれたけど、間違えて「B4」で印刷してしまい、気づいたときには数百枚の紙を無駄にしてしまったという苦い経験段もよく耳にします。
振込先を間違える
経理などを担当していたら、避けては通れないミスかもしれません。銀行で支払をする際に、金額や振込先を間違うなどの恐ろしいミスです。 忙しいときに疲れて見落としやすくなり、お金が絡むために会社や自分の精神へのダメージは計り知れません。
書類をシュレッターにかけた
第4位は、大切な書類を誤って処分してしまったというもの。しかもシュレッターに書けてしまい、ズタズタに裁断されて再現不可能ときたものです。このときの心境は、自分もトコロテンのようになってしまいたいと思えるほど、絶望感が漂っています。
電話で社名を間違える
第5位は電話対応のミス。新人の頃は事務職に限らず電話番を任されるケースも多いため、誰もが一度は経験があるのではないでしょうか? 相手の名前を間違えるなど、大切な取引先の人に不愉快な思いをさせてしまい、将来的な関係に影響が出ないとは言い切れません。
営業職に多い仕事のミスランキングTOP5
続いて、営業職の仕事で起こったミスのランキングをみていきましょう。会社の売上を任され、取引先とも直に接する機会の多い営業職ならではのミスを紹介します。
名刺をきらす
第1位は取引先に渡す名刺を切らしてしまったというもの。名刺入れには常に余分に入れておくべきですが、忙しい期間が続くとついつい忘れがちに。営業職では人間関係が命、どこで今後の仕事の命運を握る相手と出会うかわかりません。
訪問時間に遅れる
第2位は営業先との待ち合わせ時間に遅れてしまうというもの。「そちらから話しを振っておいて、遅刻をするとは何事だ!」と、取引先からの信用を失いかねないミスです。遅刻は相手の時間を奪う行為だと肝に銘じておきましょう。
アポイトメントを忘れる
営業先に出向く予定があるのに、その約束をするのを忘れていたという経験はありませんか?来訪前のアポイトメントを取るのは相手の都合を考えるうえでも必須なので、いきなり出向いてしまうのは避けたいところ。
渡す書類を間違える
取引先との打ち合わせには資料を持参することが多いですが、その内容が間違っていると非常に大変です。渡した後に違う書類だと気づいた時は、顔面蒼白。相手からの信用を失うだけでなく、不要な情報漏えいにつながるため、なんとしても避けなければならないミスです。
社用車で物損事故
営業職は社用車を使って営業に出向く機会も多いため、車の運転になれていないと、思わぬところで事故に巻き込まれてしまう恐れがあります。 電柱やガードレールに車をぶつけてしまうなど、物損事故のミスは車の修理費だけでなく、示談金や理療費など会社側にとっても大きな負担になります。
工場勤務に多い仕事のミスランキングTOP5
勤務時間が決められており、プライベートな時間を確保しやすい工場勤務。しかし、ここにも仕事のミスは広がっています。特に、命に関わる事故に繋がる恐れもあるため、十分に注意して働かねばなりません。
組み立てを間違う
製品の組み立て作業を行う場合、作業工程を忘れてしまうと大変です。間違ってくみ上げてしまうと、商品のラインを止めてしまいかねません。同じ作業を何時間も行っていると、集中力も途切れがちになりますよね。
不良品のチェックミス
工場出荷前の検品作業を担当する人も、不良品を見逃すというミスをしがちです。何千個もある商品を眺めている内に、何がよくて、何がダメなのかが分からなくなってしまい、不良品があっても見逃してしまうのです。 不良品を出荷すれば販売店やユーザーが不利益を被るだけでなく、何度も続けば工場側の信頼問題にもつながりかねません。
居眠りしてしまう
ライン作業など、同じことの繰り返しでは時間の流れも遅く感じられます。体感速度も落ちていき、次第に睡魔が襲ってくるのです。誘惑に負けて寝てしまうと自分の担当する部品が流れていってしまい、ラインを止める原因にもなってしまいます。 また、機械などを操作する場合は命に関わる問題です。
操作ミスで機械を壊す
機械を操作する作業でミスをした場合、壊して大損害に発展します。小さな町工場などでは存続に関わる大問題に発展です。場合によっては怪我など人の命にも関わるため、常に緊張感を持って作業にあたってくださいね。
機械の燃料を入れ間違える
工場の機械には種類があり、必要なパーツや燃料にも違いがあります。給油の際に間違った燃料を入れてしまった場合、機械が壊れてしまう恐れがあります。レギュラーガソリンの車に軽油を入れると壊れてしまうのと同じです。
仕事でミスばかりしていると最悪クビもあり得る
業種別の仕事でミスをしやすい理由を見てきました。業務内容は全く異なっていても、少しの気のゆるみによって人為的なミスが起こることわかります。同じミスを何度も繰り返したり、重大な損害につながってしまった場合は、クビにされてしまう恐れもありますよ。
仕事での大きなミスは命取りに
仕事で取り返しのつかないミスをしてしまった場合、解雇されてしまう可能性もあります。そこまでいかなくても減給や降格、謹慎になるかもしれません。慣れた仕事ほど普段から気を抜かないようにしなければなりませんね。
仕事のミスが怖いと思うようになる
仕事のミスは社会人生命を終わらせる場合もあります。そう考えてしまうと、ミスをしないか不安になってしまいますよね。仕事での失敗を極端に恐れるあまり、新しいことにチャレンジできなくなってしまいます。自分の成長は止める原因になるのです。
仕事のミスを隠すのは絶対にやめよう
ミスしないようにと気をつけていても、人間である以上は必ず起こってしまいます。そのときに怖くなってミスを隠蔽するのだけは避けましょう。失敗を隠したところで、いつか必ず明るみになります。取り返しのつかない事態を進行させてしまう恐れもあるのです。
仕事のミスをなくす5つの対処法
①チェック回数を増やしケアレスミスを減らす
ミスを無くすために物理的にできることから紹介します。それは、チェック回数を増やすことです。書類作成やデータ入力などのミスはチェック漏れによる面が大きいため、必ず複数回見直しましょう。コツは30分ほど置いて冷静な頭で見直すことです。それだけで不要なケアレスミスを無くせますよ。
②連絡をマメにする
2つめは連絡の回数を増やすこと。いわゆる「報連相」は上司の中にもできていない人が多いようです。そんな部署に配属された場合は、自分から積極的に連絡をとるようにしましょう。多すぎればうざいと思われるかもしれませんが、それでミスが減っている実感をチーム全体でつかめれば、当たり前にできます。
③作業の意味と本質を理解する
振られた仕事をただやみくもに行っていませんか?上司から渡された仕事内容には、きちんと意味があります。自分の性格や裁量に合わせた作業量が振り分けられているため、その意味を理解しましょう。何が求められているのかを考えながら作業するとよいですよ。
④ガムを噛みながら集中する
仕事中に集中力が続かずにミスを連発する場合はガムを噛むのが有効です。ガムを噛めば息がすっきりして目が覚め、あごを動かすことで脳を活性化させて仕事の効率も高められます。若者のガム離れが叫ばれる昨今、その効果を活かさないのは非常にもったいないですよ。
⑤業務量を調整してもらう
1人で対処できないほどの業務量を抱えていた場合、細部にまで気を配れないためミスを連発してしまいます。失敗が続くとストレスが溜まり、さらに仕事に支障が出るという悪循環を招くため、早めに申告しましょう。上司や同僚に作業量の見直しを提案してみてくださいね。
仕事でミスをしても誠意を見せよう
どれだけ注意していても、ミスは避けられないかもしれません。そんな時は落ち込まずに挽回できるように頑張りましょう。失敗を開き直るのではなく、誠意を持って謝罪することが重要です。
謝罪の仕方によっては信頼を得られる
仕事でミスをしたときは、すぐに上長に報告してきちんと謝罪しましょう。対応の迅速さがミスをカバーできる可能性を高めるからです。そして、きちんと謝ることにより、これまで以上に信頼を得られるかもしれませんよ。ピンチはチャンス!ミスをしても落ち着いて対応しましょうね。
取引先なら菓子折りを持って謝罪に
仕事のミスが社内だけの問題なら謝罪で済みますが、外部まで巻き込んでしまった場合は大変です。取引先の企業に謝罪をする必要があります。そのときは菓子折りなどを持って謝りに行きましょう。誠心誠意を持って謝罪し、再発を防ぐことを約束してください。ここでも正しい対応が信頼感の強化に繋がる可能性がありますよ。
仕事のミスでマイナス思考にならない
会社全体や取引先を巻き込んでの大きな仕事のミスは、とても大きなショックを受けてしまいます。多くの関係者に多大な迷惑をかけた責任感から、「もう死んでしまいたい」と思うこともあるでしょう。しかし、実際に行動に移してはいけません。お世話になった会社や人々により深い悲しみを与えるだけだからです。生きて挽回することこそが、ミスに対する責任の取り方ですよ。
落ち込むよりも次へつなげよう
ミスをして落ち込むのは仕方がありません。ときには泣いてしまうこともあるでしょう。それで少し落ち着いたなら、ミスへの反撃開始です。落ち込み終わったなら失敗を教訓とし、次に活かせるように頑張りましょう。マニュアルを作って再発に備えるなど、よくするためにできることは沢山ありますよ。
仕事のミスで落ち込んだ人がすべきこと
仕事上のミスは事前の対策によって大半は防ぐことができます。それでも、疲れからミスしてしまう場合や、過去の失敗に囚われたままになっている人もいるはずです。 そんなときは、次の5つのことを試してみてください。きっと心が洗われるはずですよ。
①大切な人に相談してみる
ミスをして落ち込んでいるとき、昔のミスに囚われてしまっているときは、信用できる誰かに相談してみてください。友人や家族、恋人や職場の同僚でも構いません。自分では取り返しのつかない失敗をしてしまったと思っていても他人から見れば案外大したことがない場合もあります。いずれは自分のミスが笑い話にできる日がきっときますよ。
②リラックスできる時間をもつ
次に、どんなに忙しくてもリラックスできる時間と場所を作ることが大切です。気分をリフレッシュできなければ、ミスをした苦い思い出はいつまでたっても消せませんからね。残業が続いていても、帰宅後の入浴や寝る前の30分間などを有効に活用してリラックスしてみてください。昼休みに散歩してみるのも良い気分転換です。
③美味しいものを食べる
リラックスする方法は休息や遊びだけではありません。美味しい物を沢山たべるのも、立派な方法です。ミスして落ち込んでいるときにこそ、好きなものを食べて幸福感を得てください。食べ物が喉を通らないときは、飲み物やおかゆから始めるのがよいかもしれません。何も食べなければ生活に支障をきたし、またミスをする原因にもなりますよ。
④知らない土地へ旅行にいく
仕事のミスを忘れるためには、まったく知らない土地に行ってみるのもよいかもしれません。電車に揺られてまだ見ぬ地へ、子供の頃のような冒険心を思い出してみてください。初めて訪れる土地の風習や文化を知り、住人とのふれあいを通して、自分の悩みがいかにちっぽけなものかを理解できると思います。 旅から戻ったら新しい自分に生まれ変わったと思って、仕事に向かいましょう。
⑤ミスは誰にでもあるものと割り切る
最後は気持ちの問題です。ミスは誰にでも起こり得る問題です。自分の両親も、職場の上司や先輩も同様に経験してきたもの。人間は機械ではなく生きているため、予想だにしないミスはつきものなのです。 絶対にミスをしない人間など、この世にはいません。失敗にくよくよせず、前向きな気持ちに切り替えていってくださいね。
仕事のミスは誰にでも起こりうること!落ち込まずに自分の成長の糧にしよう
紹介してきたランキングを見て、自分のミスとの共通点はありましたか?仕事のミスは人や職種によって何万通りにもなります。起きてしまう理由も環境や状況で変わります。 ミスは誰にでも起こり得る問題ながらも、それを何度も繰り返していては信用問題に関わるため、きちんと理由を分析して対策を打っていくようにするべきです。一通り落ち込んだ後は、前向きに仕事をしていきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません