派遣社員が昇給を成功させる交渉のコツと平均額
派遣社員は上昇志向よりも仕事に対して割り切った考え方をする人におすすめ
派遣社員とは、仕事の量や時間は正社員並みだけれど、時給計算で給料が支払われることが特徴的です。ひとところにこだわりたくない、専門的なことを極めるより一般的な事務作業を効率よくこなしたい、といった働き方を希望する人におすすめの働き方です。上昇志向よりも、仕事に対して割り切ったドライな考え方をする人にむいています。平均的な年収は大体300万円前後でボーナスなどはありません。平均時給は1500円前後が相場のようです。
昇給がないことが最大のデメリット
しかし派遣で働く上でデメリットもあります。まず、人間関係において、仲間意識が強いグループだと、派遣というだけで一線をひかれてしまうケースがあります。また、仕事においても、面白味のあるところを任されず、比較的簡単な作業を任される人員として使われる場合が多いことも特徴といえるでしょう。そして、派遣の最大の問題が給料に関することです。派遣の平均年収と正社員の平均年収では、勤続年数が長くなれば長くなるほど大きな差が開いてしまいます。
派遣として働いていると昇給交渉のチャンスがない
正社員で仕事をしていると、一定の時期で面談などを経て昇給交渉のチャンスが訪れます。しかし、派遣で働いていると職場の上司とそのような昇給の交渉ができるわけではなく、給料については派遣元の会社と交渉することになります。そのため、自分から交渉に踏み込まなければ昇給の話はなかなか出てきません。しかしただやみくもに昇給を訴えてもダメです。むしろ、派遣元によくない印象を与え、今後に影響する可能性があるので、気をつける必要があります。
昇給を訴えるなら節目のタイミングで自分の成長をアピールする
昇給を訴えるにはまず、今の職場で勤務して半年や1年などの節目を交渉のタイミングとして狙いましょう。そして昇給交渉時には自分が職場でどれだけ成長したのかをアピールしてください。できるようになったこと、作業にかかる平均時間が短くなったこと、増えた仕事内容など、昇給に見合う仕事をしたことを証明して交渉の材料にしてください。これらの交渉のタイミングとアピールが功を奏せば、昇給の可能性もあるでしょう。
一度の昇給平均で10円から100円単位の時給のアップとなる
前述のとおり派遣は時給計算であることがほとんどなので、数万円単位での基本給アップなどはあり得ません。良いタイミング毎に仕事の成果をうまくアピールできたとしても、平均として10円単位、よくて100円単位でのアップになります。いくら長く続けている職場だからといって、数百円の時給アップはなかなか難しいのが現実です。つまり、フルタイムで働いたとして、一度の昇給で見込めるのは、よくて月平均1万円前後の額になるということです。
昇給を認めてもらうには派遣先の職場で仕事の成果を認めてもらうことが重要
派遣のために派遣先の会社が支払う金額は、給料以外に派遣元のマージンが含まれるため、実際にもらう給料より多い金額が自分のために支払われています。昇給を求めるということは、派遣元のマージンが減るか、派遣先の会社が多く支払うことになります。前者は正直ほとんどあり得ません。ですので、派遣先、つまり実際に働く職場で「あの人は一生懸命やってくれているから」と認めてもらうことが重要です。自分の仕事の頑張りと昇給交渉のタイミングによって、派遣社員の昇給金額の平均を超えることも無理ではなくなります。昇給したいのであれば、まず日々与えられる業務をこなしていくことから始めましょう。
派遣でも交渉によって平均を超えた昇給が見込めます
派遣が昇給するためのコツは、自分の頑張りをアピールすることと、昇給を訴えるタイミングです。平均の昇給額は10円~100円と少額に感じるかもしれませんが、長く働けば大きな額になります。派遣という働き方を選んだのにもいろいろと理由があると思いますが、やはり昇給を交渉する人が常に目の前にいるわけではない、という点で不利なところがあります。ですが、派遣でも平均以上の仕事をし、成果を残せばそれを見ていてくれる人がいます。職場の上司から派遣元へ直々に交渉してくれたというケースもあるそうです。派遣という働き方に誇りと自信を持っていれば、平均額を超えた昇給ができるはずです。
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