「~のほう」・「~なります」が敬語としてNGとなる理由
「~のほう」というバイト敬語はNG
バイトを学生時代にしたことがある人ならば、バイト敬語が体に染み込んでいるという人もいるでしょう。しかし、バイト敬語はバイトでは良くても社会人では許容されないこともあります。例えば「お皿のほう、お下げしますか」といった表現をする際の「~のほう」は正しい表現ではありません。「~のほう」はそもそも方角を指し示す言葉ですから、世代によっては大変違和感を覚える言葉なのでこのような場面で使うのはNGです。
「~のほう」はそもそも必要のない言葉
「~のほう」はそもそも必要のない言葉です。例えば「お食事のほうをお持ちいたしました。空いているお皿のほうはお下げしてもよろしいでしょうか。」という会話では「~のほう」という言葉を省いてしまっても成立します。なので、必要のない「~のほう」という言葉を付ける必要ありません。表現はできるだけシンプルにすること。それが会話の基本です。こういったバイト敬語は間違いに早めに気づいて自分で正していくことが肝心です。
「~なります」も間違いやすいバイト敬語
「~のほう」の他にも例えば「500円になります」という際の「~なります」も間違いです。「~なります」は対象が変化する際に使う言葉ですから、会計時にお客様へ使用する敬語としては間違いです。この場合は対象に変化が生じていないので「500円でございます」という答え方が正しいです。
「~なります」は変化するときに使用する言葉
ではどういったときに「~なります」を使用するのでしょうか。例えば「私は社会人になって3年になります」というのが正しい使い方です。このように対象である私が社会人になってから3年経つというように変化が生じています。こういった時には「~なります」を使いましょう。
何にでも「お」や「ご」をつければ敬語という訳ではない
敬意を表する際に何にでも「お」や「ご」という言葉をつければ良いのではありません。基本的に「お」や「ご」は「相手のモノやコト」に対して使うということがポイントです。例えば「本日はお休みします」という表現は誤りで、休むのは自分ですから「本日は休ませていただきます」という表現が正しいのです。
「お」+「れる」といった二重敬語も間違い
二重敬語も良く問題になる表現です。例えば「おっしゃられる」といった敬語を使う人がいますが、これは「お」+「れる」という二重敬語になってしまうのです。こういった間違えやすい二重敬語は意外と多く、「召し上がられる」は正しくは「召し上がる」、「ご覧になられる」は正しくは「ご覧になる」が正しい表現なのです。二重敬語は耳障りに捉えられることもありますから誤りを直して常識のない人と思われないようにしましょう。二重敬語に関しても「~のほう」や「~なります」と同様にビジネスシーンなどでは注意するようにしましょう。
「~のほう」や「~なります」はバイト敬語なのでNG!二重敬語にも気を付けよう
「~のほう」や「~なります」などのバイト敬語を社会人になっても使うと大恥をかいてしまうこともあります。敬語をバイトで習うという人も多いかもしれませんが、バイト敬語には間違いが多い点には気をつけておきましょう。また、二重敬語や「お」や「ご」の使い方といった基本的なことも押さえておきましょう。
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