「謹んで新春のお慶びを申し上げます」の言葉の意味

2017年1月16日年賀状, 挨拶

ひとつひとつの言葉の意味を調べよう

Huzisan

言葉には、その語源と使い方がそれぞれにあります。語源と現在の使われ方に異なる意味合いを持つものも少なくありません。使われ方も日々変化していくものもあります。この「謹んで新春のお慶びを申し上げます」この1文のひとつひとつの言葉を調べてみましょう。

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」を言葉ごとに分けて意味を調べる

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」のひとつひとつの言葉の意味を調べていきましょう。

「謹む」:(1)控え目にする (2)かしこまる

「新春」:新年・正月

「慶び」:めでたいこと

「申す」:(1)言うの謙譲語  (2)(他の語にそえて)するの謙譲語

「上げる」:(1) 高くする(2)よくする(3)現す(4)口から吐く(5)油の中に入れて熱する(6) 終える(7)「与える・やる」の丁寧語(8)芸者などを呼んで遊ぶ(9)「・・・てやる」の丁寧語

このように、ひとつの言葉にはたいてい複数の意味があります。

それぞれの言葉の意味を掘り下げて捉えよう

それぞれの言葉の意味から、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」の意味を考えてみましょう。「謹んで」は、かしこまってですが、日本には控えめにという精神もあります。新年や正月を「新春」と表現するのは、単に暦のことだけではなく、春という暖かくなる季節という文字を使うことで気持ちの温かさをも表現しているとも考えられます。「慶び」の意味であるめでたいことは、無事に年月が経つことを表現するのでしょう。「申し上げる」は、謙譲語という自分をへりくだることによって相手を敬う、日本ならではの言葉の文化の現れと考えられるでしょう。

「慶春」など「謹んで新春のお慶びを申し上げます」の他に使える言葉もある

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」という賀詞には「慶春」という文字が一般的によく使用されます。このほか、年賀状のテンプレートとも意味される賀詞とその挨拶文には、様々な種類があります。年賀状を出す相手との関係性や近況に合わせて、使い分けてみるのも良いでしょう。

年賀状に「謹んで新春のお慶びを申し上げます」を使う

年賀状とは、新年に親しい友人や会社のひとなど、関係の深さには関係なくあらゆる関わりのある人に葉書などを出す挨拶状です。近年はIT社会の普及に伴い、若者を中心にメールで新年のあいさつをするという方法も多くなっています。それにも、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」という年賀状ならではの表現が用いられることがあります

年賀状という文化には昨年の感謝や関係性の維持など様々な意味がある

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」という言葉だけでも用が足りる年賀状ですが、年中にお世話になったことへの感謝の意と、引き続き厚情をお願いするという本来の目的のほか、近況を報告するという使われ方もあります。また、滅多に会うことのない人への関係性の維持という意味での使われ方もあります。

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」は新年の喜びを謙譲語で述べる意味の言葉

「謹んで新春のお慶びを申し上げます」という言葉の意味をご紹介しました。「謹んで新春のお慶びを申し上げます」という挨拶文をはじめ、「旧年中は大変お世話になりまして、誠にありがとうございました」や「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」といった文章、そして、「賀正」や「迎春」という賀詞がある日本の文化・風習である年賀状。人と人との長き良き交流を維持する年賀状です。葉書やメールといった方法の変化はあるものの、奥底にある日本文化のこころはいつまでも引き継いでいきたいものです。

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2017年1月16日ビジネス

Posted by BiZPARK