葬儀後の会社での挨拶マナー3つと例文【香典返し】
葬儀後に出社した際の職場への挨拶マナー①:上司・所属部署への挨拶回りから
故人が自身の両親・子どもなど一親等にあたる場合、職場の上司や所属部署の人は、遠方でない限り参列してくださるでしょう。
お通夜と告別式両方に参列してくれる場合もあるかと思います。そのような場合は、葬儀後、職場に出社したらまず上司に葬儀に参列してくれたお礼を述べます。
お通夜や告別式では、取り込んでいて挨拶できないことも多いでしょうが、そこに関しては特に問題ありません。
しかし、葬儀後に出社した際に、挨拶がきちんとできなかったことについて一言お詫びを添えるようにすると良いでしょう。
業務の都合で、お通夜・告別式どちらかにしか参列できなかった場合でも、同じように葬儀に参列してくれたお礼と、挨拶がきちんとできなかったお詫びを述べることは、社会人としてのマナーです。
上司への挨拶が終わったら一人一人にも挨拶に回る
職場で上司への挨拶が終わったら、所属している部署の人に対し一人一人丁寧に挨拶をして回りましょう。
近しい親族などを亡くした場合、落ち込んでいるとは思いますが、相手に気を使わせないよう暗くなりすぎない配慮もできることが望ましいです。決して明るくする必要はありません。心を込めて、かつ手短に挨拶回りを済ませましょう。
葬儀後に出社した際の職場への挨拶マナー②:他部署の会葬者やお香典を供えてくれた人に対して
職場の上司と部署への挨拶が終わったら、弔問に訪れてくれた人、もしくは参列はできなかったけれどお香典を供えてくれた他部署の人にも挨拶回りをしましょう。
ただし、業務時間内の場合は、その旨を上司に話し、了解を得てから挨拶回りに行くようにします。人数次第では、職場へ出社したとしても、長時間席に戻れず仕事につけない可能性があるからです。
会葬者から挨拶に回りお香典のみ包んでくれた人に感謝を伝える
他部署を回るとき、まずは弔問に訪れてくれた人に対して挨拶に回ります。
職場で、その人と同じ部署に、お香典のみ包んでくれた人がいたら、会葬者に挨拶した後に葬儀に参列できなかった人に挨拶をしましょう。
挨拶の仕方について、会葬者に対しては上司と同様の挨拶で構いません。参列できなかった人には、心遣いに感謝するといったことを伝えましょう。
この場合も、相手が対応してくれたことに感謝し、心を込めた挨拶を手短にして辞去します。
葬儀後に出社した際の職場への挨拶マナー③:取引先など社外の人にも直接お礼を言う
取引先など社外の人が弔問してくれた場合は、葬儀後に職場へ出社した後、早い段階で直接訪問して挨拶をしましょう。
それに先立ち、上司に何件あるか報告をして外出許可を取ったうえで、相手にアポイントを取り、挨拶回りをします。
弔問に来てくれたことに対し丁寧なお礼を
香典返しは四十九日が済んだ後に贈るのが通例ですので、手土産は持たずに挨拶だけに伺う形で問題ありません。
取引先は多忙な中、予定をキャンセルして葬儀に駆けつけてくれたかもしれません。自分の知らない配慮がされている場合も多々ありますので、弔問に来てくれたことに対して、丁寧なお礼の言葉を述べてください。
葬儀後に出社したら、必ず挨拶に行きましょう。
香典返しのマナーについて
香典返しのマナーについて説明しましょう。香典返しの金額と、時期についてお教えします。
葬儀後、参列してくれた職場や取引先の方、香典のみを包んでくれた方に失礼のないように注意してください。
香典返しの金額は「半返し」が一般的
香典返しの金額は一般的に「半返し」と言われています。1万円いただいた方には5千円相当の商品を送ると良いでしょう。
ただし、高額のお香典を頂いた場合は必ずしも「半返し」である必要はありません。目安としては3万円のお香典(香典返し1万5千円)までが半返しで、それ以上の場合は3分の1、4分の1となっても失礼にはなりません。
香典返しの時期は四十九日が済んだ後
香典返しは「四十九日」が済んだ後が一般的です。それまでは喪中の期間となるため、お礼や香典返しは慎むのがマナーです。
しかし、最近では会社からまとめてお香典をいただいた場合、香典返しとは別に葬儀後の出社の際にお返しの品を贈る人もいます。
葬儀後に出社した時の職場への挨拶例
最後に、葬儀後に出社した時の職場へ挨拶をする時の例文をご紹介します。
葬儀に参列してくれたことに対し、丁寧に感謝の気持ちを伝えることを意識してください。
葬儀後の出社時における挨拶の例文
【例文】
この度は●●死去に際し、ご丁寧に御供花を頂きましてありがとうございました。
又仕事を休ませて頂き、ご迷惑とご心配をお掛致しましたが、本日より仕事に復帰し頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します。
葬儀後に出社したら参列または香典を包んだ職場関係者一人一人に挨拶回りをすることが大切
葬儀後に出社する際の職場に対するマナーについてご紹介しました。
葬儀後は出社するだけでも辛いでしょう。明るくふるまう必要はありません。ただ、葬儀に参列してくれた職場や取引先の方、お香典のみを包んでくれた方に対して、挨拶回りを必ず行いましょう。いかなる時でも、礼儀は大切なものです。一人一人に丁寧にお礼を言うことを心がけてください。
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