ノルマがきつい仕事&少ない仕事を大公開【達成法あり】
ノルマとはどんな意味の言葉?
多くの社会人を悩ませるノルマ。「ノルマがきつい」「ノルマを達成できない」といったフレーズを日常的に使う人も少なくないはずです。ところで、この「ノルマ」という言葉はそもそもどんな意味の言葉なのでしょうか?まずはノルマとは何か、その意味についてチェックしましょう。
労働基準量を意味するロシア語
ノルマとは個人や集団に課せられた半強制的な「労働基準量・標準作業量」を意味する言葉で、実はロシア語になります。第二次世界大戦後のシベリア抑留者が伝えた言葉という説も。ちなみに、ロシア語には他にも身近で使われいるものがあり、イクラやセイウチ、インテリなどもロシア語からきているそうです。
ノルマと目標はちょっぴり違う
ノルマと聞くと、目標と言われるよりもきついイメージを抱きがちです。目標が「目指すところ」といったニュアンスで使われるのに対し、ノルマには「努力義務」が含まれています。 達成できるように頑張るのが目標、達成できないと困るのがノルマともいえるでしょう。ノルマ未達だと減給や降格といったペナルティが課せられる職場も多いみたいです。
営業職とノルマは不可分
ノルマを最も気にしている職種といえば、やはり営業の人たち。営業マンが生み出す売上は、会社の存続に関わる大切なもの。営業力が弱い会社はどんどん傾いてしまいます。そのため、営業職はノルマと切っても切れない関係にあるのです。
どんな仕事にもノルマはある?
ノルマがない仕事に就けるのかといえば、おそらくそれは難しいでしょう。どんな職種・部署にもKPI(重要業績評価指標)があり、これをクリアしないと人事考課に影響があるほか、職場そのものが存続の危機にさらされることも。目標と呼ぶかノルマと呼ぶかは職場によりけりですが、実質的なノルマ(達成しなければならない基準値)は必ずあるものと考えておいた方が賢明です。
公務員も例外ではない
公務員はノルマがない職業というイメージが浸透しています。しかし、漠然と働くことは現実的にあり得ず、公務員にも何かしらの目標があるのです。検挙や徴税にも最低ラインが定められているのではという声も多数あります。もちろん民間企業が利益追求のために設定するKPIとは意義が異なりますが、目標達成のために連日深夜まで働く公務員はたくさんいます。
理想は頑張れば乗り越えられる程度
目標にしろノルマにしろ、到底達成できないような数字を追いかけるのは誰だって嫌なものです。とはいえ、楽々超えられる仕事にはやりがいや達成感が欠けてしまうかもしれません。頑張ればどうにか乗り越えられる壁が理想的でしょう。
仕事の向き不向きが重要
同じ仕事をしていても、達成率70%の社員もいれば達成率200%超の社員もいるでしょう。ノルマが適切かどうか人によって異なるのは、仕事には向き不向きがあるからです。現職で未達続きの人も、別の仕事では大幅達成できる場合だってあります。ノルマがきついときは、今の仕事が合っているかどうかを考えるきっかけにしてみてください。
ノルマがきつい仕事TOP5
ノルマがきつい仕事①金融
給与水準が高い金融業界は、ノルマの水準も高くなっています。銀行・證券会社・保険、いずれも「売っても終わりが見えない」感覚がきつさの原因です。離職率が高いのも、仕事の大変さが背景にあると考えられます。
ノルマがきつい仕事②商社
平均年収が非常に高くて就活生からの人気が高い商社も、実はノルマがきつい仕事。連日深夜残業、休日出勤なんて人もざらにいるのだとか。しばしば激務といわれるのも、そのノルマのきつさゆえかもしれません。
ノルマがきつい仕事③人材
人材業界でもノルマに頭を悩ませる人が多くいるようです。ノルマの高さの他、絶対的な業務量が多いのも業界特有。特に人材派遣の場合、日々のノルマの他に、スタッフへの対応などが必要で、休める時間も限られてしまうのです。
ノルマがきつい仕事④出版
広告営業、取次営業などがある出版社の営業は、どれもハードな仕事です。人間関係をきちんと築けるかどうかはもちろん、一つ一つの商材、競合他社の分析なども欠かせません。書店回りも取次回りも訪問件数が勝負を決すると言う人もいるほどで、体力が必要不可欠です。
ノルマがきつい仕事⑤アパレル
一日一日の売上をシビアにチェックするアパレル。ノルマ達成のために自腹で商品を購入する人もいるほど。といっても、個々のスタッフにはノルマを課さない店舗もあるようです。ファッションが好きな人であれば、それほど苦痛にはならないかもしれません。
ノルマが軽い仕事TOP5
営業職を中心にきついノルマに追われている仕事がある一方、比較的ノルマが軽い仕事もあります。量的なノルマではなく時間的制約が軸にあるため、なかにはノルマがないと感じる人もいるそうです。
ノルマが軽い仕事①警備員
量的ノルマがない仕事として最も有名なのは、警備員です。巡回・見回りが主業務で、緊急事態が起きない限りは時間が余ることもあるそうです。 何もない状態でもじっと耐えられる人にはオススメの仕事です。若年層から高年齢の人まで、あらゆる年代の人が求人に応募しているみたいです。ただ、施設を警備するという大前提は絶対に忘れてはいけません。
ノルマが軽い仕事②ビルメンテナンス
ビルの保全・修繕に携わるビルのメンテナンス作業、通称”ビルメン”もノルマがない仕事としてあげられます。保全や修繕が毎日行われることはなく、監視室での業務がメインになります。 24時間勤務の企業が多いため、勤務時間には柔軟に対応しなくてはいけませんが、その分休みも取りやすい傾向に。とはいえ、業務内容に"質的ノルマ"があるのは想像に難くないです。
ノルマが軽い仕事③事務職
事務職には営業職ほどのノルマがないことが一般的です。PCスキル(オフィススキル)や集中力に自信がある人ならば、定時よりはるか前に仕事を終えてゆったりできる可能性も。 ただし、事務職を志望する人は多いので、資格や職歴がないと就ける可能性が低いでしょう。また繁忙期には膨大な量の書類を処理しなければならず、常に楽とは言い切れないので、就職を考える際には要注意です。
ノルマが軽い仕事④宝くじ販売
街中でよく見かける宝くじ売り場。そこで働く販売員にも、基本的にノルマがありません。といっても店舗ごとの売上目標はやっぱり存在します。販売実績が悪くても詰められることはほぼありませんが、成績が振るわなければ店舗閉鎖のリスクも。億万長者をたくさん輩出している有名な売り場なら閉鎖の心配もなく、楽しみながら働けるかもしれません。
ノルマが軽い仕事⑤清掃作業
ビルや駅構内、マンション、病院、学校など、あらゆる施設の清掃活動を担う清掃作業員。ノルマが一切なく、残業も少なめの仕事で、人間関係に悩むこともあまりないでしょう。 注意点としては、決められた時間内にきっちり清掃を終えるには、体力や手際の良さないし、テクニックが必要なので必ずしも楽とは言い切れないことをおさえておきましょう。
ノルマ未達はなぜ起こる?
最後に、ノルマが未達に終わる理由と、達成するための心構え(達成法)を確認しましょう。営業職はもちろん、事務職や専門職でも活かせるコツです。
①スピード不足
質にばかりこだわっている人は、ノルマを達成できなくなる傾向にあります。スピードが圧倒的に遅くなるからです。たしかにクオリティを高める努力は必要ですが、それをノルマ未達の理由にはできません。並々ならぬ質的ノルマがある場合を除き、「量>質」のスタンスをおすすめします。質を求めるあまり、空回りしている人を見たことがあると思いますが、自分が求める質は、会社やクライアントが求める質とは根本的に異なっている恐れがあるからです。量をこなせば質も徐々に高まります。
②やる気不足
やる気がない人はノルマを達成できません。意欲が低ければ、当然スピードも落ちるでしょう。また、普段頑張って働いている人でも「ここぞという時に粘るしぶとさ」がないと、コンスタントな成果を上げられません。自分の仕事に対するフィードバックを習慣化するのがカギです。自分自身でチェックするのもいいですし、上司や同僚に相談するのもいいでしょう。そうすれば、自ずと商材や競合他社に対する分析もできるようになるはずです。また、職場で優秀な人の真似をすることで、桁違いの成果が出る可能性もあります。
③アクシデント
最も厄介なのが、自分ではどうすることもできないアクシデントによるノルマ未達。クライアントの都合、異常気象の影響などなど、いつどこでアクシデントが発生するか分かりませんよね。 出社ギリギリを狙う人がしばしば遅刻するように、ノルマギリギリを狙うと未達に終わるのも無理はありません。ノルマをギリギリクリアしようとするのではなく、余裕を持って準備立てるのが最大のコツです。ごくごく当たり前のことですが、毎日意識するだけで効果が期待できます。
④根本的にノルマが異常
ブラック企業と言われる会社の中には、誰がどう頑張ろうが到底達成できないような理不尽なノルマを課す会社もあります。もともと達成できない全体でノルマを設定していますが、働く側にしてみれば未達のストレスは甚大でしょう。もしも自分に課せられたノルマは異常だと思うのなら、下方修正してくれるようにお願いするか転職してしまうのが一番です。ただし、「ノルマがきつくて」という退職理由では転職で不利になるので、どんな工夫をしたのか、なぜそのノルマが異常なのかを整理しておくことをおすすめします。
仕事でノルマは避けられないが達成に必要なのは相性
最後まで読んでいただきありがとうございます。営業職をはじめ、あらゆる仕事でノルマに追われる人がいることでしょう。目標と呼ぶかノルマと呼ぶかは職場によってまちまちですが、与えられた最低ラインはクリアしたいものです。 ノルマがきつい仕事もあれば、ノルマがほぼない仕事も存在します。ノルマによるストレスに耐えられなくなったら、転職を検討するのもオススメです。いずれの仕事に就く場合も、今回ご紹介した達成法を是非試してみてください。
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