世界遺産登録の経済効果で潤う富岡製糸場が抱える問題とは

2017年1月16日世界遺産, 富岡製市場

世界遺産の目的は人類共有の財産を守ること

世界遺産とは1972年11月、第17回ユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に従い、世界遺産リストに登録された“顕著な普遍的な価値がある”と認められた文化や自然のことです。

その為、世界遺産の目的は、国や民族の枠にとらわれずに人類共有の財産として守ることとなってきます。

世界遺産登録数ランキングTOP10(2014年現在)

順位  国名   世界遺産の数

1位 イタリア 51

2位 中国 48

3位 スペイン 44

4位 フランス 41

5位 ドイツ 40

6位 メキシコ 33

7位 インド 32

8位 イギリス 29

9位 ロシア 26

10位 アメリカ 23

日本はランキングでみると圏外の11位で、文化遺産15個、自然遺産4個の合計19個が現在世界遺産リストに登録されています。次項では、これまでに認定された日本の世界遺産について紹介します。

これまでに認定された日本の世界遺産とは?

日本の世界遺産の登録数は19個で、ランキングにすると11位とのことでした。

TOP10に入れるようになるには、10位のアメリカを上回る為には、少なくともあと5個の世界遺産登録が必要となります。まだまだ世界遺産登録数TOP10への道のりは長いですね。

それでは、実際にこれまでに認定された日本の世界遺産について紹介していきます!

日本の世界遺産:文化遺産

法隆寺地域の仏教建造物 (1993年12月)

姫路城1993年12月(1993年12月)

古都京都の文化財 (1994年12月)

白川郷・五箇山の合掌造り集落 (1995年12月)

原爆ドーム (1996年12月)

厳島神社 (1996年12月)

古都奈良の文化財 (1998年12月)

日光の社寺 (1999年12月)

琉球王国のグスク及び関連遺産群 (2000年12月)

紀伊山地の霊場と参詣道 (2004年07月)

石見銀山遺跡とその文化的景観 (2007年06月)

平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群― (2011年06月)

富士山―信仰の対象と芸術の源泉 (2013年06月)

富岡製糸場と絹産業遺産群 (2014年06月)

日本の世界遺産: 自然遺産

屋久島 (1993年12月)

白神山地 (1993年12月)

知床 (2005年07月)

小笠原諸島 (2011年06月)

富岡製糸場の世界遺産登録による経済効果は34億円!

この中で今最も話題になっているのは、やはり昨年6月に登録が決定した群馬県の「富岡製糸場と絹産業遺産群」でしょう。

正式発表直前の5月の連休では、見学に訪れた人が富岡製紙場の門外に1000人も立ち並ぶなど大反響をみせました。4月~6月の3か月の入場者数は25万人を超え、今現在見学の団体予約は数カ月先までいっぱいになっています。

試算によると年間の観光客数は75万人(2013年31万人)、経済波及効果は34億円にもなるといわれています。

世界遺産登録における2つの課題とは?

世界遺産への登録は、知名度が世界的に向上することに加え、多くの経済効果が見込めるという点で非常にポジティブなものであると思われます。

しかし、その解釈は一面的なものに過ぎないかもしれません。ここでは世界遺産登録に伴う2つの課題をみてみましょう。

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課題①:補修・修繕費・インフラ整備費

世界遺産の登録による祝賀モードや経済効果だけを喜んでいるわけにもいかない事情が、今回の富岡製糸場の登録にはあるようです。

それは、保全のための費用や見学者の受け入れ整備にかかる費用などです。1872年に設立された製糸場は当然建物の老朽化が進み、老朽化対策のための建物の保存修理や防災工事、トイレなどの整備に約100億円かかるとみられています。

文化財の保存事業費は国からの補助が半分でますが、残りは地元の県や市などの自治体でまかなわなければいけません。

また、今回世界遺産に登録されたのは富岡市にある製糸場の他、4つの絹産業遺産群です。

この全てを周るには車でないと不便ですが、施設周辺の駐車場が十分に受け入れ対策されていません。今後富岡製市場と絹産業遺産群の保全費を確保して、見学者を大幅に増やすためには、それを受け入れる駐車場等のインフラ整備や確保も重要な課題となっています。

課題②:経済効果を持続させる

世界遺産に登録されることには、後世に残すためその文化や自然を保全していく責任が生じます。

経済効果も登録から年数が過ぎていくと徐々に効果が薄れていくデータもありますから、ひとつのブームで終わらせず、効果を持続していく息の長い取り組みも自治体にとっての課題となります。

世界遺産登録による経済効果持続に向けた取り組みが今後富岡製糸場には必要!

世界遺産登録の経済効果で潤う富岡製糸場が抱える問題について紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

一見ポジティブに見える世界遺産登録ですが、中身を紐解いて見ると解決しなければならない課題は数多くあるようです。

皆さんもこれをきっかけに世界遺産のあり方について考えてみてもいいかもしれませんね!

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2017年1月16日ビジネス

Posted by BiZPARK