きつい仕事を選択しないために知っておきたい条件7つ
きつい仕事の条件:重量物を持つ
きつい仕事、と聞いてすぐにイメージされるのが、身体を酷使する仕事ではないでしょうか。中でも重量物を持つ必要がある仕事は、腰や足に負担をかけるため、注意しなければ怪我のリスクもあります。少なくとも体力に自信がなければ続けるのは難しい仕事だといえます。
慎重さも要求される引っ越し業者
きつい仕事としてよく言われるのが引っ越し業者です。重い物を持って階段を往復する必要がある、身体的にきつい仕事です。そして引っ越し業者の場合、運んでいるのはお客様の荷物そのものです。ぶつけて壊してしまってクレームを受けることもあるため、単に重いものを運ぶだけでなく、傷つけないよう慎重に運ぶ必要もあるのです。
炎天下で仕事をする作業員
重量物を持つ仕事はほかにも数多いですが、中でも屋外で作業する必要のある土工などの作業員は、身体的にきつい仕事であるといえるでしょう。天候の影響を受けるため、とくに夏場の炎天下の作業などは、足腰だけでなく全身の疲労が大きくなるでしょう。
きつい仕事の条件:清掃
きつい仕事の条件として、様々な清掃に関わる仕事も挙げられるでしょう。衛生状態を保つ、人々の快適な生活のためには欠かせない職業ですが、実際に清掃を実行する人にとっては身体的にも、そして精神的にもきつい仕事であるようです。清掃に携わる職業としては、どのような仕事があるでしょうか。
動物の糞を掃除する酪農・動物園
動物の糞を掃除する必要がある仕事がいくつかあります。酪農で牛などを飼育している場合や、動物園のスタッフとして働いている場合です。慣れないうちはきつい仕事になるでしょう。しかし、それらの動物が好きでたまらない人であれば、精神的には楽かもしれません。
劣悪な環境になる産廃処理・下水道施設清掃
清掃する場所そのものが劣悪な環境になる仕事もあります。産業廃棄物の仕分け、処理を行う仕事や、下水道施設の清掃などです。産業廃棄物の種類によっては油まみれになったり、マスク等があるとはいえ粉塵だらけの中での作業になる場合もあります。下水道施設の内部は汚物だらけですから、悪臭にも耐える必要があるきつい仕事といえます。
死体処理をする特殊清掃員
あらゆる仕事の中でも最もきつい仕事の候補として挙げられるのが、死体の処理をする特殊清掃員です。死の状況は様々です。悲惨な状況、死後時間が経っている状況などがあり、それでなくても「死」に直面する仕事である特殊清掃員は、精神的なきつさが他とは比にならないのです。
きつい仕事の条件:人の怒りに触れる
精神的にきつい仕事の条件としては、お客様とのやり取りで頭を悩ませることが多い業務も挙げられます。とくに人間の怒りに触れるのが日常である仕事は、きつい仕事だといえるでしょう。
下記にご紹介するコールセンター、テレアポのほかにも、パチンコ・スロット店での業務も、ギャンブルに負けたお客様に八つ当たりじみた絡まれ方をする場合があり、精神的にタフである必要がある仕事です。
クレーム処理などをするコールセンター
クレーム処理をするコールセンターの仕事は、人の怒りに触れるきつい仕事の代表格といえるかもしれません。受け答えするのは商品・サービスになんらかの問題点・不満点を感じたお客様がほとんどのため、ときには理不尽な罵声を浴びせられたり、こちらの話を全く聞いてもらえなかったりのきつい仕事です。悪い時にはうつ病や対人恐怖症を引き起こしてしまうようです。
電話で商談の約束をとるテレアポ
テレアポとは、電話を使って商談の約束や契約を取る仕事です。まったく知らない人にいきなり電話をかけ、「○○はいかがですか?」と提案するのですから、お客様には冷たい対応をされたり、すぐに切られるのが日常茶飯事です。そういった、断れるのが前提の電話をずっとかけ続けるわけですから、慣れるまでは精神的にかなりきつい仕事だと言えるでしょう。
きつい仕事の条件:人の世話をする
人の世話をするというのも、きつい仕事の条件として挙げられるでしょう。人間と関わることそのものが仕事ですから、場合によっては精神的に負荷が大きいのです。世話をする相手は業務によって様々です。以下のような例が挙げられます。
身体的・精神的にきつい介護福祉士
第一に、介護福祉士です。介護が必要になった方のお世話をする仕事で、身体を持ち上げるなど身体的にもきつく、排泄物の処理など人によっては精神的にも抵抗のあるきつい仕事だといえます。また、お世話をする相手が気難しい性格であったりすると、怒鳴られたりするケースもあるようです。
人命に関わる医師・看護師
看護師や医師といった人の命に直接関わる仕事は、特に精神的にきつい仕事です。ミスが許されない環境で大きなプレッシャーがかかるのです。また、患者の容体がいつ変わるか、いつ急病の患者が搬送されてくるか分からないため、夜勤が必須で残業も絶えないきつい仕事なのです。
親という目もある保育士・教師
子どもの面倒を見る保育士や教師といった仕事も、精神的にきつい仕事だといえるでしょう。これらの仕事の特異なところは、様々な性格を持つ子供を一人で複数担当し、勉強などを教えるだけでなく、その親との関係も存在するという点です。モンスターペアレントとまではいかずとも、子どもを愛する両親の熱意からくる言動が、保育士や教師にとっては負担になる場合もあるでしょう。
きつい仕事の条件:納期・ノルマがある
きつい仕事の条件として、納期やノルマがある仕事が思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。納期を守らせよう、ノルマを達成させようとプレッシャーをかけてくるクライアントや上司の圧力を受けながら、長時間の残業などで成果を出すことを要求されるきつい仕事だといえます。
アニメーターやイラストレーター
納期に追われる仕事として、アニメーターやゲームノのイラストレーターがあります。放送日が決まっているアニメ、リリース日が決まっているゲームのイラストレーターも納期間際は長時間の残業が必要になります。これらの仕事は、ずば抜けた能力がないと年収が低い傾向がある点もあり、きつい仕事だといえるでしょう。
プログラマー
ゲームを含むソフトウェアやシステムの制作を行うプログラマーも、体力的にかなりきつい仕事といわれます。アニメーターやイラストレーターと同じく、商品やサービスのリリース直前には、長時間の残業が必要になるきつい仕事のようです。
各種商材の営業
ノルマがきつい仕事としては営業をイメージする人が多いのではないでしょうか。保険、不動産、金融商品ほか商材は様々ですが、ノルマ未達を上司に怒られたりと、精神的にきつい仕事だといえます。さらに給与が歩合制だったりするとより大変です。
きつい仕事の条件:その他
きつい仕事の条件を様々にご紹介してきました。しかしこれだけがきつい仕事の条件ではありません。他にも代表的な条件として挙げられるものがありますので、以下にご紹介します。また、ご紹介するほかにもきつい仕事は多様にあります。就職・転職にあたっては、自分にとってどんな業務がきついか、どんな業務はあまり負担にならないかを、よく考えておく必要があるでしょう。
労働時間が長いサービス業
労働時間の長さは仕事のきつさに直結するといえます。とくに営業時間が長い飲食店やコンビニなどの様々なサービス業は、残業時間も長くなりがちですし、休日も不規則になるでしょう。身体的にも疲れ、生活リズムも乱れがちなきつい仕事なのです。
同じ作業を繰り返すライン業
肉体的にはそれほど大変でなく、精神的なプレッシャーを感じることもなくても、ずっと同じことを繰り返し続ける単純作業がとてもきつい仕事と感じる人もいます。工場の生産ライン業務はその代表的な仕事です。「何も考えなくていいから楽」と感じる人もいれば「終わりが無くずっと同じ作業をし続けるのが苦痛」と感じる人もいるようです。
社会的地位が低く見られがちな職業
人によって見方は違うとはいえ、社会的に、どうしても低く見られがちな仕事というものもあります。そういった仕事は、働くこと自体はきつい仕事だと感じないとしても、周囲の目線や声が自分のプライドに負担をかけるという場合もあります。その職業に就いていること自体がきつい仕事、というものもあるのです。
きつい仕事の共通点
きつい仕事の条件をご紹介しました。しかし、これらの条件が一つでも当てはまったら絶対にきつい仕事、というわけではありません。最終的に本人がきつい仕事と感じるかどうかは、以下にご紹介する2つの要素も大きく関係してきます。
給与が見合っていない
きついと言われる仕事の多くは、そのきつさに対して給与が見合っていないケースがほとんどです。また、残業時間が膨大なのに残業代が出ないサービス残業である、という場合もあります。もちろん、高い給与でもきつい仕事というものもありますが、仕事のきつさと報酬が釣り合っていないからこそ、きつい仕事であるという声も大きくなるのです。
人間関係が悪い
そして、きつい仕事は人の入れ替わりが激しくなります。そのため上司や先輩も「新人を教えてやろう」という態度で接するのではなく、「どうせ辞めるだろう」という冷たい態度で接してくるかもしれません。また、きつい仕事によって溜まった身体的・精神的疲労は、人をイライラさせ、人当たりを悪くします。きつい仕事の職場は、人間関係が悪いケースも多いのです。
逆に言えば、どれだけ好条件・好待遇の仕事でも人間関係が悪ければ本人にとってはきつい仕事となりますし、多少負担の大きな仕事でも人間関係が良好なら心地よく働けることでしょう。人間関係は仕事のきつさを決める重要な条件なのです。
人がきつい仕事と感じる条件を知り、自分に合う仕事を見つけよう
きつい仕事の条件をご紹介しました。肉体的にきつい仕事、精神的にきつい仕事、その両面きついなど、世の中には様々な仕事があり、またそれらをどれくらいきついと思うかも人によって様々です。多くの条件が当てはまる仕事もあるかもしれません。どういった職種がきつい傾向にあるのか、自分はどういった特徴がある仕事ならきついと感じるのか、職業選択で失敗の無いように、実際に就職・転職する前に一度よく考えてみてください。
向き不向きによって感じ方が大きく異なる仕事を考える際は、他人が楽だといった言葉を鵜呑みにしてはいけません。本当に自分がそこで働けるかどうかを基準にする必要があります。
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