「拙宅」の言葉の意味と使い方の例文
拙宅の使い方は目上の人に自分の家をへりくだっていうこと
拙宅とは自分の家をへりくだっていう言葉ですが、使い方は目上の人を自宅へ呼ぶ際、どういった言葉をかけますか。例えば、「この度は有難うございました。次回は、我が家でささやかながらおもてなしをさせていただきます」と言うような意味になる言葉をかけるとします。相手の方が尊敬している、お世話になった人であればあるほど自分の家に来てもらう時には背筋が伸びる思いをしますよね。使い方としては、「ささやかながら我が家でおもてなしを…」と言うへりくだった気持ちを伝えるときの拙宅の使い方になります。
拙宅は謙遜した使い方をするため謙譲語になる
自宅という言葉を友人や知人に言う際は、どんな言葉を使うでしょうか。ウチ、家、自分の家、マイホームと言った言葉が思い浮かばれると思いますが、メールや電話で気軽に話せる相手に対しては、意味が通じれば十分という考え方がありますので、その言葉でも良いのです。私邸というのもあります。これは公の住居を個人で所有しているというような屋敷や邸宅に住んでいる方が使う場合が多いです。拙宅のようにへりくだって謙虚な気持ちで自分の家に相手を呼ぶ事を進める際に使う言葉としては、あまり適当ではないですよね。拙宅は、自分の家と言う場合に謙遜した使い方になるので敬語であり謙譲語の名詞になります。
拙宅の実用性のある使い方
敬語を正しく使わなければならい時というのは緊張しますよね。その上、相手に失礼のないように感謝を伝える必要があるとなると、気持ちの面で気後れして自分を卑下してしまいそうです。そうした時に、俺の○○。と言ったりする不器用な方もいるかもしれませんが、相手への丁寧な言葉を心掛ける場合には、拙著、拙者などの言葉を使います。なぜかというと、そうしたつたなくて、上手に言えないと言った気持ちも込めて相手に対して喋るからです。拙宅の拙の字は「つたない、じょうずでない」事を意味する言葉でもありますから、お世話になっているけれど、どう伝えたら良いのか分からないモヤモヤした気持ちを表してくれるので、実用性があります。
拙宅の意味が通じる使い方の例文
手紙の場合の使い方を見ていきましょう。
昨日今日と、桜が咲いているのを見かけました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今年は孫の入園式があり、庭先の梅も喜ぶように咲いています。
そちらの春は、いかがですか。
拙宅の梅は満開です。春のご挨拶を申し上げます。
朝夕と春の気配を感じ、皆様お健やかにしていらっしゃいますか。
春の便りを出す際の例文として使ってみてください。季節ごとにおいて、自分の家を呼ぶ際に拙宅として使います。ちなみに相手に直接言う場合には、拙宅にもお寄りくださいといった言葉を使いますよ。
拙宅の意味が通じるビジネス使い方の例文
ビジネスとなると、言葉の選び方がより慎重になりますが、相手方に対して、ぜひ一度拙宅までいらっしゃいますように宜しくお伝えください。といった言葉を使います。住宅に関しての拙宅に似た言葉を幾つか挙げてみましょう。
・小宅:小さな家
・拙宅:自分の家をへりくだっていう言葉
・私宅:個人が所有する家
・当方:自分の属している方
これを参考にして、その場に合った言葉で相手へのお誘いや説明をしてみてくださいね。また、新築お祝いのお礼状の際にも、自宅を指す言葉を文面に入れる場合は拙宅を使うと良いでしょう。自慢にならず謙虚な気持ちを伝えられるので好印象です。
拙宅という言葉は相手への謙虚な気持ちや謙遜を表すときのへりくだった使い方
拙宅という言葉で拙者という侍が使っていた言葉を連想して、時代劇の一コマ。傘を作っているシーンを思い出す方もいらっしゃるでしょう。確かに拙者は自分の事をへりくだった使い方ですが、それは相手への尊敬の気持ちがあるからです。現に、拙いの反対は巧みといった言葉で、貧しいの反対は富むという言葉になります。どちらも意味合いとしては繋がる部分があるかもしれませんが、表現したい物は全く別の物である事が分かりますよね。
拙宅の反対語は、相手の家を敬っていう貴宅という言葉ですから、拙宅という呼称で自宅の事を喋るのは、謙遜する事に当たります。相手への尊敬の意味を込めて使うと誠実さが伝わるでしょう。
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