退職をする際に保険証を返却する理由と注意点
退職した際に保険証を返却する理由は使えなくなるから
退職が決まった場合、保険証は速やかに返却しなければなりません。その理由は保険証が使えなくなるからです。つまり、返却した保険証は使えないということです。
保険証を返却してもらった会社は、退職者の社会保険の損失手続きを行わなければなりません。ですので、退職した際は保険証を返却しなければならないのです。
通院などで保険証が必要な場合は会社に相談してみよう
突然の事故や病気などで、病院に行く必要がある場合などの正当な理由があれば、退職時の保険証の返却をギリギリまで猶予してくれる企業がほとんどです。しかし社内規定などでどうしても返却を求められる場合は、速やかに返却しなければなりません。
どうしても通院しなくてはならない場合などは、一度会社の担当部署に相談してみた方がいいでしょう。
退職の際は国民健康保険か社会保険の任意継続かをよく考える
退職を決意したら、退職準備の一環として健康保険をどうするかもしっかり検討しておきましょう。次に社会保険を完備した企業にスムーズに転職できる場合はいいのですが、もしもの時を考えても無保険状態はよくありません。
国民健康保険と社会保険の任意継続が自分にとってどちらがベストなのか情報収集し、見極めるのも大切な事前準備といえます。退職する際には、健康保険をどうするのか。すなわち、国民健康保険か社会保険のどちらに加入するのかをしっかりと考えるように注意しておきましょう。
退職後に、国民健康保険か社会保険のどちらにも加入しない人がいますが、必ず国民健康保険か社会保険のどちらに加入するようにしましょう。
社会保険の任意継続は自己負担が多くなるので注意
先ほどは、健康保険をどうするのか。いえば、国民健康保険か社会保険のどちらに加入するのかを注意しましょうと紹介しました。ここで、健康保険の社会保険の任意継続をする際には気をつけておきたいポイントがあります。
退職後の健康保険を検討する際、必ずしも社会保険の任意継続にメリットが多いというわけではありません。これまで会社が負担してくれていた社会保険分も、退職後は全ての社会保険料が自己負担となりますので、月額保険料が退職前より上がるのは当然です。
またこの先のライフプランによっては、国民健康保険を選択した方が良い場合もありますのでまずは一度各専門機関に、退職後に加入する健康保険は、国民健康保険か社会保険のどちらに加入するのがいいかを相談してみるのをおすすめします。
健康保険の資格喪失日は退職日の翌日であることに注意
ここでとても健康保険に関するとても大事なお話をします。健康保険の資格喪失日についてです。会社を退職すると、その会社の健康保険の資格を喪失し、健康保険証は失効します。健康保険の資格喪失日はいつかというと、退職日の翌日です。
たとえば、3月31日に退職した場合、翌日の4月1日から会社の社会保険などの健康保険証は使用できません。「退職した月の月末まで使用できると思っていた」や「健康保険証が使用できなくなることを扶養家族に伝えていなかった」などの理由で、失効した健康保険証を引き続き使用してしまうケースがあります。
しかし、紹介したように資格喪失日は退職日の翌日ですので、使用できません。資格喪失後は、国民健康保険か社会保険の任意継続で健康保険に入る必要があります。
資格喪失日を超えて保険証を使用すると医療費を返還しなければならない
健康保険の資格喪失日についてはご理解いただけましたか?資格を失効した健康保険証を使用した場合、会社の社会保険で負担している医療費(総医療費の7~9割)を返還しなければなりません。
社会保険といった健康保険の資格喪失日を超えて使用しないように注意しましょう。失効した保険証を繰り返し使用するなど、悪質なケースでは詐欺罪に問われる場合があります。
退職した際は保険証が使えないので任意継続する際も速やかに返却しよう
退職をする際に、保険証を返却する理由と注意点について紹介しましたがいかがでしたか?手続きを円滑に進めるためにも、退職が決まったら保険証は速やかに返却しましょう。
返却しても会社に在籍している有給消化期間などは保険証は有効ですから、万が一のためにもコピーは一枚手元に保管しておくと安心です。退職日の翌日には資格喪失手続きが行われますので、病院などで保険証を使う機会ある方は早めの受診がおすすめです。
また、退職後の健康保険について注意しておきたいのは、国民健康保険より社会保険の任意継続をする方が、自己負担が多くなりますので注意しておきましょうね。そして退職後に、国民健康保険か社会保険の任意継続での保険加入は必ず行いましょう。
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