「異動」と「移動」の意味の違いについて

2016年11月29日異動

地図上の位置を変えたら「移動」・人事的な位置を変えたら「異動」

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移動の意味とは、「ある場所から違う場所へ移ること」を指します。一言で言えば物理的に場所を変える事です。対して異動の意味とは、「職場での地位、勤務などが変わること、人事的な動き」を指します。一言で言えば、概念的に場所を変える事です。基本的には地図上の位置を変えたら「移動」、人事的な位置を変えたら「異動」という意味の違いを覚えておけば問題ないでしょう。

「いどう」の意味が分かりにくいパターンがあることも覚えておこう

以下の様に「移動」と「異動」の意味がわかりにくいパターンもあります。

「〇時までに本社に移動してくれ」

「〇日までに本社に異動してくれ」

この場合はどちらも正解の意味です。こういったパターンでは文面で述べられれば物理的に移動するのか、勤務場所を異動するのか分かりますが、口頭で述べられた場合は、前後の言葉から意味を判断するしかありません。口頭で述べられた場合は念のためどちらの「いどう」の意味なのか確認しておくのが良いでしょう。

自分や物が物理的に動く事に対しては「移動」が使われる

具体的に職場で「移動」の言葉が使われるケースをご紹介します。

「取引先には飛行機で移動してくれ」

「タクシーで移動したので運賃を旅費でする」

「荷物をこっちに移動して下さい」

「〇時までに会議室に移動する」

など、こういった自分や物が物理的に動く事に対しては、「移動」という言葉を使います。

部署や役職など人事的な概念が動いた場合は「異動」が使われる

次に職場で「異動」の言葉が使われるケースをご紹介します。

「開発部門から営業部門に異動になった」

「〇〇プロジェクトから〇〇プロジェクトに異動になった」

「〇月から東京の営業所に異動になった」

「人事異動により課長から部長に昇進した」

などこういった部署や役職など人事的な概念が動いた際には、「異動」という言葉を使います。なお、異動命令が出されないと「異動」とみなされませんので、異動命令が正式に出されず、一時的に働く場所が変わっただけでは「異動」と扱われません。

住民票の「いどう」は住民登録の概念が動く意味で「異動」を使う

「異動」という言葉は職場だけでなく、身近な場所でも使用されます。代表的な例が住民票の異動。住民票を移す場合は、住民票が元にいた地域から引越しをする地域に物理的に動くのではなく、住民登録の概念が動くという意味です。このため「移動」ではなく「異動」という言葉を使用します。

金融市場で使う銘柄の「いどう」は特殊な例で「異動」を使う

特殊な例となりますが金融市場では、企業銘柄が動くと「〇〇銘柄が東証2部から東証1部に異動した」というように「異動」という言葉を仕様します。また、金融市場では「合併により〇〇万円の資本が異動しました」というように資本についても「異動」の言葉を使います。金融市場の場合は特例、でこの様に銘柄や資本の動きに対して「異動」という言葉を使うのです。

物が物理的に動く「移動」と部署等の人事的な概念が動く「異動」の意味の違いを覚えておこう

この様に、「移動」と「異動」は一見似ていますが、意味は異なります。特に職場ではこの「移動」と「異動」を使い分ける場面が多いですので、自分や物が物理的に動く場合は「移動」、部署や役職などの人事的な概念が動く場合は「異動」といった意味の違いを覚えておきましょう。行き違いや間違いを犯さない為にも、このような意味の違いをよく理解しておく事をおすすめします。

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2016年11月29日ビジネス

Posted by BiZPARK