美容師の世界における現状と独立すべき年齢
美容師の現状とは?
美容師の世界とは、どのような現状を抱えているのでしょうか?給料、年齢様々な要素を紹介していきたいと思います。
続けることができる人は全体の50%程度
美容師という職業は、一見華やかに見えるかもしれませんが給料も少なく、労働も過酷です。続けることができる人は、業界に入った人の50%程度だと言われています。
毎月の給料平均も20万程度と、他の仕事と比べても非常に少ない方だと思います。 ボーナスも寸志程度で、あまり期待はできないと思ってください。
そんな過酷な世界でも、毎日必死に勉強して確実な力をつけていった先に、独立という可能性が出てきます。美容室を経営するとなれば、雇われの時の給料より、売上次第では多くの収入を得ることができるようになるのです。
15年程前の美容ブームの煽りを受け男性美容師が増えた
昔に比べると、男性美容師が非常に増えていますが、それには理由があるのです。いまから14、5年前に美容ブームが起こり、美容店を舞台にしたTVドラマも高視聴率で大ヒットしました。そういったメディアの力も一つの要因となり、カリスマ美容師が注目されたのです。この2000年あたりを境にして、美容師を目指す男子高校生が急増したそうです。
それ以前にも男性美容師さんはいましたが、今ほどの人数はいなかったでしょう。美容ブームが巻き起こって以降、美容学校への入学者のうち、おおよそ3分の1は男性、という状況が続いているのだそうです。
美容師が独立する際の年齢は?
多くの美容師が独立するのは、どれくらいの年齢になるのでしょうか?いくつかのポイントがあるようなので、紹介していきたいと思います。
30歳という年齢が進路の分かれ道と言われている
美容師というのは、30歳という年齢がひとつの分かれ道だと言われています。独立するか、マネージメント業務を担当するか、後進の指導に当たるか、どのような道に進むのか真剣に考えなくてはならない年齢が30歳であるのだそうです。
その理由として、客層の年齢・年代というのが大きく関わってきます。やはりメインの客筋が若い年齢の女性ということで、35歳を超えるとなかなか店には出られなくなってしまうのです。そのため、節目でもある30歳という年齢の前後で独立を考える方が多いのでしょう。
40歳をピークに給料が下降していくため男性は美容師は独立を考える
40代以上の理美容師が極端に少ない理由は、その賃金体系にあります。美容師の賃金は40歳~44歳くらいの年齢をピークに下降していくと言われており、人生で最もお金が必要な時期を前に、賃金が下がってしまう危険性があるのです。
つまり多くの男性理美容師にとっては40歳という年齢が人生のターニングポイントであり、廃業するか、または独立開業してオーナーになるかの選択を迫られることになります。
美容師が抱える不安要素
美容師が独立する時は、年齢も関係しますが「不安を抱えた時」であると言われています。美容師はどのような不安を抱えて生活しているのでしょうか?
様々な要素が重なる「将来への不安」
独立を志した方の「動機」で、最も多いものは圧倒的に 「将来不安」であると言われています。
「美容師としての寿命」に対しての不安や「給与・生活面」への不安、「自身の健康」に対しての不安が大部分を占めていることでしょう。勤務先の方向性に関することや、勤務美容師として飼い殺される不安など漠然とした不安を抱えている最中に「様々なタイミング」や「縁」が重なり、独立を決断するのだそうです。
美容師は最終的に「独立」か「廃業」を考えなくてはならない
美容室の業界というものは、勤務し続けることが許されない構造的な業界でもあります。勤務美容師で、60歳の高給与などという事は難しいです。
いつか、どこかで、大半の美容師が美容師を辞めるのか、独立するのかの選択する時期がきます。何も考えずに、ひたすら技術志向で働けるのは、ほんの数年でしょう。 美容師を目指すことを決めた時点から、将来設計については考えておく必要がある職業なのです。
20代のうちから「高齢になって若い人のカットができるか、と言われたらできない。技術者だけでなく、経営者にならないといけない」と考え独立する美容師もいるくらいなのです。
美容師が独立を考えるのは不安を覚えた時!年齢は30歳~40歳くらいが多い
いかがでしたか?美容師の世界における現状と独立すべき年齢について紹介してきました。結果として30歳から40歳くらいの年齢で独立を考えることが多いようですね。
しかし、早い人であれば美容師を志した時点で独立を考えているようで「将来プラン」に関しては、何かしらの展望がないと美容師を長く続けることができないのでしょう。
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