雇用期間の定めなしとは?その意味と契約社員や正社員との違い
「雇用期間の定めなし」とは正社員としての雇入れを意味する
正社員での求人を探している時に多くありますが、雇用期間の定めなしと書かれているものが結構あります。これは雇用期間の定めなしとされている通り、雇用期間の上限も下限もない労働契約になります。
正社員の求人は長期的な雇用を見込んでいるため、雇用期間を定めていない、つまり「雇用期間の定めなし」としていることがほとんどです。雇用期間の定めなしと書かれていない場合、正社員ではなく別の契約をされるケースが多くなります。
雇用期間の定めなしとされているのは、定年までは採用したいと考えている企業が多いために、この求人を探していくことが第一となります。その上で雇用期間がある程度長くできるのか、自分の希望する求人かを考えていくこととなります。
理論上は働く年数に上限・下限がない
契約期間が決められていないので「ある程度の仕事をすると終わり」という形ではなくなり、需要があれば何年でも仕事ができます。雇用期間が"無期"になりますから、社会通念上相当な理由がなくては、社員が無理やり退職に追い込まれる恐れもほぼありません。
雇用期間の定めなしと書かれている求人は、基本的に契約期間の上限が設けられていません。そのため"安定"を求める人にとっては理想的な雇用形態です。
上限もありませんが、下限も無いのが雇用期間の定めなしの特徴です。従業員が無理やり退職に追い込まれる事は禁止されていますが、問題を起こしてばかりだと、短いスパンで解雇されたりすることもあります。
「雇用期間の定めあり」の求人もたくさんある
雇用期間の定めなしと書かれていない求人も結構ありますが、これは雇用期間が決められているタイプであり、契約を解除される可能性が高くなります。その場合は「雇用期間の定めあり」という事になります。
契約社員や派遣労働者は雇用期間の定めありの場合が大半
雇用期間の定めなしと書かれているアルバイトも当然ありますが、契約社員や有限のアルバイトは契約期間が定められています。正社員の求人を探していく時に、雇用期間の定めなしと書かれているような求人があれば、それだけで安心することが出来るのです。契約社員だと何時契約を切られるのかが大体分かっているものの、正社員とは違いそれだけ焦りも増えてしまうのです。
ただし非正規従業員の無期雇用化が進んでいる企業も多い
非正規従業員には「いつ首を切られるか分からない」という不安が常在していましたが、近年ではその不安要素が改善されています。正規社員でなくても、労働者の立場を守ろうという流れが強くなっているからです。そのため、名称こそ"契約社員"となっている従業員も、事実上は無期雇用として扱っている企業が増えています。
ですので、雇用期間の定めありだからといって、必ずしも不遇をかこつとは限らなくなってきているのです。
「雇用期間の定めなし」は原則として正社員を意味するが、契約社員の待遇も社会的に見直されている
雇用期間の定めなしの意味と、契約社員や正社員との違いについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
転職の際は、雇用期間の定めなし、つまり正社員と書かれている求人の方が安心といわれてきましたが、近年では「雇用期間の定めあり」とされている従業員の待遇も徐々に改善されています。特に、契約社員の待遇は社会的に見直されているので、必ずしも不遇をかこつとは限りません。
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