派遣社員が能力不足で解雇されることについて
派遣社員が能力不足と言ったわけで解雇されるケースは珍しくない
派遣社員は、派遣先でいきなり解雇を告げられるケースはそう珍しくないようです。派遣社員として解雇の要因は、能力不足がもっとも多いようですが、能力不足とは具体的にどのようなわけなのでしょうか。
能力不足の宣告に派遣社員は納得できない
無断欠勤や病気、ケガなどあきらかに派遣社員が働くのが困難なケースではなく、能力不足という理由は派遣社員の側から言えば、納得できないケースが多いと思います。しかも、「明日から来なくていい」など、急な解雇を宣告させることもあります。
雇用契約内なのに能力不足として解雇されるのは、認められているのでしょうか。派遣社員は派遣会社から派遣されている社員ですが、労働者の権利としては、正社員と同じ権利があると考えられます。解雇が認められる場合は、それにふさわしいわけがある時だけです。
能力不足ではなく解雇に相当するわけは社会的に正当な範囲であること
解雇要因としては、社会的に見て解雇されてもしかたがないような場合です。例えば、無断欠勤をするとか、会社の機密情報や顧客情報を社外に漏らすとかのケースです。しかし、これらの場合は、能力不足が解雇の要因となりません。
仕事が遅いことやミスの多さは解雇の理由にならない
契約期間内の派遣社員が、仕事が遅い、ミスが多いなどの理由で急に解雇されることは、本来ならば不当に当たります。なぜなら、働く意欲のある労働者を解雇することはできないし、具体的に指導や教育を受けることで、派遣社員がスムーズに就業できるようになるからです。また、会社側や派遣会社は契約した派遣社員に職場に適応するよう、教育する義務があります。
派遣社員と派遣先のマッチングしない場合は求められる働きができない
しかし、派遣社員が持っているスキルが派遣先でマッチングしないようなケースもあります。派遣社員が派遣会社に登録する際、持っている資格や経験などで虚偽の申告をしていた場合と、派遣会社が派遣先となる会社の求人のスキルなどをよく確認せず、結果としてニーズが合わなかった場合です。このような場合、派遣社員は求められる働きができないのは当然の結果になります。
自分にふさわしい派遣先を考える
派遣社員は、契約する会社では即戦力と考えられています。教育する必要のない、いわばプロを雇う感覚なので、持っているスキルが能力不足で合わない場合は、自分が持っている能力を生かせる会社に変わったほうが懸命なので、新たな職場環境を考えましょう。
派遣社員は能力不足として解雇されることなく自分のスキルが生かせる職場環境を考えるのも大切
派遣社員が能力不足だと言って契約期間内に急に解雇されることは、本来は不当です。解雇理由をよく聞いて、納得いかない場合は、派遣会社に相談して解雇の撤回と改善を求めるべきです。しかし、能力不足にあたると感じる点があるなら、派遣会社にほかの派遣先を探してもらうのが派遣社員としてよりスムーズに就業できると考えましょう。
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