「持つ」を謙譲語で表す際の言い方
「持つ」を謙譲語にするには「お~する」の形にする
なにかの動詞を謙譲語にしようと思ったら、「お~する」と言う形にするのが正しいです。謙譲語にしようとすると、特別に形が変わっていく言葉も確かに一定する存在します。でも、基本的には謙譲語を作ろうと思ったら、「お~する」と言う形にしていけば、ただしい謙譲語になるのが日本語なのです。その形さえ覚えておけば、「持つ」の謙譲語表現も分かるでしょう。
「お持ちする」が「持つ」の謙譲語表現
「持つ」の謙譲語表現は、「お持ちする」という表現です。「持つ」という言葉を、「お~する」という基本の形で装飾した分かりやすい表現でしょう。難しいことはないので、分かりやすいのではないでしょうか?使い方としては、「カバンをお待ちする」とか、「メール便をお待ちする」といったかたちで使うのが、「持つ」の謙譲語表現になります。
「する」も「いたす」に変えるのが謙譲語として正解
「持つ」の基本的な形の謙譲語表現である「お持ちする」という言葉は、これだけではまだいささか丁寧な雰囲気がありません。ですから、「お持ちする」について「いる」「する」と言う言葉も、そのまま使うのではなく、「いたす」という言葉に変換して使うのが正解になります。つまり、「お持ちいたす」という形にするのです。
二重敬語にはならない
「お~する」と言うのも確かに謙譲語表現ですが、そもそも、「お~いたす」というのも、謙譲語表現になるのです。ですから、「お持ちいたす」というのは、二重敬語にはなりません。「お持ちする」という謙譲語に、「いたす」という謙譲語がついて二重敬語になることが不安だった方もいるかもしれませんが、このような理由から、これは二重敬語にはならないのです。
「持つ」の謙譲語の最後に丁寧語をつけたら完成
「持つ」の謙譲語表現は、「お持ちいたす」という形で終えるのも明らかに不自然です。そこまで丁寧にしているのに、最後の最後で丁寧度が足りなくなっています。ですから、「お持ちいたす」の最後に丁寧語表現をプラスするようにしていきましょう。つまり、「お持ちいたします」というような表現にしていく必要があるのです。そうすれば丁寧度は完璧でしょう。
「お持ちいたします」は自分や身内が持つシーンで使う
では「持つ」の謙譲語表現として正しいと言える、「お持ちいたします」は、どのような場面で使えば良いでしょうか?「お持ちいたします」はたとえば、取引先の人とどこかのお店で待ち合わせした際に、「コートをお持ちいたします」とか、「お荷物をお持ちいたします」とかいう場面で使います。謙譲語なので当然、自分や身内が持つシーンでしか使えません。
「持つ」を謙譲語で表す際には「お持ちいたします」が適切な形
以上、「持つ」を謙譲語で表す際の言い方のご紹介でした。「持つ」を謙譲語で表す際には、特別なことはなく、「お~いたす」という謙譲語の作り方に「持つ」を加えて、それをさらに丁寧語で補足して、「お待ちいたします」とするのが、正しいです。そうして正しく言葉を使って、きちんとした日本語を使える人物として、印象を良くしていってください。
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