値引きを依頼したい!価格交渉メールの書き方や例文
ビジネスシーンにおいて、景気悪化やコストダウンなど、さまざまな理由から取引先に値下げ・値引きを依頼することがあります。価格交渉する際には、相手との信頼関係が悪化しないように注意しなくてはいけません。そこで今回は、メールで値下げや値引きをお願いする際の注意点や例文をご紹介します。
注意したい4つのポイント
理由をしっかり伝えよう
値下げや値引きは、取引先の売上低下に直結します。理由もなく一方的に値下げを要求されても、それに応じる会社はありません。価格交渉の際には、なぜ値下げが必要なのか、明確な理由や背景を丁寧に説明しましょう。
例えば、他所の販売価格や原材料費用など、相手に値下げを納得してもらえるデータがあると、了承も得られやすく、価格交渉をスムーズに進められるでしょう。
あくまでお願いする立場で
立場が有利になりやすい購入する側、制作を依頼する側であったとしても、上から目線で値引きを要求するような依頼は絶対にNGです。信頼関係が損なわれてしまいます。
「申し上げにくいお願いではあるのですが」「大変心苦しいのですが」「貴社のご事情もあるかと存じておりますが」といったクッション言葉を使うなどして、丁寧で謙虚な姿勢でお願いをする文面を心がけましょう。あくまでも値下げをお願い、相談する立場であることを忘れないようにしてください。
簡潔かつ具体的に
価格交渉のメールには、どのくらいの値引きを希望するのか、希望金額はいくらかなど、具体的な数字を記載しましょう。相手も返事がしやすくなります。必要があれば、他社価格や市場価格などについて記載したり、データを添付しましょう。
手の内を全て明かす必要はない
最初に提示した値下げに取引先が応じられない場合に備えて、代替案や妥協案を用意しておくこともあるでしょう。相手に失礼のないように文面を作成することはもちろんですが、一方で、ビジネスにおける価格交渉ですから、少しでも自社に有利な条件を引き出したいところです。
そのため、最初依頼メールに、お願いしたい金額に加えて、妥協点となる金額まで丁寧に記載する必要はありません。相手の事情なども伺いながら、有利に交渉を進められるようにしましょう。
例文は?
値引き・値下げを依頼するメールの例文を2つご紹介します。あくまでも例文ですから、この通りでなくても構いません。例文や上記で紹介したポイントを参考にしつつ、失礼のない文面を心がけてください。
長く取引がある相手に値下げをお願いする場合
件名:価格変更に関するご相談
いつもお世話になっております。
株式会社○○の△△です。
貴社より購入しております部品「〇〇」について相談させてください。
大変恐縮ではございますが、販売価格のお値引きについてご検討いただけないでしょうか。
昨今の円高傾向もあり、弊社製品の輸出が大幅に減少しております。
そのため、売上に〇〇億円の影響が出る見込みです。
つきましては大幅に費用を削減せざるを得ない状況のため、大変心苦しいお願いではございますが、「〇〇」の価格単価を◯%お値下げしていただけないでしょうか。
今後も貴社とは継続的にお取引をさせていただきたく思っておりますのでご理解いただけますと幸いです。何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
提示された見積もりに対して値引きをお願いする場合
株式会社○○の△△です。
このたびはお見積書を送りいただきありがとうございました。
また、すばらしいご提案も誠にありがとうございます。
しかしながら、弊社の予算とは大きな隔たりがございます。
他社の価格などとも比較させていただいたところ、金額面でやや開きがあるようです。
そこでご無理を申し上げますが、◯%ほどお値下げいただけないでしょうか。弊社の予算の都合もございまして、コストを〇〇万円までに抑えたいと思っております。
ご多忙中のところ申し訳ございませんが、価格の再検討を何卒よろしくお願い申しあげます。
まとめ
価格交渉メールを送る場合は、理由や背景についてしっかり明記した上で、あくまでお願いする立場で、丁寧で相手に失礼のない文面を心がけましょう。
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