雇用契約書は必ず確認!有期雇用の期間を更新する際の注意点
雇用契約書の意味とは?
会社で雇われて働く時は、雇用契約書に雇用条件が記載されています。働く側はきちんと雇用契約書を作成してもらい、自分の労働条件を知っておくべきです。正式な雇用契約書をもらっていないと、もしも急に会社との契約を、契約更新前に切られてしまっても、全く反論も出来ないためです。
雇用契約書を交わすことで契約上のトラブルを防ぐ
雇用契約書は働く側と雇う側の約束です。口約束だけでなく、雇用契約書で約束をすることで、自分の身を守ることになります。書面があれば契約が守られない事態になっても、十分に訴える材料になります。
雇用契約書は、必ず企業側に作成してもらいましょう。被雇用者は、正当な理由がない限り、契約更新もきちんと行ってもらう権利があります。
有期雇用において期間を超えて働く場合は契約更新をしなければならない
有期雇用の場合は、正当な理由や事前の通知がなければ、雇用契約書の更新をする必要があります。最初に雇用契約書を交わした時に書面で明示される事項の中に、「雇用契約の期間」と言う項目が挙げられています。最初に契約した期間で雇用を終了する場合は、問題になることはありません。
しかし、この期間を過ぎても働く場合は、雇用契約書の更新をしなければいけません。
有期雇用の期間を過ぎても更新されず勤務を続けて問題になるケースが多いので注意
問題になるのは、最初に契約した期間を超えても、更新なしで引き続き勤務するケースです。このケースは多く、雇用契約書で契約した期間を過ぎても雇用契約を更新しない場合、「期間の定めのない雇用」として判断される可能性が高くなります。
「期間の定めのない雇用」と判断されると、退職を打診された際には解雇予告の手続きが必要になります。解雇には正当な理由が必要になり、企業としては解雇が難しくなるのです。
期間を過ぎても更新されずに働き続けている場合、後々企業とトラブルになる可能性が高いので、注意してください。
雇用契約を更新しない場合は?
雇用契約書の更新を自動更新にしているような会社も少なくありません。有期雇用労働者としては、自動更新の方が事務手続きも楽という意見も多いですね。
しかし、雇用契約書は更新の度にきちんと取り交わすべきです。契約の更新には、会社と労働契約を交渉、確認する意味もあります。自動更新にはせず、契約更新ごとに労働条件を見直しましょう。
では、雇用契約を更新したくない、今の期間で退職したい場合は、どうするべきでしょうか?
前もって契約更新をしない旨を上司に相談しておこう
次の契約を更新しないと決めたら、まずは上司に報告しましょう。会社が予告なしに契約更新をしないのが問題視されるのと同様に、労働者側も急に契約更新を辞退するのはマナーに反します。
時間的に余裕を持って、上司に契約を更新せず、退職する旨を相談してください。
有期雇用者が契約更新する際は必ず雇用契約書を交わして不備がないか注意しよう
有期雇用の期間を更新する際の注意点について説明しました。
雇用契約書の項目には、雇用する期間が必ず記載されています。ですから、雇用契約書の期間が満了する前に、更新をする必要があるのです。雇用契約書の更新をきちんと行っていないと、「期間の定めのない雇用」として判断されてしまいます。こうなってしまうと、解雇しようと思っても、正当な理由がないと解雇が出来ない状態になってしまうので、雇い主は注意する必要があることを知っておかねばなりません。
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