「お見えになる」という敬語の意味と注意点
「お見えになる」は目上の人が来るという意味の敬語
「お見えになる」という言葉は、目上の人が来るという意味です。具体的には、「お見えになる」は高い人、「お越しになる」は中間の人、「来られる」は低い人など使われますが、いずれにしても、目上に対する敬語であることに変わりありません。問題はその使い方です。どういう状況で使えば良いのか、駆け出しの人でもベテランの人でも、やはり悩むところです。
「お見えになられました」は二重敬語
ここで注意してほしいのが、二重敬語です。例を挙げると、「お見えになられました」という言葉です。「お~になられる」は一般の尊敬語で、「お見えになる」は「目上の人が来る」の尊敬語です。それを組み合わせると、二重敬語となります。しかし、二重敬語が許されるという事例があります。それは、天皇陛下に対してのみです。万が一、天皇陛下が企業などに訪れるとき、「お越しになられました」と使っても良いでしょう。
接遇スキルに正しい敬語の使い方は欠かせない
敬語は、受付業務や秘書などをやっている人が集中して使うケースが多いでしょう。自分が気付かぬうちに、接遇スキルが常に向上しているのは間違いありません。受付業務が「お見えになる」と連絡して、その連絡を受けた秘書が、出迎えの準備をするのが普通です。敬語は接遇スキルの基本でもあるので、接遇研修などで必ず教わります。
「お見えになりました」が正しい敬語
「社長が来たよ」などは、目上に対する敬語になっていない言葉です。企業では、まずあり得ません。秘書と受付業務の人が知り合いでも、このように使うのは避けましょう。必ず、「社長がお見えになりました」という敬語を使いましょう。敬語ができない場合でも、「ここに来ます」など補いましょう。しかし、きちんとした敬語はビジネスに欠かせません。
敬語に不安がある場合は接遇研修を受ける
不安であれば、接遇研修を受けると良いでしょう。「お見えになる」という敬語を使うタイミングなど、必ずと言っていいほど教わります。これは、ビジネス業界において欠かせません。「お見えになる」などの敬語は、取引先の相手に不快な思いを抱かせないための、基本的な方法です。これは、介護現場でも十分通用します。高齢者に対する礼儀作法を、熟知している証となります。
高齢者に対して尊敬の念を抱くことが大切
ビジネス業界でも、立場以前に年上に対する尊敬の念を抱かなければなりません。それは、高齢者にとっても例外ではないです。半世紀以上生きてきた高齢者を、我々は尊敬しなければならないということです。だからこそ常に敬語で話し、「お見えになる」を使う必要があります。堅苦しい空気を漂わせるのは控え、フレンドリーに接しても良いでしょう。そのほうが、高齢者にとって安心して心を開いてくれます。
「お見えになる」は目上の人が来るという意味があるため二重敬語にならないように注意しよう
いかがでしたか。「お見えになる」といった敬語についてみてきました。目上の方が来客であれば、「お見えになる」を使いましょう。役員に対しても例外ではありません。「お見えになる」などの敬語の使い方を熟知していれば、ビジネス業界で活躍できるでしょうが、重要なのはコミュニケーション能力です。相手と自分、コミュニケーションが取れていれば、円滑な取引が進むでしょう。
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