部長心得とは?知っておきたい役職の意味

2016年12月12日

会社の役職についての取り決めは存在しない

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日本の会社では、一般的な役職として「平社員」「係長」「課長」「次長」「部長」などが設けられています。なかには、主任や班長といったものも会社の役職に含まれるでしょう。実のところ、こうした会社の役職について取り決めは存在しません。また、兼任することも自由となっています。堅い役職名ですが、会社でのその実情は自由なものだったのです。部長心得という役職も、こうした会社の土壌で生まれました。

会社の役職には担当部署の名前もつく

こうした基本的な会社の役職名に加え、それぞれの担当部署の名前が揃うことで正式なものとなります。例えば、部長には「販売部長」や「技術部長」、「総務部長」といった担当部署が明示されるものです。そのため、会社によっては「販売部長心得」や「技術部長補佐」といった役職名になる人も存在しています。「販売部長心得」は、「販売部」と「部長」と「心得」に分解することができます。ここからは、この「心得」の意味ついてさらに見ていきます。

部長心得は副次的な役職を意味する

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販売部長心得における「心得」の部分は、いわば「副次的な役職」をあらわしています。この仲間には、「代理」「補佐」「副」「代行」というものがあります。例えば、「販売部長代理」や「販売部長上席」といった具合です。つまり「心得」というのは、「その役職における副次的な役職」に他ありません。「販売部長心得」は、担当部署+役職+副次的な役職という構成になっているのです。

副次的な役職の地位は会社ごとに設定されている

こうなると、会社では誰が偉くて誰が偉くないのかわからなくなってきます。部長心得などの副次的な役職の地位は、会社ごとに設定されているのです。元々、役職名自体が法律で定められているものではないため、明確な規定がされていません。販売部長心得の名刺を受け取ったなら、「販売部に所属していて部長よりは下で課長よりは上」と考えておきましょう。

年功序列を守るために新たな役職がつくられた

なぜ、部長心得などの役職名が会社に生まれたかというと、それは日本の年功序列が原因です。会社での年功序列を守るために、何かしら役職名を設定し、そこへ昇進させるようにしたのです。本来であれば、会社に部長は1人で済みます。しかし、年功序列上、その他の人物も昇進させなければいけません。そこで、部長心得や部長補佐という役職が会社にできたのです。

年功序列は勤続年数や年齢とともに役職や給与が高くなる制度

年功序列は、勤続年数や年齢とともに役職や給与が高くなっていく制度です。従業員やその家族の生活を保障するために、日本では年功序列を採用している会社が多くなっています。部長心得という役職がある場合は、細かく昇進が用意されていることが予測できるでしょう。長く勤めれば昇進の可能性があるということで、辞めずに続けようと思う社員も多くなります。そのため、安定した人材確保が実現できるのです。

勤続年数の増加で昇給するシステムの運営に部長心得は必要

一般的に、部長心得と部長補佐は同等程度に低めの地位にいます。その上に、部長代行や部長代理、副部長が位置し、最上部に部長が存在するのです。もちろん、基本的には会社ごとに異なるものとなります。部長心得は複雑な役職ですが、これも年功序列を守るためです。勤続年数が増えるごとに昇給するというシステムのためには、部長心得は必要な役職名といえます。

部長心得は年功序列制度を維持するための役職であり「課長以上部長以下」という認識でOK

部長心得などの、会社における複雑な役職について見てきました。民間会社では、「平社員」「係長」「課長」「次長」「部長」などの役職名が使われていますが、法的な規定は一切ありません。また、年功序列上、部長になる資格はなくても、部長相当の勤続年数にある人は昇進させる必要があります。そのため、部長心得や部長補佐といった役職名が生まれました。こうした役職名の人は、「課長より偉くて部長よりは偉くない」と捉えておきましょう。

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2016年12月12日ビジネス

Posted by BiZPARK