仕事も恋愛と同じ?仕事がマンネリ化する理由と解消方法10選
付き合いの長いカップルが陥りがちなマンネリ化。実は恋愛だけでなく、仕事でもなるってご存知でした?仕事に慣れてしまうと新鮮さを感じなくなってしまい、色々と問題が生まれます。だからこそ、早期にマンネリ化を解消するための方法を探っていきましょう!
そもそもマンネリ化とは?
時々耳にする「マンネリ化」という言葉。「毎日の献立を考えるのが大変」「彼氏からお弁当に飽きたって言われちゃった」など、日頃の何気ない会話の中にも隠されています。そもそも、マンネリ化にはどのような意味があるのでしょうか?
型にはまって新鮮さを失うこと
「マンネリ」は「マンネリズム」の略であり、一定の作業や技法を繰り返し、型にはまってしまうことをいいます。マンネリ化してしまうと独創性と新鮮さを失いやすくなり、あまりよい状況とはいえなさそうです。
マンネリ化の類義語は「繰り返し」的な意味
マンネリ化という言葉以外にも、普段の生活で型にはまって繰り返している場面が沢山あります。マンネリ化の類義語を知ることで、新鮮さを失ってしまった状況を再確認してみましょう。
マンネリ化の類義語一覧
ルーチン化 ・ 恒常化 ・ 日常化 ・ お約束の ・ ワンパターン ・ パターン化
・ 型にはまる ・繰り返し など
マンネリは主にカップル間で用いられる
そもそも、マンネリ化という表現は主に恋愛関係において用いられます。恋人同士が長く付き合った結果慣れてしまい、ときめかなくなった状況を指すのです。倦怠期とも呼ばれるこの期間に対し、恋人たちはあの手この手で脱出を試みます。通過儀礼でもあり、クリアせねばならない問題です。
仕事のマンネリ化を防ぐことが課題
そして、マンネリ化が襲ってくるのは恋人たちにだけではありません。普段の仕事においてもマンネリ化している人が大勢います。仕事の倦怠期ともいえる状況になり、長く続けた仕事に新鮮味がなくなり、意欲を失ってしまうのです。
会社全体がマンネリ化しると売り上げが伸び悩むなどの大きなリスクにもなり得ます。このことからマンネリ化は立派な社会問題といえるでしょう。
仕事がマンネリ化する5つの理由
仕事にマンネリを感じ始めると、何のために働いているかが曖昧になってきます。労働する上であまり健康的とはいえないこの状況。そもそも、なぜ仕事がマンネリ化してしまうのでしょうか?主な5つの理由を見ていきましょう。
理由①毎日同じことの繰り返し
マンネリ化しやすい最大の理由として、日々の仕事が同じことの繰り返しである点があげられます。ルーチンワークともいわれ、基本的には出勤してから退社するまで、毎日決められた時間に指定の作業を行う場合が多いです。
人は"慣れる生き物"なので、次第に同じ作業の繰り返しに意味を見出せなくなってしまうのです。
理由②仕事が簡単すぎて飽きた
仕事が単調である点に付随する理由が、作業内容が簡単すぎて飽きてしまうというもの。ルーチンワークの事務職や工場のライン作業などに多く、やることを完全にマスターしたらやりがいを見つけにくくなってしまいます。
仕事と恋愛は似ています。仕事の場合は覚えるまでが大変ですが、いざ習得してしまえば面白みを感じなくなるもの。すなわち、仕事との距離感が狭まったときに起こりやすいマンネリ化といえますね。
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理由③モチベーションを保てない
仕事の完成度やスピード感を上げていくには、モチベーションの維持が必要不可欠です。行動の原動力になるモチベーションも、仕事に楽しみややりがいを見出せなければ維持できません。意欲が下がり仕事の質も低下していくという悪循環こそ、マンネリ化に潜む恐ろしさでもあるのです。
理由④頑張ったのに評価されない
人のやる気を生み出す原料の1つは、他の人から認められることです。仕事で褒められる機会が減ると、人はやる気を失いがちになります。そこから仕事への向上心を忘れ、マンネリ化が進んでしまうのです。
日々の姿勢が誰からも評価されないのであれば、単なる繰り返しの作業になってしまいますよね。
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理由⑤今のままでいいと思ってしまう
毎日同じ仕事をこなしていると、いつしか人は向上心を失ってしまいます。そして、「ずっと今のままでいいや」と考えるようになるのです。仕事で手は抜くことはないものの、加えることもしなくなります。
ひたすら指示通り、不良品を出さない普通レベルの仕事を繰り返すだけになってしまうでしょう。これもマンネリ化の原因であり、働く意味を見いだせずにパターン化にはまってしまうのです。
マンネリ化した仕事は新しい物を生みにくい
マンネリ化した仕事は同じことの繰り返しになりがちです。そのため、新しいアイデアなどが生まれにくくなってしまいます。新鮮味を無くした作業は発展性に欠けており、社員のマンネリ化は会社レベルで影響します。得意分野だったとしてもいつの間にか他社に抜かれてしまうような状況も起こり得るのです。
毎日に慣れてしまいがち
日々の繰り返しは目新しさを奪います。慣れてしまった1日ごとの繰り返しは、次第に柔軟な思考を奪っていくでしょう。毎日決まった時間に出勤し、同じ仕事を終えて同じ時間に帰宅する、という時の流れの中で、良い意味でも悪い意味でも生き方そのものに慣れていってしまうのです。
次第にチャレンジを恐れるように
慣れてしまった毎日を過ごすのは非常に楽です。しかし、突然襲い掛かるイレギュラーな事態には気をつけなくてはなりません。慣れによっていざというときの危機管理が難しくなってしまうからです。そのため、なるべくミスをしないように慎重になり、新しい物を生み出そうというチャレンジ精神を失っていく
でしょう。
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マンネリ化は本当に悪いこと?
上記で説明した通り、仕事がマンネリ化する5つの理由は、自分の中にあるものと環境によってもたらされるものの2パターンに分けられます。
しかし、本当にマンネリ化は悪いことなのでしょうか?同じ仕事の繰り返しに慣れたということは、仕事のクオリティを一定に保てるメリットもありますよね。求められる仕事内容にとってはベストな働き方だからです。
カップル間では安定してきた証拠
マンネリ化に陥りやすいカップルの場合ではどうでしょう?長く付き合いお互いに恥ずかしい部分まで見せ合った結果、新鮮さを感じなくなった状態です。つまり、そこに至るまでの過程は問題なく進んできたことを意味しています。
長く続く恋愛はいつも新鮮さ、新しさを期待できなくなり、マンネリやワンパターンになることもありましょうが、
それを安定、あるいは二人の恒例行事と置き換えればまた楽しき事。
— ♡恋愛必勝祈願♡ (@orenokimochiha7) 2016年6月21日
彼氏・彼女の倦怠期と一緒と考える
お互いに理解し合い、認め合えたからこそ安定した関係を築けた証拠。倦怠期に突入する前に破局するカップルも多い中、マンネリ化まで進めたのはすごいことなのではないでしょうか。仕事でも倦怠期と呼べるほど安定して作業をこなせる状態は、決してマイナスなイメージだけではありませんよ。
仕事に慣れてきたともいえる
カップルを例に出しましたが、仕事でも同じことがいえます。最初は苦労して覚えた仕事でも、難なくこなせるほど慣れてしまったなら、それは立派なマンネリ化です。完璧に仕事をこなして定時内に終わらせて帰宅するという、理想的な働き方といえるかもしれませんね。
成長のためにはマンネリ解消を目指そう
マンネリ化とは仕事に対する慣れの象徴です。そのままでも生活するだけの給料を稼ぐ分には問題ないでしょう。しかし、毎日同じレベルの仕事を繰り返していただけではスキルの成長は望めません。仕事面で何らかの工夫が見られなければ評価の対象になりにくく、社会的地位を高めることも難しいでしょう。
ぬるま湯ともいえる状態に慣れ切ってしまうと手遅れです。そこから脱出しようと思ったら行動するしかありません。
マンネリ化を解消する方法10選
ここからはマンネリ化した環境から脱出するための方法を紹介します。10個の中から自分がすぐに実践できるものから試してみてください。一つひとつの行動が自分自身や環境依存の気持ちを変革に導くでしょう。
方法①1日の作業順番を変えてみる
仕事でマンネリ化する理由は、決められた時間に決められた内容の作業を行うからです。始めと終わりが決まっており、その間の時間配分に個人の裁量が委ねられている職場なら、思い切って仕事をする順番を変えてみましょう。
もちろん仕事に支障が出ない範囲になりますが、いつもと違った作業過程の中に、新鮮さを見つけ出せるかもしれませんよ。
方法②出勤時間を毎日変えてみる
通勤時間の過ごし方もマンネリ化を推進する原因です。そんなときは出勤する時間を毎日微妙にずらしてみるのはどうでしょう。電車を1本ずらすだけで乗客はガラッと変わり、いつもと違う人たちと出勤する新鮮さを感じられますよ。
また、通勤に使っている道を頻繁に変えるのも効果的です。遅刻しない範囲で回り道をしたり、いつもと違うコンビニに寄ったりするなど、毎日に変化をつけましょう。
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通勤の時間や道を変えながら、見る景色を意図的に変えるでござる。
視野が広がらない原因の1つが、マンネリ化。色んな物を目にするようにするといいでござるよ— サイゾウ フロマル (@gekokiti1) 2016年6月21日
方法③髪型や服装をチェンジ
服装が自由な職場なら、いつもとは違う服で出勤してみましょう。派手すぎる服だと上司から怒られますが、常識の範囲内なら注目の的になるはず。周囲からの目線を意識することで、メリハリのある働き方ができます。
髪型も同じで常識の範囲内でカッコいい感じにしてもいいでしょう。接客業の場合は制限がありますが、その中でできる範囲の楽しみを見つけ出すことも、マンネリ化打破の一環です。
通勤の時間や道を変えながら、見る景色を意図的に変えるでござる。
視野が広がらない原因の1つが、マンネリ化。色んな物を目にするようにするといいでござるよ— サイゾウ フロマル (@gekokiti1) 2016年6月21日
方法④机周りの配置を変更
次はデスクワーク編です。毎日作業している机の上を片付けてみましょう。整理整頓は仕事ができる人の条件でもあり、効率化を進めるうえでも重要です。そこで、思い切って机の上の配置を変えてしまいましょう。最初は物の位置が分からずに戸惑ってしまうかもしれませんが、それが刺激になるはずです。
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方法⑤マウスやキーボードを新調
PCを使って作業をする場合、デスクトップの壁紙やフォルダの配置を変えてみるのがお手軽です。しかし、もっと変化を求めたい人には、マウスやキーボードを新調してみるのがおすすめです。経費にできなければ自腹で用意することになりますが、使い慣れた製品とは違う感触は刺激になりますよ。
方法⑥OSをWindows10にアップグレード
PC周りのマンネリ化脱出のために、思い切ってOSをWindows10にアップデートしてしまいましょう。最初は画面の配置や操作感覚が変わって戸惑うかもしれませんが、Windows8とは違った最新の感触を得られるはずです。
この方法の注意点として、仕事で使っているソフトが新しいOSに対応しているかチェックしておきましょう。
方法⑦入社時の気持ちを思い出す
マンネリ化はいい意味でも悪い意味でも、仕事になれてしまったために起こります。そこで、入社時の初心に帰ってみてください。不安と一緒にいろんな希望を抱いて入社したはずです。
自分が本当に目指したかったことは、今の仕事のやり方で到達できるものなのか?真剣に考える機会を持てばマンネリ化した仕事に変化をもたらせるでしょう。
方法⑧他部署と交流を持つ
仕事に慣れてしまう、つまらないと感じてしまう理由の1つは、その部署だけで完結しているからとも考えられます。自分が担当している作業がどのような意味を持つのかを知れば、やる気も出てくるというもの。
そのためには、自分の部署だけではなく、他部署まで交友関係を広げる必要があります。喫煙者ならたばこ休憩の最中に違う部署の人と世間話ができるでしょう。それ以外の人は会社全体の飲み回に参加するなど、他部署の人に積極的に話しかけてみてください。
方法⑨部署異動を申請する
マンネリ化はある程度仕事をこなせていることの証拠。慣れてきたなら思い切って次のステージに進んでもよいでしょう。違う部署に移って新しい仕事にチャレンジするのです。部署を変わる方法やタイミングは会社によって違いますが、やる気をアピールしてみてください。また1から覚え直しにはなりますが、その過程で次々と新しい発見があるはずです。
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方法⑩出世を目指す
仕事が同じことの繰り返しに思えてしまうのは、そこに責任がないからではないでしょうか?きちんと責任ある立場で仕事に臨めば、マンネリ化はしにくいはずです。つまり、自分の地位を高めて無理やりにでも仕事に責任感を持とうという考え方ですね。
仕事を「やらされている側」から「指示する側」に回ることで、見えてくる景色も変わるもの。自分自身の立ち位置を変える方法で、マンネリ化した人生からも脱却してみてください。
それでもマンネリ化を打破できなければ
以上で10の対処法の紹介は終わりです。すぐにできる小さなことから人事に関わる大きなことまで、様々な方法でマンネリ化を打破していきましょう。
しかし、それでもマンネリ化した仕事から解放されなかった場合、どうすればいいのでしょうか?それには一旦長期の休みを取ってリセットするか、仕事内容や環境を変えてみる方法があります。
長期休暇で身も心もリフレッシュ
有給休暇が取得できる環境にあるなら、一気に使ってみるのがおすすめです。休日の前後で取得すればかなりの長期休暇にできます。マンネリ化した理由は同じことの繰り返しや仕事への慣れですから、一旦何もしない時期を作るのです。
それも、普通の連休程度ではダメです。長期休暇の取得が当たり前のドイツのように、最低でも1週間は欲しいところ。とはいえ、日本社会では有給休暇を取得しにくい傾向にあり、中々まとまった休みは作りにくいもの。そこで、可能な範囲で3日ほどの休みを複数回に分けて取得し、少しずつリフレッシュしてみてください。
毎日の献立を変えるような生き方でもいい
毎日同じような暮らしをしていては、マンネリ化も仕方がありません。夕飯の献立を毎日考えるのも苦痛に感じるかもしれませんが、常に新しいメニューにチャレンジできると思えば気の持ちようも変わります。同じように、今の仕事だけがすべてとは限りませんよ。
仕事や環境を変えるのもあり
仕事だけでなく職場までもがマンネリ化していた場合、思い切って別の環境へ移ってしまうのも手です。自分が置かれた環境を変えなければ、マンネリ化した根底の部分を打ち砕くことはできませんからね。部署異動以外にも環境を変える方法はありますよ。
転職エージェントなら新鮮な仕事を紹介可能
仕事環境や会社を変えたい場合、転職という選択をすることになるでしょう。自分で求人情報を探すのもよいですが、文面だけでは仕事内容までわからないもの。新しく入った職場がまたやりがいのない仕事だった場合、再度のマンネリ化は避けられません。
そこで、転職エージェントの利用をおすすめします。専門のキャリアコンサルタントとの面談により、希望する仕事内容の相談が可能です。次はマンネリ化しない仕事がしたいと言えば、意見をくみ取ってくれるはずです。
マンネリ化は仕事に慣れた証拠!そこで満足するか脱出するかはあなた次第
仕事におけるマンネリ化は慣れや同じことの繰り返しから起こる現象です。恋愛における倦怠期と少し似ていますが、決定的に違う点は生活や将来に直結する点です。
マンネリ化した仕事のままでいい人は、そのまま続けるとよいでしょう。そつなくこなせるということは、自分に合った仕事だといえるからです。しかし、マンネリ化した現状に危機感を持っている人は、そこから脱出するために行動してください。
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