「探す」を謙譲語で表現する際の敬語表現
「探す」を謙譲語にする際は基本的な形に当てはめる
「探す」の謙譲語では、「お~する」という基本的な形に当てはめるのが正解です。例えば、「いる」と「おる」などは、謙譲語にすると形がそのまま変わってしまいます。しかし、「探す」という単語はそういう形の言葉ではありません。ですから、謙譲語にしようとしたら、この形に当てはめるのが正解になるのです。
「お探しする」が「探す」の謙譲語として正解
「探す」を「お~する」に当てはめていくと、「お探しする」になります。ですから、「探す」を謙譲語にするなら、「お探しする」が適切となります。「お探しになる」「探します」などの敬語は、謙譲語とは言えないので、間違えないように注意しましょう。
現在進行形の「探す」は少し違う謙譲語になる
「探す」は、今から探す場合にも使いますし、今まさに探している場合にも使います。ですので、これから探す場合には「お探しする」で間違いないですが、今まさに探している場合の謙譲語表現は、少し違う表現になるのです。「お探ししています」でも間違いではありませんが、より適切な謙譲語があります。
「お探ししています」より「探しております」がベター
例えば、謙譲語の「お探しする」を現在形にすると、「お探ししています」です。そしてその「お探ししている」を謙譲語にすると「探しております」になります。それが、この場合の「探す」の謙譲語変換になるのです。「お探ししております」にすると、「お~する」「おる」で、二重敬語のように感じます。ですので、現在進行形の場合は、「探しております」がベターとなるのです。
「探す」の敬語を使うのは相手に探し物を尋ねる時
謙譲語とは、本来自分に使う言葉です。自分を下げて相手を上げるのが、謙譲語の仕組みになります。ですので、相手に対して謙譲語を使ってしまうのは、良くないのです。ビジネスやアパレルなどの世界で、「探す」という言葉を用いて会話をするのは、何を探しているのか尋ねる時などです。では、その際にはなんと尋ねれば良いでしょうか。
探し物を訪ねる時は尊敬語で「何かお探しですか」と聞く
相手が「探す」行為を指す際は、謙譲語ではなく尊敬語になります。その場合は、「お探しになる」が正解です。そして、今何かを探しているか尋ねる時には、その変化形となるので「何かお探しですか」と言うのが正解となるでしょう。正しく覚えて、しっかりと使い分けましょう。
「探す」の謙譲語は「お探しする」で現在進行形だと「探しております」となる
以上、「探す」を謙譲語で表現する際の敬語表現のご紹介でした。「探す」を謙譲語で言う際には、基本形に当てはめて「お探しします」、もしくは現在進行形にして「探しております」とするのが正解でしょう。また、人の行為を指す場合には、「お探しになる」や「お探しですか」などを使っていくのが適切です。良く使う言葉なので、しっかりと認識しておきましょう。
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