【航空身体検査】パイロットが満たすべき健康の基準

2016年12月16日パイロット

パイロットは航空身体検査をクリアしなければならない

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大勢の命を預かるパイロットとして働くには、とても厳しい「航空身体検査」をクリアしなければいけません。これは、航空法によって定められているルールです。内科・眼科・耳鼻咽頭科・精神神経科でそれぞれの検査を行い、指定航空身体検査医によってパイロットとしての適否を見られます。その身体検査基準は第1種と第2種の2つに分かれ、パイロットの持つ資格によって異なるでしょう。

航空身体検査をクリアすると「航空身体検査証明」を貰えますが、第2種は1年、第1種は運行態様と年齢によって有効期限が定められています。そのためこまめに検査を受けなければならず、もしクリアできなければパイロットとして働くことは難しいのです。では、その内容を少し詳しく見ていきましょう。

航空身体検査の中でも視機能を見る基準は厳しい

先述の通り、パイロットの受ける航空身体検査では内科・眼科・耳鼻咽頭科・精神神経科で検査を受けます。内科では頭からつま先までの全ての器官を検査し、異常がないか調べるのが普通です。その中でもパイロットにとって重要となる視機能検査では、遠見視力から色覚まで細かくチェックされるでしょう。特に使うであろう遠見視力では以下の条件が求められます。

【第1種】

①各眼裸眼で0.7以上及び両眼で1.0以上の遠見視力

②レンズの屈折度が(±)8ジオプトリ―を超えない常用眼鏡により各眼0.7以上、かつ、両眼で1.0以上に矯正できること

【第2種】

①各眼裸眼で0.7以上の遠見視力

②レンズの屈折度が(±)8ジオプトリ―を超えない常用眼鏡により各眼0.7以上に矯正できること

これはどちらも航空業務を行う際に常用眼鏡を使用したうえで、予備の眼鏡も携帯することを条件に定められています。それだけパイロットの持つ視機能は重視されているのです。大勢の人の命を抱えて飛ぶパイロットも多いので、当然といえる厳しさでしょう。

アレルギーや口内の状況にも航空身体検査の基準がある

その他にも、航空身体検査では多くの項目がチェックされます。一見パイロットにはあまり関係のないような部分についても、厳しい検査が行われるのです。例えば鼻・目・皮膚のアレルギーチェック、尿管の狭窄や圧迫または尿路結石の検査、聴力検査、口内の虫歯検査などは、あまりパイロットに関係ないように見えるでしょう。

しかしパイロットにとっては、ほんの少しの痒みや痛みが命取りとなります。高度な技術に加えて集中力を有する仕事のため、常に健康管理を行っていなければならないのです。そう考えると航空身体検査は、そういった部分を徹底的にチェックしている優れた検査だといえるでしょう。

パイロットが受ける航空身体検査の基準はとても厳しく日々の健康管理が大切

以上、パイロットが受ける航空身体検査について見ていきました。航空身体検査の基準はとても厳しく、例え自分が健康体だと信じていてもクリアできないことは珍しくありません。そのくらい、パイロットには完璧な健康体が求められるのです。場合によっては幼い頃からの健康管理や、生まれつきのアレルギー疾患も関係してくるので、まさに選ばれた人のみが行える仕事ともいえるでしょう。パイロットを目指す人は、この点を充分に理解して健康管理を行ってください。

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2016年12月16日ビジネス

Posted by BiZPARK