「恒常的」の意味を含む仕事の効率化に活かしたいポイント

2016年11月29日2022年6月10日仕事術, 言葉遣い

「恒常的」とは長らく同じように続いていくことを意味する

「恒常的」の本来の意味は、長らく同じように続くことや、変わり映えせずに続いていくことです。イメージとしては単調な感じを持ってもらえるとわかりやすいと思います。恒常的の対義語としては、一時的という言葉が使われます。これを見ると、意味がより分かりやすいのではないでしょうか？

恒常的は日常で使える言葉

恒常的の意味がある程度理解できた所で、日常生活でこの言葉を使う場面を紹介していきます。例えば、家計のやり繰りや子供の教育について常に心配している状況が続いているなら、それらについて、恒常的に心配していると言えます。離れて暮らしている両親をいつも気にかけているなら、恒常的に気にしているということになります。

恒常的は仕事でも良く使われる

同じように続いていくことを意味する恒常的という言葉は、日常だけでなく職場でも使用されています。例えば、バックオフィスでの業務がその代表例になります。経理部の給与計算や振り込みは、毎月同じ時期に同じ業務内容をおこないます。こうした業務は、恒常的な業務と表現されます。これと同様に、取引先への支払いや納品書のチェックなども、恒常的な業務となります。

朝礼や終礼も恒常的な仕事と呼べる

業務だけでなく、会社の何気ない1日にも恒常的な日課を意味するものがあります。例えば、朝礼や終礼は、恒常的の意味に当たるでしょう。勤務開始時刻になると決まって朝礼が始まり、勤務終了時には終礼が始まります。その内容も上司からの挨拶、社訓の唱和、前日の営業報告などは、「代わり映えのしない」という意味を含む恒常的な日課と表現されます。

恒常的な仕事は定期的な見直しが必要

何気なく恒常的におこなっている仕事の中には、なかなか気づきにくい無駄が多く存在します。そのため定期的に業務の見直しをする必要があります。例えば、現在は商品の生産、配達、データ管理などをアウトソーシングできます。日頃自社の従業員がおこなっていたこれらの作業を外部委託すると、従業員は本来の仕事に力を発揮できます。

プロセスも見直す

新規事業の実施や新しい社内制度の導入時には、提案者から先輩、上司などたくさんのプロセスを経て決済が得られることが多いのが、日本企業の現状です。これらも恒常的な風景ですが、見直す余地があります。例えば、決済までの時間を短縮するために提案者と責任者のみのプロセスで事業を開始したり、制度を導入できるように改善していくのです。 恒常的な業務の意味を知ると効率化を計るようになる。

同じような作業を繰り返す意味の「恒常的」な仕事の効率化には定期的な見直しが必要

恒常的とは、代わり映えのしない・同じように続いていくという意味です。恒常的な業務の意味を知ると、それらに無駄が多く隠れていることに気付くようになります。いかに無駄を省いて業務を効率化できるかが企業の成長に繋がってきますので、定期的に恒常的な業務は見直しが必要になります。作業自体に無駄があるのか、作業のプロセスに無駄があるのかを企業全体で検討していくことが効率化への道のりになります。