「ご臨席賜る」という言葉の意味とその類語
「ご臨席賜る」の意味は出席していただく
「ご臨席賜る」は、簡単に言うと出席していただくという意味です。「ご臨席」が、「出席する」という言葉をすごく丁寧に言い換えたものですし、「賜る」も、「いただく」をすごく丁寧に言い換えたものです。ですから、つまり、「ご臨席賜る」を軽い日本語にすると、「出席いただく」という意味になります。
出席はかしこまった場では使わない
ただ、出席は、あまりかしこまった場では使いません。出席を使うと、どうしてもカジュアルな意味合いがつよくなりますし、日常的な雰囲気が出てきてしまうので、あまりかしこまった場にふさわしくないのです。そのため、そういう場面では、「ご臨席賜る」の表現が使われたりします。「ご臨席賜る」の意味だけでなく、使うシーンも覚えておくといいでしょう。
「ご臨席賜る」はもともと天皇家に対して使われていた
「ご臨席賜る」は、本当はとても位が高い人にしか使われませんでした。今でこそ、そう意識が無くなってきて、広いシーンで「出席」を意味する言葉として使われるようになってきましたが、もともとは天皇家など以外には使わなかったのです。天皇陛下などに来てもらうことをお願いしたり、天皇陛下がくることをお知らせしたりする際などに、「ご臨席賜る」を使っていました。
一般の人が使うのを良く思わない人も中にはいる
今では、天皇陛下にしか使われないような言葉がなくなってきたので、「ご臨席賜る」のような言葉も広く使われるようになってきました。しかし、中にはいまだ本来の意味を気にして、一般人に使われるのを嫌う人がいる可能性もあります。ですから、こういった場合には「列席」と表現した方が良いでしょう。
「ご臨席賜る」の類語には「ご列席いただく」がある
「ご臨席賜る」は、出席いただくという意味ですが、「ご臨席賜る」の類語もあります。それが、「ご列席いただく」という言葉です。「ご臨席賜る」も良く耳にするかもしれませんが、同じくらいかあるいはそれ以上に、「ご列席」も耳にしているのではないでしょうか?「ご臨席賜る」と同じ意味を持った、この類語についても覚えておくといいでしょう。
ご列席の方がややカジュアルな表現
「ご列席」という言葉は、ちょうど「ご臨席賜る」と「出席していただく」の間くらいの意味を持ちます。つまり、格式ばりすぎないし、かといってカジュアルでもない場合に使うのです。今の日本語としては、すごく使い勝手が良い言葉だと言えます。だから、色々な場面で耳にすることが多いと言えるのです。「出席」の意味を使いたい時は、「ご臨席賜る」だけでなく「列席」も使えるのを覚えておきましょう。
「ご臨席賜る」の意味は出席していただくであり類語は「ご列席いただく」
以上、「ご臨席賜る」の意味と類語についてのご紹介でした。ご臨席賜るは、ちょっと特殊な言葉と言えるでしょう。ただの古風な言葉ではなく、元々は天皇家のようなとても位の高い人にしか使われていなかったのです。ですから、無理に使う必要はありません。きちんと意味を理解して、使う際には列席を使えば良いです。
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