朝食の欠食による影響と健康的な摂り方の工夫
朝食の欠食で見られる影響
寝坊して朝食が食べられなかった…なんてことは、わりと多くの人が経験しているのではないでしょうか? 朝食を欠食することは一般的に良くないと言われたりしますが、具体的にどんな悪影響を及ぼすのでしょうか? まずは朝食の欠食による影響を考えてみましょう。
影響①体温が上がらず脳や体が働かない
朝食を欠食すると、食べたときと比べ体温が上昇しづらくなります。朝食を食べ体温が上昇すると、消化管が筋肉運動をはじめ、1日の活動の準備を整えます。朝食が欠食すると、このような働きが起こらず、脳や体が働かなくなります。エネルギッシュに活動するためには、朝食は必要なエネルギーなのです。
影響②食べたり食べなかったりすると不調を起こしやすい
朝食を1日欠食するぐらいでは、そこまで大きな影響はないといえますが、日によって食べたり食べなかったりすると、バランスが崩れ体調不良を引き起こしやすくなります。朝食を食べたり食べなかったりするのは、一番良くないことです。
影響③生活リズムが整っていないと肥満の原因になる
同様に朝食を食べたり食べなかったりすると、生活リズムが崩れることになり、場合によってはそれが肥満の原因になることも。逆にいうと、朝食を欠食しても生活リズムが整っていれば、問題がない場合もあるようです。
朝食を欠食しやすいのは若者が中心、生活リズムの崩れが要因
では、朝食を欠食しやすい年代や原因を見ていきましょう。若い世代が多いことが予想されますが、実際はどうなのでしょうか?
20・30代の朝食の欠食率は高まる傾向に
厚生労働省が2014年12月9日に行なった「国民健康・栄養調査の結果」によると、調査当日に朝食を欠食した成人は、男性:14.4%、女性:9.8%となりました。さらに、年代別に見ると、20代では男性が30%、女性が25,4%と前年代でもっとも高い数字となりました。次いで、30代も男性が26.3%、女性が13.5%で、比較的高い数字でした(2013年の調査結果)。欠食率は一昔前と比べると上昇傾向にあります。
生活リズムの乱れや朝寝坊が朝食欠食の原因
朝食を欠食する主な理由は、夜型の人が増え朝起きても食欲が沸かない、朝起きるのが遅く朝食を食べる時間がないという生活リズムの乱れからくるもの。また、とくに若い女性に見られるのが、ダイエットのためという理由です。
朝食を欠食しないためにとり入れたい工夫
朝食を欠食してしまうと、健康的に良くない影響が出る可能性が高まります。健康的な日々を送るためにも、毎日同じ時間に朝食を食べるのがオススメ。では、毎日朝食を食べるには、どんな工夫をすればいいのでしょうか?
生活リズムを整え、朝食を食べられる体作り
そもそも朝食を食べようと思っても、朝お腹が空いていなかったら食べられませんよね。朝食を食べられるようにするには、生活リズムを整えるのが先決。夕飯はなるべく早めに済ませ腹八分目にしておくと、翌朝、食欲が沸くようになります。また、夜更かしをしないよう気をつけ、朝食が食べられる時間に起きるようにしましょう。
手軽に食べられるものを準備
朝食を毎朝食べている人でも、毎日栄養バランスが整ったベストな食事内容にするのはむずかしいはず。朝は、多くの人がバタバタと用意を済ませ出かけているのが現実です。朝食はなるべく時間をかけずに、すぐに食べられるようなもの(ヨーグルト、スープ、おにぎりなど)を用意しておくといいでしょう。
夜の食事がボリュームたっぷりだったら、あえて抜くのもアリ
どうしても夜遅い時間の食事になってしまったときは、あえて朝食を抜くのも考え方としてはアリ。食欲が沸かないときに無理に食べるのは肥満の原因にもなります。具だくさんのスープやフルーツでサッと済ませてもいいですね。要はバランスを整えるのが重要であり、どんなときでも必ず朝食をモリモリ食べるのがベストというわけではありません。
朝食の欠食は不健康!生活リズムを整える努力を
朝食を欠食すると、脳や頭が思うように働かなかったり、体調不良や肥満を引き起こす原因にもなります。さまざまな影響が出る可能性はありますが、それは「単純に朝食が欠食しているから」というわけではなく、生活リズムが整っていないことに要因があります。
夜型の生活になると、朝に食欲が沸かなかったり、朝寝坊して朝食を食べる時間がとれなかったり、悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。なるべく早寝早起きや夕食を軽めにすることを心がけると、自然と朝食も食べられるようになり、リズムが整います。健康的に毎日を過ごすためにも、夜更かしを避け朝食を欠食しない生活スタイルを目指しましょう。
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