異動・転勤を拒否する方法と解雇されるリスク
なぜ会社は突然に異動辞令を出すのか
基本的には内示をして本人に事前に知らせてから、人事異動の公表をします。社員の異動先の希望を事前に聞き、希望を反映してくれる会社も中にはありますが、ほとんどの会社では異動の辞令が下された時点で拒否することはできません。
望まぬ異動命令は、当然受け入れたくありません。結婚や出産を控えていたり、家を購入したばかりだったり、突然の異動辞令があると一体会社側は何を考えているのだろうか、と疑問に感じることもあるでしょう。
会社は人材育成の計画や考えがあるために異動を命じる
会社側が異動命令を出す理由としては、人手が足りてない部署に応援を送りたいという理由が多いです。
また、社員の成長を促すためにあえていろいろな部署を経験させている、という場合もあります。あなたを将来的に高いポストにつけるため、つまり今後を見込んでいるからこそ下した異動かもしれません。
会社にもきちんとした計画や、考えがあって社員に異動を頼んでいることをまずはしっかり知っておきましょう。
異動・転勤を拒否する方法とは?
会社の都合を考慮してみても異動に納得がいかないのなら、異動を拒否する方法を講じなくてはなりません。
会社によっては、社員の働きやすさや能力の発揮しやすさなどのモチベーションを重視しているところもありますから、異動命令を取り消してもらえる可能性はわずかですがあります。
その際、なぜその異動命令を拒否するのかを論理的に説明できるようにならなくてはなりません。異動命令に従わないことを自分の利益ではなく、会社の利益に基づいて説明することが重要です。
異動を拒否する方法①:会社に損失が出ると説明する
異動を拒否する方法を説明しましょう。まず一つ目の方法は、あなたという人材が異動をしてしまうことで「会社に損失が出てしまう」というリスクを伝えるのです。自分が受け持っている仕事が今この部署・このメンバーじゃないと無理である、自分が異動する事で回らなくなってしまう、など。自分が異動により抜けてしまうと、明らかに業務に支障をきたす、という場合は会社も納得せざるを得ません。
異動を拒否の方法その②:今の仕事を投げ出したくないと訴える
今の部署で成し遂げたい課題があり、達成間近まで来ているという場合も、それは会社の利益につながりますから、異動辞令の取消を前向きに検討してもらえるでしょう。
さらに異動先の部署の業務内容が、自分の持っているスキルとはあまりにもミスマッチだという場合も、説明次第では異動取り消しの可能性があります。
異動拒否の方法その③:同僚に協力してもらう
異動を拒否する方法として「同僚に協力してもらう」方法があります。
これは、周囲の協力とあなたへの評価が必要になります。職場の同僚に協力してもらい、「異動で彼がいなくなったら困る!」という署名運動を職場内で行ってもらうのです。役員としても、そんな大勢の異動拒否の声を聞いたら、異動を考え直すかも知れません。
異動を拒否する方法には解雇されるリスクがつきまとっている
異動を拒否する方法をいくつか挙げましたが、異動拒否によるリスクがあります。基本的に、異動命令というのは法的にも認められた会社の権利のため、それに背けば会社は社員を解雇(懲戒処分)することもできるのです。
異動を拒否したからいきなり解雇ということはないにせよ、絶対に異動に従わないという態度は会社員としてマイナス評価です。あくまでも、異動命令を考えなおしてもらえないかお伺いする、という穏便な姿勢が大事です。
まず異動辞令を拒否したい理由を冷静に考える
異動を拒否したいと思ったら、その異動を拒否したい理由を冷静に見つめなおす必要があります。
ただ単に部署変更によって人間関係が変化することを恐れているとか、新しい仕事に挑戦したくないといった後ろ向きな理由で拒否するのはよくありません。
異動命令を拒否するなら、必ず前向きな理由が必要なことを肝に銘じておきましょう。
異動を拒否する方法は損失に繋がると説明すること!ただし解雇されるリスクを考慮し穏便な態度が重要
異動・転勤を拒否する方法と解雇されるリスクについて説明しました。
異動を拒否してしまうと、基本的には「会社の意向に背いた」という行為になり、懲戒処分として解雇させられる可能性があります。そのため、うかつな方法で異動を拒否してしまうのだけは避けるようにしましょう。
異動を拒否できる可能性のある方法としては、「今の状況には自分が必要なんだ」と会社側に思わせるように説得することです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません