「雇入通知書」「雇用契約書」の内容と違い
雇い入れ通知書とは?
まず雇い入れ通知書とは、一体どのような書類なのでしょうか?一般的に、雇い入れ通知書とは、会社側が従業員とこのような契約をしていますという内容を通知する書類を指し、契約されている内容を改めて見せるものとなります。
会社が発行する雇い入れ通知書とは「一方的」な書類
先ほども紹介した、雇い入れ通知書とは、会社から発行され必ず送られてくる書類であるため、転職のときには契約内容についてしっかりと確認をしてください。
ただし、雇用契約書とは違い、会社側の一方的な書類であると言えます。そのため、サインをすることはありません。
雇入通知書と雇用契約書どう違う?
転職活動が成功し、あとは入社を待つだけ…。そんな最後の段階で目にするのが「雇入通知書」や「雇用契約書」です。このよく似た2つの書類ですが、「雇入通知書」や「雇用契約書」を受け取った時にどうリアクションをするべきでしょうか。
そもそも会社側はどうしてこのような「雇入通知書」や「雇用契約書」といった書類を渡してくるのでしょうか。その違いは何でしょう?
ほとんど同じもの
この「雇入通知書」と「雇用契約書」にはその会社の「労働条件」が記入されています。そして、両者の違いはごくわずかです。「雇用契約書」は、労働者と使用者が内容を確認してそれぞれ「署名する」という形式であるのに対して、「雇入通知書」の場合は、使用者側から一方的に通知されると言う形式になっています。
その形式がもっとも特徴的な違いと言えます。しかし雇入通知書の場合も、労働条件を読み、納得して雇用契約を結ぶという点では同じです。少し契約までの段取りが違うだけで、基本同じものだと思ってください。
雇入通知書も雇用契約書も労働条件明示の義務がある
重要なのは形式の違いでは無く、どちらの書類にも明記されている労働条件についてです。労働条件の明示は法律で決められているので、雇用契約書、雇入通知書、労働契約書、労働通知書など、名前は違えども、必ず書面で労働者に見せる必要があります。
事実と違う労働条件を書くと、企業は罰せられてしまいます。雇入通知書も雇用契約書も、本人が認識している労働条件と会社が提示している労働条件の違いが無いかどうかを確認するためのものです。
雇入通知書の重要な5つの項目
雇入通知書の中でも重要な下記5つの項目は、これらの書面に必ず明記されています。
①労働契約の期間に関して
②就業の場所、従事する業務に関して
③始業および終業時間に関して、または時間外労働の有無に関して
④賃金に関して
⑤退職に関して
以上の5つの項目で、これは必ず書面に明記する事が法律で決まっています。求人票で見た条件や、転職サイトなどで教えてもらった条件と何か違いはないかどうかをきちんとチェックしましょう。
雇入通知書の内容に違いがあった場合、その違いを認識し確認することに意味があります。
雇入契約書と雇用契約書は転職を成功させるために重要
そもそも転職をする際には、以前の会社に対して労働条件への不満があったという人が多いのではないでしょうか。新卒で就職する場合は特に労働条件よりも企業イメージを大切にして就職活動をする傾向があるので、理想と現実の差や違いが大きくなりがちです。
そのギャップや理想と現実の違いを埋めるために活用するのが、雇入通知書と雇用契約書の書類です。雇入通知書を上手にフル活用しましょう。
入社前に雇入契約書を確認して不明点は解消しておくのが大切
転職の際に「ここだけは譲れない」という条件があった人はなおさら雇入通知書などの書類をきちんとチェックしましょう。給与が大切な人は給与について、勤務時間が大切な人は始業時間と終業時間についての内容を、雇入通知書で確認しましょう。
そして自分の認識と違いがないかよく見ましょう。自分の要望がきちんとクリアされている職場だと確認できたら、あとは気持ちよく働くだけです。転職先の雇入通知書などを読んだ後に「やはり希望通りの職場だった」と思えたら、転職活動の成功も近いでしょう。入社前に事前に確認し、雇入通知書での不明点は解消しておくのが大切です。
雇入通知書と雇用契約書は「ほとんど同じもの」内容確認に重点をおこう!
雇い入れ通知書とは何か?雇入通知書と雇用契約書との違いについて紹介してきましたが、いかがでしたか?雇入通知書と雇用契約書は基本的に同じものだと捉えて大丈夫です。
その違いについては以上にまとめた通りです。雇入通知書などの書類の違いについては前もって解消しておく事で、より書類の内容確認に重点を置く事ができます。
雇入通知書と雇用契約書に書かれている、労働条件をきちんと読むことのほうが重要です。 転職を決めた時に「思い描いた職場」に限りなく近い労働条件だったら、その転職活動は成功です。その成功をかみしめるためにも、雇入通知書に書いてある契約を結ぶ前にもう一度確認をしましょう。
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