不満を言う人ほどスピード出世する
日本人のクセである「空気を読む」を無視せよ
一昔前「KY」という言葉が流行し、日本人の中に「空気を読む」という考え方が大きく浸透しました。そんな風潮もあり、海外からは「日本人は協調性がある」などと褒められることも多いと聞きます。しかし、そのように空気を読んで周りに合わせることによって、起きている弊害もあるのです。
直接言わないから、陰口を生む
会社仲間との飲み会では、その場にいない同僚や上司の不満を言う場面も少なからず見られます。本人の前で言えないのは、「言いづらいから」「言っても変わらないから」などの理由ではないでしょうか? そして、言いたいことを直接言えないためにストレスが溜まり、陰口となって他の人に吐き出されているのです。
「空気を読む」が本音で言い合えない会議を作り出す
日本人は、多くの人が会議の場でも「空気を読む」ことを重んじていると言います。それでは、一体何のための会議なのか? 本来会議とは、互いに意見と情報を交換し合って審議を行い,最良の施策を見出そうとするものであるべきです。空気を読み、本音が言えない会議など実は何の意味もないのです。
佐藤可士和氏「考えを伝えられない人は、意識が低い」
新国立美術館のシンボルマークをデザイン、ユニクロ・グローバルブランド戦略を手掛けるなど、華々しい実績を持つアートディレクター兼クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏は、このように語っています。
「最短で出世する仕事の流儀は“誰よりも速く積極的に発言すること”」
会議の場はもちろんのこと、普段、仕事をしているときであっても、積極的に自身の考えを伝えられる人は「仕事に対する意識が高い」とみなされるため、評価は当然高くなります。
実は、上司は意見を言ってくれる部下を欲している
「上司は自分の言うことを黙ってやってくれれば良いと思っている」というのは部下の思い込みです。上司だって自分の考えが合っているかなんてわかりません。
自分を絶対と思うのではなく積極的に意見を発信してくれる人を逆に求めています。つまり、多少の誤解を産んだとしても積極的に意見を発信してくれる人を求めています。
会社のためになるなら遠慮しないスタンスが重要
あなたが漏らしてしまう不満や悪口は、本当に単なるあなたのワガママですか? 懸命に仕事をしている人が漏らす不満や悪口は、多くの場合、前向きな意見に変わることが多いはずです。であるならば、むしろ陰口で終わらせるのはもったいない! 「改善点」として、どんどん発信するべきなのです。
改善した後のメリットを強調することで説得する
改善点として意見する際、良くないと思うマイナスポイントではなく、改善したあとのメリットを強調することが重要です。
メリットを明確に伝えられない意見は、逆に評価を下げる可能性もあるため、この点は常に意識するよう心掛けてください。どんなに大きなメリットがある考えでも、発信しなければ誰にも伝わりません。ライバルに先を越される前に、誰よりも早く、不満も悪口も口に出すべきなのです。
嫌われる勇気を持って発信せよ
一般的に「不満や悪口は言ってはいけない」「不満や悪口を言う人は嫌われる」などと言われますが、単なるワガママの場合を除き、多くの不満や悪口を持つ人は、“多くの気付きがある人”なのです。その気付きは、きっと組織をプラスに変える可能性を大いに秘めているはず。
価値になるのなら、恐れずに口に出すべきです。そのように積極的に発信できる人、空気を読むのではなく作り上げる人が、出世の階段を光のスピードで上っていくことでしょう。
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