賞与査定表を使ったボーナス額の計算方法の例
ボーナスは個人の業績によるものがある
ボーナスには2種類存在します。1つは会社の業績によるものと、もう1つは個人的な業績によるものです。会社の業績が上がれば社員へ還元する原資も多くなるのが普通です。
個人的な業績とは何を指すのでしょうか。営業であれば契約件数は分かりやすい業績ですが、それだけが個人の業績となるわけではありません。個人の業績というものは、細かい項目に分かれて採点・計算されるのです。その採点項目を表にしたものが賞与査定表なのです。
賞与査定表によって個人の業績をある程度客観的に評価できる
賞与査定表というものがあるとある程度客観的な基準で賞与額を計算できます。ですが人事評価というのも人が行う仕事です。実際には上手く行くかどうか分かりません。もし評価者に愛想を尽くすことで評価が上がるのであれば、それは客観的な評価ではありません。ボーナスの計算というのは各人の自覚や協力が無くては成立しない、難しい作業なのです。
賞与査定表は各会社で作成するが内容は似通っている
賞与査定表にフォーマットというものはありません。各会社で作成するのが普通ですが、基本的にその内容は似通ったものとなります。最も分かりやすいイメージは、通知表の「生活の様子」の項目でしょうか。「すすんで行動ができる」「誰とでも仲良く遊べる」等というものがありましたが、正にこれなのです。以下に、実際の評価項目についてご紹介しましょう。
賞与査定表の一般的な内容
・遅刻、早退、欠勤はなかったか。
・挨拶をしているか。
・礼儀を尽くしているか。
・風紀を乱していないか。
・仕事の中で良くチームワークをとっているか。
・指示を理解して仕事をすることができたか。
このようなものが実際の賞与査定表の項目となり、ボーナス額の計算に関わります。
賞与査定表によって評価をランク分けしボーナス計算の基準にする
賞与査定表によって評価がつけられた後は、どのようにしてボーナス額が計算されるのでしょうか。簡単なものは、ランクによってかける係数を異なるものにするという方法です。例えば評価表が100点を上限とする場合、90点以上をS評価、80点以上をA評価、70点以上をB評価、などとしていくのです。このランク順に賞与係数を設定してみます。仮に、Sは2.0、Aは1.5、Bは1.2としてみましょう。そして、例えば給与3ヶ月分のボーナス額に、この賞与係数をかけるのです。
ボーナス額計算の例
月給が20万円のとき、ボーナス額のベースが給与3ヶ月分なら、20万円×3ヶ月=60万円になります。それぞれの評価の場合のボーナス額を計算してみましょう。
・S評価:60万円×2.0=120万円
・A評価:60万円×1.5=90万円
・B評価:60万円×1.2=72万円
もちろん、極端に低い評価の場合というのもあるでしょう。そういったときは係数を1以下にするのです。仮にF評価の評価係数を0.5とすると次のようになります。
・F評価:60万円×0.5=30万円
このように賞与査定表に基づいて、評価係数というものを用いると簡単にボーナス額を計算することができるのです。
賞与査定表の点数でいくつかのランクに分けることでボーナスを計算できる
賞与査定表でのボーナス額の計算方法についてご紹介しました。まるで通信簿のような採点基準ですが、これを満たせばボーナスを多く得ることができます。ですが採点は人が行う者ですし、評価基準も目に見えるようなものではありません。狙って高得点を得るというよりは、もっと元から考えるべきです。つまり、仕事へ真摯に取り組むという心構えを持っていれば良いのです。それは自然と計算される項目に当てはまるでしょう。
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