証券アナリストの難易度と必要な勉強時間
証券アナリスト資格の難易度は?
証券アナリストの試験の難易度は、やや簡単~普通な試験程度です。金融の知識は、世間一般では珍しいように感じられるでしょう。そのため、難しい印象を受けやすいのです。
また、数式を使うため対策しずらい面があります。証券アナリスト資格試験は科目数が多く、カバーされている範囲が非常に広いです。そのため、実際に資産運用しているプロであっても、科目すべてを習得するのは困難と言われています。
証券アナリスト資格の科目別合格率
日本証券アナリスト協会が公開しているデータの中から、2020年と2019年の第一次レベルの科目別の合格率をまとめてみました。
≪証券分析とポートフォリオ・マネジメント≫
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
2020年 秋 | 3,151名 | 1,753名 | 55,6% |
2020年 春 (中止) | – | – | – |
2019年 秋 | 1,948名 | 1.067名 | 54,8% |
2019年 春 | 2,233名 | 1,065名 | 47,7% |
≪財務分析≫
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
2020年 秋 | 3,822名 | 2,164名 | 56,6% |
2020年 春 (中止) | – | – | – |
2019年 秋 | 1,891名 | 978名 | 51,7% |
2019年 春 | 3,099名 | 1,459名 | 47,1% |
≪経済≫
受験者 | 合格者 | 合格率 | |
2020年 秋 | 3,799名 | 2,004名 | 52,8% |
2020年 春 (中止) | – | – | – |
2019年 秋 | 1,809名 | 926名 | 51,2% |
2019年 春 | 2,937名 | 1,385名 | 47,2% |
合格率は50%なので難易度はそんなに高くない
年度で合格率に多少ブレがあるものの、合格率は50%前後といったところでしょう。受験者の中心は社会人で、中には専門性がない人も多くいます。そんな中で、証券アナリストの資格は半分弱の人が合格できる試験なのです。
範囲が広く中身が難しく見えますが、決して受かりにくい試験ではありません。特に、勉強時間が取れて頭も働く学生や、若手社員にとってはなおさら安易に感じるでしょう。
証券アナリストの資格の難易度は、簿記2級と同じくらいの難易度と言われています。ただ証券アナリストの1次試験は問題が選択式で、合格率も50%前後と高めなので、簿記2級よりも合格しやすい資格と言えるでしょう。
ただし1次試験の証券分析は、経済と財務分析の倍くらいの勉強時間が必要とされています。一般には馴染みの薄い内容が多いため、もしかしたら簿記2級よりも難易度は高いかもしれません。
最低17ヶ月間は通信教育を受講する義務がある
では、証券アナリスト資格に合格するために必要な勉強時間を紹介します。証券アナリストの資格は協会の通信教育を、1次レベルの8ヶ月間、2次レベルの9ヶ月間受講することを義務付けされています。
そのため、最短の勉強時間でも合格まで2年はかかるのです。証券アナリストは、勉強時間半年や1年で取得できる資格ではありません。
合格するために必要な勉強時間は1,500~2,000時間ほど
合格者の勉強時間は、おおよそ1次でだいたい400時間くらいです。重要な2次の難易度は、1次を軽く凌駕します。そのため2次は1次より多くの勉強時間が必要でしょう。
ゆっくりとしたプランの勉強時間は 2年~3年です。そのため時間換算すると、1,500時間~2,000時間ほどの勉強時間が必要と言われています。詰め込むためにハードなスケジュールを立てると、深い理解ができないかもしれません。
証券アナリストの資格の難易度は高くない!勉強時間は最低17ヶ月間必要
証券アナリストの資格難易度と必要な勉強時間をご紹介しました。試験勉強の前には、難易度の目安をしたいものですよね。しかし、合格率のラインだけで難易度は計れないでしょう。
しかし、証券アナリストの難易度はそこまで高くありません。今回紹介した、証券アナリストの資格難易度と、必要な勉強時間を参考にしてください。
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