「先生方」と「先生各位」はどちらが正解?知っておきたい正しい表現
「先生」や「先生方」の敬称は?
「先生」は、それだけにすでに敬称になっていると考えられます。そのため、宛名を「先生」とする場合には、「先生様」「先生御中」などとはしません。「先生」だけで十分でしょう。
「先生」が複数になった場合には、「先生方」と宛名をしても失礼にはあたりません。ですので、基本的には複数の先生への宛名は「先生方」で問題ないと覚えておきましょう。
「先生方」と呼ぶべき職業には医師や弁護士などがある
補足として、「先生方」と呼ぶべき職業にはどんなものがあるのかご説明します。先生というのは教師や講師、弁護士などの仕業の人、医師、議員、牧師、作家などです。こういった人達に連絡をする場合には「先生方」が使えると覚えておきましょう。また当然ながら、「先生」と呼ばれる相手が1人の場合には、「方」ではなく「先生」だけで「様」などもつけないように心がけて下さい。
「先生各位」という宛名でも間違っていない
基本的には先生も各位もそれぞれが敬称になっていますので、これらを2つ繋げて使うのは違和感があると考える人も少なくないかもしれません。
前述の通り、先生が複数人の場合には「先生方」でも十分なので、「先生各位」としなくても問題はありません。しかしながら、「先生各位」という言葉も多く使われる表現になりますから、使ったとしても間違いではありません。
「先生方各位」はあまり使わない
「先生各位」は使われる機会が多いため、宛名として用いても問題はないと考えられますが、「先生方各位」となると違和感があります。なぜなら、「各位」というのは複数人に使う敬称という立ち位置になり、「方」も複数人に対して使うものとなります。敬称も二重で後ろも二重になってしまうと、やはり違和感が強くなりすぎるでしょう。「各位」を使うのであれば、「方」は外すようにして下さい。
「先生方」にかわる表現方法は?
「先生方」は敬称として間違いではないものの、なんとなくこれでは相手に対する敬意がうすいような気がしてしまう、という声もあります。そうなった時には、「先生」自体を違う表現に変えてしまうというのもひとつの方法でしょう。その例をこの後紹介致しますので、そちらにも是非ともあわせて目を通しておいて下さい。
「ご担当教授各位」や「ご関係者各位」など
これは一例になりますが、例えば教師に対する宛名であれば、「ご担当教授各位」であったり「ご担当教員各位」などが、「先生方」のかわりに使えるのではないでしょうか。また、大きな枠組みで「ご関係者各位」も使用可能でしょう。このように、置き換えが可能なケースもありますので、参考にしてみて下さい。
まとめ
複数人の先生と呼ばれる職業の方に連絡をする時の宛名は、「先生方」でも「先生各位」でも問題ありません。本来であれば「先生」自体が敬称なので「先生方」でも問題はありませんが、響き的になんとなく敬意が薄いと感じる人もいるでしょう。そういった場合には、例えば「ご担当教員各位」や「ご関係者各位」など、他の言葉を使って「先生」を置き換えて下さい。
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