新卒1年未満の転職理由は?? ランキングTOP10

2021年4月16日新入社員, 退職

新卒で希望の会社に入社できたものの…。「思っていた会社と違った」「人間関係が上手くいかない」など、さまざまな理由で転職を考えている方もいらっしゃるのでは。実際に、新卒1年未満で転職した方は、どのような理由で転職したのでしょうか。

今回は、求人情報サイトなどを運営する「ビズヒッツ」が行った「転職理由に関する意識調査」をもとに、新卒1年未満で転職を経験した方の転職理由や、転職後の心境についてまとめました。調査は2021年3月11日～25日、新卒1年未満で転職した経験がある人381人（女性254人／男性127人）を対象に、インターネット経由で行われたものです。

転職した時期

はじめに、新卒1年未満で転職した381人に、「入社後どれくらいで転職したのか」を質問したところ、以下のような結果になりました。

「3ヶ月以内」が87人、「6ヶ月以内」が151人と、全体の6割以上が、半年以内に新卒入社した会社を退職したことが明らかに。転職経験者の多くが、早い時期に、退職の決断を下したことが分かります。中には、「研修中に辞めた」との回答もありました。

転職した理由ランキング

続いて、転職理由についても見ていきましょう。最も数が多かったのが「人間関係が悪い（119人）」です。2位が「長時間労働・休日への不満（86人）」、3位が「仕事内容が合わない（66人）」です。

転職理由として「人間関係が悪い」を挙げた人からは、「他の部署の部長に、飲み会の時にセクハラされた」「教育係の一年上の先輩が、他の方が見ていないところで無視を続けてきた」といった回答がありました。セクハラやパワハラが転職を決意するきっかけになったことが伺えます。

「長時間労働・休日への不満」を転職理由として挙げた人からは、「1日中立ちっぱなしで、ご飯を食べる時間も休みもなかった」「残業が100時間超で休日出勤もあり、体力がついていかなかった」といった声が寄せられています。ハードワークによって、体調不良、精神的な不調につながった人も少なくないようです。

ランキング全体を見てみると、2位「長時間労働・休日への不満（86人）」、3位「仕事内容が合わない（66人）」をはじめ、4位「求人内容と現実が違う（31人）」、5位「給与が低い（26人）」、7位「残業代・給与の未払い」など、転職経験者の多くが労働環境に不満を持っていたことが分かりました。

「新卒1年未満で転職してよかった」と答えた人は9割

転職後、どのようなことを感じたのでしょうか。「新卒1年未満で転職してよかったですか？」と381人に質問したところ、上記のような結果に。「よかった」が72.0%、「まぁよかった」が19.4%で、転職した結果、9割以上の人がよかったと感じていることが分かりました。

「よかった」と答えた人の中には、「第二新卒で大手企業に転職できたので、早めに辞めて正解だった」といった意見があり、スキルがなくても第二新卒として採用されやすいメリットが浮かび上がりました。

また、「転職先は自分が携わりたいと思っていた職種で、辞めて正解でした」「ストレスがなくなったので、体調が復活した」などの声も多く、転職した結果、人間関係や労働環境に恵まれた人も多数見られました。

転職で後悔した人の声

もちろん、新卒1年未満で会社を辞め、後悔した人も少なくありません。「かなりの短期離職のため、次を決めるのにかなり苦戦しました」「転職活動時に退職理由を聞かれることが多く、忍耐力がないという印象を持たれる」といった回答から、退職後の転職活動で苦労した経験も伺えました。

まとめ

以上、新卒1年未満で転職を経験した方へのアンケート調査結果をまとめてご紹介しました。労働環境や人間関係に不満を抱いている場合は、転職によってそうした問題を解決できる場合があります。悩んでいる場合は、思い切って退職するのも1つの手でしょう。一方で、退職後は転職活動に苦戦した…という声が寄せられていたように、入社後すぐに退職した経歴を快く思わない企業も当然あります。退職する場合は、慎重に考えて行動にするようにしましょう。