パイロットの気になる平均年収と意外すぎる初任給の実状
過去5年のパイロット の平均年収を分析!
まずは、パイロットの年収の基準を知るために、過去5年の平均年収(※)を見ていきたいと思います。
ちなみに平均年齢は43~45歳程度となっています。
※キャリアパーク調べ
平成21年~平成25年までのパイロットの平均年収
平成21年:1,035万円
22年:1,136万円
23年:1,199万円
24年:1,152万円
25年:1,160万円
ここ5年では年収に大きな推移は無く、パイロットは安定した職業といった印象です。
平成25年パイロットの平均年収の内訳は?
平成25年の平均年収の中身をより詳しく見てみましょう。その内訳は以下のようになっています。この年のパイロットの平均年齢は44.5歳です。
・年収:1,160万円
・月収:85万円
・年間ボーナス:143万円
・総労働時間:155時間/月
・平均勤続年数13.5歳
パイロットは副操縦士まで平均5年、機長になるまで平均15年かかると言われていますから、平均年齢も一般企業より高めで、その分平均年収が高くなっているようです。
航空会社ごとにパイロットの年収を見てみよう
パイロットの平均年収がわかったところで、もう少し掘り下げて、航空会社ごとのパイロットの年収を見てみましょう。
実はパイロットの年収は二極化してしまっているのが現状です。大手航空会社ANAやJALと、スカイマークやスカイネットアジア航空といった中堅航空会社のパイロットの年収にはかなり開きがあります。
ANAのパイロットの年収は1,500万円、JALは1,200万円
晴れてパイロットとなり、副操縦士になった場合の平均収入はANAで1,500万円、JALで平均1,200万円ほどと言われています。
カンが良い人はもうお気づきかと思いますが、どちらも上で紹介した平均年収を上回っています。つまり、平均年収を下げている航空会社があるという事です。
ちなみに、機長となった場合の年収はANAで2,300万円、JALで2,200万円だとか。
スカイマーク、スカイネットアジア航空は年収800~900万円ほど
スカイマークやスカイネットアジア航空はパイロットの年収が800~900万円程と1,000万円を下回っています。国内のパイロットとして高収入を期待するのであれば、ANAかJALへの就職がカギになりそうです。
高収入のパイロットだけど、初任給は?意外な現状とは
上記の説明から、パイロットが高収入であることはご理解いただけたかと思いますが、ではパイロットの年収は初任給から高額なのでしょうか。これから、パイロットを目指して就活を始めようとしている学生にとっては気になるところですよね。
パイロットの初任給は一般企業と変わらない
パイロットの給与体系は経験に比例していきます。そのため、初任給は平均で20万円前後から始まり、これは一般企業の新卒の初任給と変わりません。
そして、副操縦士になるまで定期的に昇給していくシステムです。
ANAは大卒で20万1,848円、JALは21万2,000円
ANAとJALを代表として、具体的な初任給を見てみると、ANAの自社養成パイロットでは、
・大卒で20万1,848円(2014年度実績)
・JALは21万2,000円
と発表されています。初任給の平均は20万円前後ですので、初任給の段階で航空会社による開きはそれほどないことが分かりますね。
パイロットの平均年収は1,160万円、初任給は20万円前後と意外に低い
パイロットの年収と初任給について詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
初任給は一般企業と同等の20万円前後ですが、パイロットの平均年収は1,000万円を超えています。ただ、航空会社によってかなり開きがありますので、高収入を狙うならANAかJALへの就職が鍵となってくるでしょう。
いずれにせよ、パイロットが高収入の職業であることは間違いないようです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません