「詰めが甘い人」と言わせないために!改善できる仕事術5選
よく「詰めが甘い」と言われる人は、最後の大事な場面で気を抜いていませんか?せっかくの努力が水の泡になり、成功を逃してしまう恐れもある詰めの甘さは、今のうちに克服しておきたいものでしょう。本ページでは、そういった詰めの甘さを改善するための仕事術を紹介しますので、参考にしてみてください。
詰めが甘いと損をする
仕事をスピーディーかつ完璧にこなしたつもりなのに、いつも最後に失敗して怒られる、という経験はありませんか?それは、あなたの詰めが甘いからかもしれません。詰めの甘い人はどんな場面でも損をします。
最後の大事な局面でミスしてしまう
詰めが甘いとは、もとは将棋で使われていた言葉です。最後の局面での対処に失敗したために、せっかく成功しそうだったものが台無しになるという意味になります。人生もある意味では将棋のようなものといえるでしょう。仕事という盤面の上では、最終局面こそ最も重要になってくるからです。
「詰み」とは
将棋やチェスなどのボードゲーム用語。王将やキングが取られる場合や、どうすることもできない状況を指します。チェスでは、チェックメイトと言います。
全てを台無しに
詰めが甘いとせっかくの苦労が全て台無しになってしまいます。特に、チームで作業に当たっていた場合は、全員の時間と労力が水の泡になるのです。最後の最後という場面こそ、決して気を抜いてはいけないでしょう。
詰めが甘い人に共通する5つの特徴
全てを台無しにしかねない詰めが甘い状況には、一体どんな人が陥りやすいのでしょうか?ここでは、詰めが甘い人の特徴を5つの側面から紹介します。
性格や思い上がりなど、理由は様々です。順番に見ていきましょう。
特徴①せっかちな性格
普段の生活からして慌ただしくせっかちな人は、詰めが甘い傾向にあります。仕事でも常に自分をせかしており、1分1秒でも早く終わらせようと必死です。そのため、最終段階における詰めが甘くなってしまいます。
特徴②さっきまでの作業が気になってしまう
家を出た後で鍵をかけ忘れていないか不安になるタイプの人も、詰めが甘いかもしれません。仕事中にさっきの作業がうまくいっていないのではないか?という不安に襲われやすいからです。そうなってしまうと目の前の仕事が全く手に付かなくなり、作業工程は遅れていきます。締め切りギリギリの納品となるためチェックに時間をかけられず、詰めの甘さが生まれてしまうのです。
特徴③自分は社内のエースだと思っている
仕事ができるタイプの人も詰めの甘さには要注意です。仕事中は常にアドレナリンが全開になり、「俺強い!」状態になっています。勢いよく仕事を終わらせますが、精密な作業が必要な部分でミスをしがちです。そして、完了した後も湧き出る自信によって見直しを一切しません。
特徴④ペース配分が致命的に下手
仕事には力を入れるべき部分と、そうでない部分があるのです。マラソンのようにペース配分が重要になるわけですが、それが出来ない人はどうでもいい部分に注力してしまい、時間を浪費してしまうでしょう。納期までに間に合わないことに気づいてからペースを上げても、詰めの甘さが残されてしまいます。
特徴⑤出来上がりに満足してしまう
人は何かをやり遂げたときに強い達成感を感じる生き物です。重要な仕事を終わらせて余韻に浸りながら、これから飲みに行こうと思うかもしれません。このように詰めが甘い人は、出来上がりに満足してしまうのです。そこでちょっと待って、きちんと見直しをすれば、ミスを減らせます。満足するのは悪いことではありませんが、詰めが甘くなっていないかだけは注意しましょう。
詰めが甘いと起こる悲劇
詰めが甘い特徴を持つ人は、注意して仕事をしないと大きな失敗に繋がる恐れがあります。小さなミスの積み重ねにより、会社が傾きかねないほどの大事件になるかもしれません。ここでは詰めの甘さによって起こる悲劇を見ていきましょう。
締め切り直前にやり直しになる
詰めの甘さは仕事が終わる直前に発覚します。納期まで後数時間しかないのに、最後の部分でミスが見つかった場合は大変です。すでに帰宅した社員を呼び戻すなどして対応しなければなりません。残されたタイムリミットが後わずかとなれば、体力、精神ともにすり減ってしまうでしょう。
納品後にバグが発覚する
IT関連やソフトウェア開発などの現場では、最終チェックが重要です。ここで詰めが甘いと納品後にバグが発見されるなど、信用に関わる大問題に発展します。アプリなどの場合は返金対応やバグ修正のためにチームを稼働させるなど、大きな損害を生んでしまうのです。
各種イベントが中止に
イベントなどの開催スケジュール管理で詰めが甘いと、開催そのものが危ぶまれる危機に直面します。「会場を押さえられていなかった」「来場者に当選の連絡が届いていなかった」など、気づいてからではもう対処できない問題です。イベントは時間との戦いであり、中止になる可能性も生まれてしまうでしょう。
このままだと人生まで詰むかも
日々の仕事において失敗はつきものです。しかし、毎回同じような詰めの甘さによってミスを繰り返していたのでは、社内での信用に関わってきます。使えない将棋の駒として、あっけなく捨てられてしまうかもしれません。まさに、人生の詰みといえるでしょう。
ミスが続くと評価は地に落ちる
毎回最後のほうでミスをしていると、これで何度目だと責められてしまうでしょう。評価も地の底まで下がり、もう重要な仕事は任せてもらえなくなります。最悪の場合は解雇や僻地への左遷など、将来的なキャリアを断たれてしまうかもしれません。
「詰めが甘い」の反対語を知ろう
人生すら棒に振りかねない詰めの甘さがある人は、何とか克服する方法を考えなくてはなりません。そのヒントは、「詰めが甘い」の反対語を知ることです。真逆の考え方を身につけることで、自分の意識もそちらに寄せられるようにしていきましょう。詰めが甘いに明確な対義語はないのですが、あえて充てるなら「綿密さ」や「精密さ」ではないでしょうか?最後の瞬間まで気を抜かない繊細さを身につけましょう。
「綿密」と「精密」の意味
綿密:くわしくこまやかで、手抜かりのないこと
精密:細かい点にまで注意が及んでいること
「勝って兜の緒を締めよ」の精神で克服
そしてもう1つ、知っておいてほしいことわざがあります。それは「勝って兜の緒を締めよ」です。戦に勝っても油断せずに兜の緒を締めることは、最後まで気を抜いてはならないという意志の表れです。敵の伏兵はいつどこに潜んでいるかわかりません。常に臨戦態勢を整えられるようにしておけという、心構えです。
「勝って兜の緒を締めよ」の意味
敵に勝っても油断をしないようにせよ、という意味。
詰めの甘さを改善する仕事術5選
最後の詰めが甘かったばかりに、人生まで詰んでしまうことは避けなければなりません。自分で自覚できている人は、ここで紹介する5つの仕事術を身につけてください。最後の項目まで詰めを甘くせずに、見ていきましょう。
①作業の全体像をイメージする
自分の詰めの甘さが時間切れによる見直し不足だった場合、まずは作業の全体像を思い描いてみてください。始まりから終わりまでの道筋をイメージし、いつまでに終わらせれば間に合うかを軽く計算します。そして、余裕を持って終わらせることにより、チェックに時間をかけられるようになるのです。
②完成しても舞い上がらない
仕事が終わった嬉しさに舞い上がってしまう人は、一度冷静さを取り戻しましょう。満足して終わりにしていたのでは、いつまでも自己満足の域を出ません。必ず見直しをするクセをつけるようにしましょう。それだけでミスをグッと減らせます。
③早めに終わらせてクールダウン
いつも締め切りギリギリに終わらせている人は、少し作業速度を上げてみてください。各工程を5分ずつ減らすだけでも、かなりの時間を捻出できます。早めに終わらせたらコーヒーを飲むなど一休憩はさんでください。一度クールダウンさせることで冷静さを取り戻し、ミスを再確認できるようになるでしょう。
④時間を置いて相互チェックを行おう
同じチームでも個人ごとに作業を行っている場合は、お互いにチェックし合うといいですよ。自分では熱を入れすぎて見えなくなっていた部分も、冷静な相手なら見落としません。双方のミスを防ぐ意味合いに加え、相手のミスを自分もしないようにと、肝に銘じることもできます。
⑤徹夜なら仮眠をとってスッキリと
締め切り前で徹夜上等!というクリエイティブな職場の人は、最終チェック前に仮眠をとることをオススメします。疲れた頭をリフレッシュさせることで、ミスに気づきやすくするためです。しかし、そのまま朝まで寝てしまっていたなんてことにならないよう、目覚ましをかけるか、同僚と交代で仮眠をとるようにしてください。
詰めが甘いのは人が完璧ではないから
先ほど紹介した仕事術を習得できれば、詰めの甘さも解消されて仕事も完璧に仕上げられるようになるでしょう。しかし、どれだけ気をつけていたとしても、完璧にミスを防ぐのは非常に難しいです。それは、人が完璧ではないために他なりません。
努力と意識でほとんど改善できる
とはいえ、努力して見直しをし、最後まで気を抜かないという意識を持てさえすれば、ほとんどの問題は解決できます。詰めの甘さも自分の弱さだと自覚して、少しずつ改善を繰り返してみてください。コンピューターのようにはいかなくても、かなりの割合でミスを見つけて直していけるはずです。
ミスを繰り返すなら仕事を変えてみる
意識して詰めの甘さを直そうとしてもミスを減らせない場合は、自分と仕事の相性が悪いのかもしれません。人間は完璧ではないため、どうしても向かない仕事というのも出てきます。そんな時は思い切って環境を変えてみるのもよいでしょう。転職エージェントを利用して、自分の適性あった仕事を探してみてください。興味のない業界を紹介されても、もしかしたら自分に適性があるのかもしれません。
詰めが甘い弱点は取り組み方の改善で克服できる!最後まで冷静に取り組もう
詰めの甘さは取り組み方次第でいくらでも改善できます。最後まで気を抜かない、見直しを徹底するという綿密な作業を心がけることで、どんどん減らしていけるでしょう。仕事を終わらせた直後は、誰だって達成感によって舞い上がってしまうものです。そのため、一度冷静になる訓練を詰めば、人生のいろんな場面で活かせるかもしれません。情熱と冷静の間で自分をコントロールできるようになってください。
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