英検の結果は自分では分からない~年間予定と注意点【16年度以降】
英検のスケジュールは毎年ほぼ同じ
英検(実用英語技能検定)には1級から5級までの7レベルありますが、すべて同じ日に試験が行われます。そして毎年ほぼ同じスケジュールで実施されるので、まだ発表されていない次年度以降の日程でも事前に予測できます。 2015年度版の年間日程表と、2016年度版の年間日程表を見比べてみましょう。年度が変わってもだいたい同じだとわかると思います。
※4級5級には二次試験がないので、一次試験の合否発表(通知)の段階で、合格証書が送付されます。
一次の結果は約3週間後に通知
2016年度の試験について見ると、一次試験の結果が通知されるのは3週間と1日後。基本的にこのルールは毎年変わらないもので、『一次の3週間と6日後』は『二次の6日前』に該当します。 ただ、インターネットなら一次試験の12日後に結果を見れるのが通例になっています。最近は、インターネットで結果を見るのが主流のようです。いずれにしても、一次試験の結果が分かってから二次試験対策を始めても、時間が足りないことが分かりますね。
二次の結果は約2週間後に通知
二次試験を受けた2週間と1日後に、協会から合否通知が送付されます。こちらも原則、年度に関わらず固定です。インターネットなら、およそ9日後に公開されるようですね。 なお、二次試験は1級から3級までのグレードで実施されるもので、4級と5級にはありません。しかし、2016年度から4級と5級にも『スピーキングテスト』が導入されるようになりました。合否判定には影響しませんが、英語力向上という目的を達成しやすくなっているように感じます。
結果がわかるのは受験日から1か月半後
英検1級から3級までに関しては、一次試験を受けてから二次試験の結果がわかるまでおよそ1か月半かかります。テスト当日に、会場を出てすぐに「結果はいつ!?」と調べる人も多いと思いますが、慌てずに待ちましょう。
英検の結果は自己採点では分からない
解答速報(翌日頃)では"合否"の確認不可
一次試験の翌日、日本英語検定協会の公式ホームページで”解答速報”が公開されます。これを見れば大まかな自己採点ができるわけですが、実は自己採点では合否結果が分からないシステムになっているのです。
2016年度からの仕様変更が影響
以前は正答率(=どれだけ正解したかの比率)で、合格基準に達しているのかどうかが一目瞭然でした。ところが、2016年度から英検全体の大々的なリニューアルが行われたため、自己採点では”大まかな出来栄え”しか掴めなくなったのです。
2016年度から合否多判定方法が変更
試験が大幅にリニューアルされたのは、「全級で4技能化を実現するため」だと発表されています。 4技能とは ・リーディング ・ライティング ・リスニング ・スピーキング のこと。2016年の変更では、とくにライティングの見直しがされた印象を受けます。
変更点①:技能ごとに均等にスコア配分
これまでの英検はリーディングとリスニングにスコアの大半が配分されていたため、極端な話、ライティングが0点でも合格の可能性がありました。ただ、それでは「英語力を4技能すべての面から測定する」という目的から外れるため、このような見直しがあったのだと考えられます。
変更点②:合格基準スコアが固定
かつての英検は、合格点がどれくらいだったか知っていますか?実は、”約"7割といったような漠然とした基準が設けられていたのです。そのため、「前回だったら不合格のスコアなのに合格だった、ラッキー」なんて事態も起こりえました。ところが2016年の改定によって、以下の通り各グレードの合格基準スコアが"固定"されるようになりました。
グレード …合格基準スコア/満点
1級 …2028点/2550点
準1級 …1792点/2250点
2級 …1520点/1950点
準2級 …878点/1200点
3級 …746点/1100点
4級 …622点/1000点
5級 …419点/850点
変更点③:スコアは統計的手法で算出
今回もっとも注目していただきたい部分ですが、自己採点では合否が分からなくなったのは「スコアが統計的手法で算出される」ようになったからです。 一つ一つの問題によって与えられるスコアが異なる、という意味です。したがって上でご紹介した合格基準スコアは、知っておいて損はないものですが、自己採点のときに自分のスコアと照合することはできません。
もしも不合格だったら
首を長しくして待っていたのに、結果は不合格……。英検2級以上にもなれば、そんなことが頻繁にあります。受けっぱなしでは意味がありませんので、次回以降の英検合格に向けて勉強しなおし、キャリアで活かせる強みにしましょう。
対策①:間違えた問題の見直し
勉強の基本ですが、間違えた箇所はしっかり見直しましょう。自己採点では結果が分からない、とお伝えしましたが、自分で正誤は確認できます。間違えた問題を徹底的に見直し、類似の問題が出題されても解けるようにしましょう。
対策②:ライティング&面接の強化
一次に関しては、以前ならライティングのスコアが悪くても、リーディングとリスニングを頑張れば合格基準に達していました。ところが合否判定方法見直しによって、4技能すべての底上げが必須になったのは前述のとおりです。ライティングは対策がしづらい領域だからこそ、じっくり時間をかけて強化してください。 二次の面接(スピーキング)についても同様で、どうしても対策が立てづらいものだと思います。ですが、英検の二次試験落ちというのはもっとも悔しい結果ですから、悔いのないように入念に対策を立てましょう。
対策③:日程を逆算してスケジュール
はじめに見た通り、英検日程は毎年ほぼ同じです。年3回のうちの残りの試験でリベンジを図るのか、次年度以降のタイミングでリベンジを図るのかは人それぞれだと思います。 大事なのは、何年何月の英検を受けるのかを前もって決めて、そこまでの日程を逆算して勉強のスケジュールを立てること。1年以上先に設定すると受験する実感が沸かないので、半年~1年後に受験する計画を立てるのがベストです。
英検合否結果は自分では分からない!2016年度からの"仕様変更"に注意すべし
英検の結果がどのタイミングでわかるのか、試験内容の変更点とともに見てきました。 自己採点では結果が分からない、というのは必ず押さえておきたいポイントですね。合格通知は、一次試験なら約3週間後に、二次試験なら約2週間後に送付されますが、インターネット上ではもっと早く結果が分かります。最近では、Webで結果を確かめるのが主流。 もしも結果が奮わなかった人は、スケジュールを逆算して次回のリベンジに向けて対策を立ててください。試験そのものもどんどん変化していますから、各技能を磨く必要があります。
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