「楽しんでください」を敬語で伝える際の正しい使い方
「楽しんでください」は「お楽しみください」と使う
楽しんでくださいを敬語にするなら、正解のかたちは「お楽しみください」になります。楽しんでくださいでも、一見丁寧な敬語に聞こえますが、これではただの丁寧語になってしまうのです。楽しんでほしい思いを敬語にするのであれば、楽しんでくださいの前に「お」をつけて、「お楽しみください」とするのが正解です。
敬語でもシンプルに表現するのが一番
楽しんでくださいのような言葉は、固くしようと思えばより固く出来る言葉です。たとえば、お楽しみくださいの前に、何を楽しむかを敬語で述べた表現をつけて、弊社が提供するアトラクションにお乗りになることを、「お楽しみになってください」とすることもできます。しかし、それではまどろっこしいですし、過剰です。そのため、シンプルに「お楽しみください」くらいで十分でしょう。
正しい敬語でも目上の人に使う際には失礼になる場合もある
ただ、いくら「お楽しみください」が正しい敬語だからといって、それを目上の人に使うと失礼になってしまう場合もあるのです。たとえば、「お楽しみください」がお願いのようになっている場合です。「是非、なにかに来て、楽しんでください」の意味で、楽しんでくださいが使われていたら、お楽しみくださいでは失礼になってしまいます。
来ることが前提での発言となる
「楽しんでください」では、来ることが前提になってしまっているので、失礼な表現となってしまうのです。目上の人に対して来ること前提で話をするは、人によっては失礼だと感じる場合もあるのです。そのため、「楽しんでください」をそのまま敬語にした、お楽しみくださいと言う表現が適切にならないケースもあると把握しておきましょう。
目上の人に「お楽しみください」と使う場合はよりお願い要素を含める
では、目上の人に楽しんでくださいと伝えたい時には、どのように表現していけば良いのでしょうか?目上の人に楽しんでくださいと敬語を用いて伝えていきたい時には、そこにより強くお願いする要素を込めるのが正解です。強くお願いする要素を込めれば、来ることが前提の楽しんでくださいにはなりません。つまり、「楽しんでいただけますと幸いです」という敬語の使い方をするといいでしょう。
「~していただけますと幸いです」にすると「ください」が正しい敬語になる
「~していただけますと幸いです」は、「~してください」のお願い要素をより強める言葉であり、より固い表現にできる敬語表現です。ですから、「~していただけますと幸いです」といった敬語を使用すれば、「楽しんでください」が不適切な表現でも、正しい言葉遣いにしていけるようになるのです。場合によっては、「楽しんでいただけますと幸いです」という敬語の使い方があると覚えておくと良いでしょう。
「楽しんでください」を敬語表現する場合は「楽しんでいただけますと幸いです」と用いる
ここでは、「楽しんでください」を敬語にする際の正しい使い方をご紹介してきました。「楽しんでください」を敬語にする際には、「お楽しみください」にするか、「楽しんでいただけますと幸いです」と強いお願い要素を含める必要があります。どちらの敬語を使うかは、そのシーンによって変わってくるので、よりはまりそうな方を選んで使っていきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません