社会人としてのビジネスマナーの重要性

2016年11月25日2020年3月31日

ビジネスマナーの重要性①「仕事のモーター」

ビジネスマナーの重要性や必要性を説明するときによく「ビジネスマナーは仕事をうまく進めるための潤滑油」という表現が用いられます。たしかに仕事を円滑に進める役を負っているのがビジネスマナーですから「潤滑油」という比喩はまちがってはいません。

しかし、社会人にとってのビジネスマナーの重要性は、むしろ、「仕事を前に進めるめに必要不可欠なモーターの一つ」と言ったほうが、より正しい表現といえるでしょう。というのも、ビジネスマナーなくしては、仕事は前に進まず、たちまち滞り、立ち往生してしてしまうからです。

挨拶を一切しない会社はチーム力を発揮できない

幅広い年代の人たちが複雑にかかわりあって成立するのが仕事です。ですから、お互いにできるだけ不快にならず、関係を維持していかなければなりません。その時、必須になる要素がビジネスマナーです。

たとえば。「あいさつを一切しない会社」があったとしましょう。そんな会社がチーム力を発揮できるとは考えられませんし、少なくても、他社と友好関係を築くことは不可能です。潤滑油ではなくより積極的なモーターです。「仕事のモーターであること」が、ビジネスマナーの重要性の最大の根拠です。ですから、このモーターを装着してこそ、社会人として一人前ということになるのです。

ビジネスマナーの重要性②評価行為そのもの

人間は常に、他者からの評価を気にしながら生きているものです。「人の目は気にしない」という人でも、社会人として多くの人間関係の中に身を置いている以上、「誰にどう評価されてもまったくかまわない」ということはないでしょう。ビジネスマナーは評価行為そのものです。そのため自分はビジネスマナーを気にしないと考えても、受け手はそうは思わないでしょう。

ビジネスマナーを守れない人は評価もできない

ビジネスマナーは、実は社会人にとって「他者からの評価の証」でもあるのです。例をあげましょう。たとえばあなたがセクションのリーダーになったとします。ところが部下は誰もあなたに敬語を使わなかったとしたらどうでしょう。「自分は部下からまったく評価されていない」と感じるに違いありません。逆に、すべての部下が丁寧な敬語を使い。、それ以外のビジネスマナーについても完璧にあなたに接したとすれば、「自分は部下から慕われ、尊敬されている」と感じるはずです。

このように、相手のビジネスマナーによって、自分がその人からどう評価されているかが判断できるのです。この一点だけを見ても、社会人にとってのビジネスマナーの重要性がわかるでしょう。つまりビジネスマナーを守れない人は評価もできません。

ビジネスマナーの重要性③「マナーは人のためならず」

「情けは人のためならず」ということわざをご存知でしょう。「人に情けをかけるのは、その人のためではない。情けをかければ自分に戻ってくるのだから、それは自分のためなのだ」という意味です。同じように、社会人にとってのビジネスマナーは、自分のためになるのです。

人からていねいに扱われれば、誰しも、「自分もその人をていねいに扱おう」という気になります。人からていねいに扱われれば、当然仕事はうまく進みます。

利己主義的に自分の損得勘定で考えてもマナーは身に着けるべき

つまり、正しいビジネスマナーを身につけて人と接すると、相手からの扱いもよくなり、結果、自分の仕事に大きなメリットが生じるわけです。これも、ビジネスマナーの重要性の一つです。「マナーは人のためならず」という意識を持っていれば、無理なくマナーを身につけられるでしょうし、自然にマナーを守れるはずです。言い換えると、「自分の損得だけを考えても、マナーを身につけるべき」ということになるでしょう。

ビジネスマナーは社会人が絶対に身につけなけばならない重要性を持つ

社会人にとってのビジネスマナーの重要性について、3つの視点から説明してきました。ポイントを整理しておきましょう。

・ビジネスマナーは仕事のモーター

・ビジネスマナーは評価行為そのもの

・ビジネスマナーを身につけるのは自分のため

どれ一つをとってみても、社会人にとってのビジネスマナーの重要性がわかるはずです。重要性をしっかり認識した上で、ぜひ実践してください。"