「迎えに行く」は不適切?正しい敬語の使い方
「迎えに行きます」という言い方は社会人としては不適切
自分が目上の方を迎えに行く場合、どのような敬語を使えばいいのでしょうか。「迎えに行く」の言い回しとしては、「お迎えに上がる」や「お迎えに参ります」といった言い方があります。自分の行動に関しては謙譲語を使うことになります。「迎えに行きます」という言い方は敬語ではなく、社会人としては不適切なため注意しましょう。「迎えに行く」の正しい敬語を使うべきです。
目上の人の行動の敬語には注意
自分が迎えに行く場合は「迎えに参ります」が正しい敬語となります。しかし、「迎えに行く」が目上の人の行動の場合は「参る」を使ってはいけません。たとえば「社長が参る」「部長が参る」という言い方は、これらの人があなたよりも立場が上の場合は間違いです。この場合の「迎えに行く」は尊敬語を使わなければいけません。正しくは「社長がいらっしゃる」「部長がおいでになる」などです。「迎えに行く」の敬語の言い方には注意しましょう。
「参加する」の尊敬語は「いたす」を使おう
部長に向かって、会議に参加するかどうかをたずねる場面があるとします。その際には、「参加いたしますか」という言い方で聞いてしまう人がいるかもしれません。しかし、実はこれは間違いです。「いたす」という言い方は、尊敬語ではなくて謙譲語なのです。自分が目上の人に向かって言うならば「参加いたします」で正解なのですが、目上の方の行動について使うことはできません。この場合は「いたす」ではなくて「なさる」を使いましょう。
尊敬語と謙譲語の違いをきちんと把握する必要がある
「迎えに行く」や「参加する」などのように、人の行動を表す動詞については、尊敬語と謙譲語の違いをきちんと把握しておくべきです。自分の行動については謙譲語を使うことで自分を謙遜する表現となります。逆に立場が上の人の行動については尊敬語を使うことによって、相手を敬っていることを示せます。基本的な動詞の尊敬語と謙譲語を把握しておきましょう。
上司に対しての言い方は謙譲語を使おう
「迎えに行く」は丁寧語で表現すると「迎えに行きます」となります。上司に対して話をする際に、丁寧語と謙譲語のどちらを使うべきかで迷ってしまう方がいるかもしれません。基本的には上司に対して謙譲語を使うべきでしょう。謙譲語を使っていれば言葉遣いに対して注意されることはありません。もちろん、丁寧語であっても、会社の上司であれば許してもらえる可能性は高いです。ただし、顧客に対してはできるだけ謙譲語を用いるべきでしょう。
状況によって言葉の言い方を変えるべき
まれに敬語での言い方は堅苦しいと考える方がいます。そのような方の場合は、尊敬語や謙譲語を使うよりも、丁寧語での会話を好まれるケースがあります。相手が望んでいるように言葉を使うのが正し言い方といえるでしょう。中には丁寧語でも堅苦しいと感じるケースもあります。状況に応じて言葉の言い方を変えていくべきでしょう。
「迎えに行く」は「参る」という言い方を使って状況により敬語を使い分けよう
「迎えに行く」は、謙譲語では「迎えに参る」、尊敬語では「迎えにいらっしゃる」となります。謙譲語と尊敬語の使い分けをきちんとしましょう。「迎えに行く」以外にも、仕事ではさまざまな言葉を使います。その際には、相手を敬う気持ちや自分を謙遜する気持ちを表現するための言葉の言い方をマスターしましょう。社会人としての基本となります。
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