美容師の職場環境のシビアな実情と辞める納得の理由3つ
美容師の職場環境の現状とは?
美容師は一生ものの資格で、定年もないのでずっと働くことができるし、自分のライフプランの変化にあわせてお店を変える、少し仕事を休むなど、自由がききそうなイメージなのですが、その美容師の現状はどうなのでしょうか?
食事休憩が取れなくしっかりとした休日も少ない
新人の美容師として入社してから1人前になり髪が切れるようになるまではお店の開店前の早くから来て、さらには閉店後に深夜まで残ってカットの練習したりするのは当たり前となっている職種です。
また、カラー剤などのメーカーへの研修などはお店が休みの時に行くので、実質休み無しで働くこともあります。美容師は練習以外にもその日1日の反省やお客様1人1人のカルテを作ったりとやることは沢山あります。営業時間内は施術(または施術のアシスタント)のみ、営業時間外にそれ以外のことをやるのです。
営業中は食事休憩がまともに取れないし、まったく食事時間が取れないなんてことも多々あります。このような環境で働く事に厳しい人と感じる美容師は、新人美容師として入社して、かなり早いタイミングで離職される方が多いみたいです。
キャリアアップのためには就労時間外の修行が不可欠
美容師の新人アシスタントとして入社してから長らくの間は、営業が終わってからの練習会は続きます。
最低3年間は練習するという美容師さんがかなり多いです。美容師としての一定の技術を身に付けたのなら、その後は後輩の練習を面倒見るために残ります。
それだけではなくて、休日も講習会に出かけます。遊びたいとか、楽したいと言う人に美容師は無理です。美容師にはGWも週休2日もない実態です。
美容師としての技術習得のための練習は自発的ではなく、ほぼ強制的なのですが、練習をしなければ仕事を覚えるのが他の人より遅れます。結果いつまでも次のステップには進めず、下積みの仕事だけをやり続ける事になり、期間も長いです。
美容師の3大転職理由とは?
上記では、美容師の職場環境の現状について紹介しました。
美容師として過酷な労働環境には、常に腕を磨き続けるというプロ意識とキャリアアップのためという理由があります。逆にこのような修行に耐えられない人は、美容師は向いていない仕事のようです。続いては美容師を辞めるタイミングとも言える、美容師の3大転職理由を紹介します。
転職理由①:過酷な労働環境での低賃金
美容師の転職理由の代表的なものの1つとして、重労働であり低賃金であることがあげられます。美容師の新人アシスタントとして美容室に入社して、3年以内であれば多くの美容師がアシスタントですが、アシスタントであろうとスタイリストであろうと、勤務する時間はみんな同じです。むしろアシスタントのほうが、開店前の準備や営業後の練習などがあるので行動している時間は長いです。入社して環境や仕事に慣れるまではとにかく肉体的な疲労が溜まります。
そこに追い討ちをかけるように、低額な月給が渡されます。始めのうちは「こんなに働いたのにこれだけの給料しかもらえないのか」と愕然する人も多いと聞きます。その結果、労働の対価としての賃金が割に合わないと考えて美容師を離職する場合が多いです。美容師を辞めるタイミングとして多いのも、労働環境でや賃金に対しての不満を持ったこのタイミングだと言われています。
転職理由②:体調不良や精神的負担
美容師の仕事をしている上での体調不良で、多くの声が上がっているのが腰痛です。美容師の仕事を初めて、特にアシスタントの頃は毎日毎日、人によっては1日中お客様のシャンプーをすることとなります。シャンプーは中腰になり腰にかなりの負担もかかるので、ヘルニアなどで体調を崩される人が多いです。
また、手荒れも体調不良での離職理由の一つです。特にアレルギー肌や敏感肌の美容師は重症になるケースもあります。先ほども紹介しましたが、入社後1年~2年ほどはお客様のシャンプーをする機会が多いので手荒れはどうしても避けられず、離職する美容師もいます。
他にも、接客や同じサロンでの人間関係での精神的負担、労働環境による体調不良などもあります。仕事に慣れていないうちの接客は、精神的にかなりの負担がかかります。上先輩や同期のスタッフたちと長い時間同じ空間に滞在するので、精神的に疲労し離職する場合が多くあります。
美容師を辞めるタイミングや転職理由として、健康上の理由による離職が多いです。休憩などにも行けず休日も少ないため、体を壊してしまう美容師も少なくありません。美容師の仕事は好きでも、体調面や精神面の心配から離職することもあります。
転職理由③:年齢的に限界を感じて
独自調査で得た美容師さんの声の紹介になりますが、「男の美容師は、業界で美容師(雇われ)としての寿命は30歳くらいまで」と言われているみたいです。それ以上の年齢になると、お客様によっては、「髪の毛を触ってほしくないから若い美容師に変更して」というクレームが入ったり、指名もかからなくなり、行き場をなくしてしまう人も現実として多いみたいです。男の美容師さんは30歳くらいを1つのタイミングとし、独立し店を持つか、美容師という仕事からまったく別の職種に転職される方が多いみたいです。
美容師を辞めるタイミングや転職理由として多いのが過酷な労働環境での低賃金
美容師の現状や、美容師を辞めるタイミング・転職理由について紹介しました。
美容師は華やかな憧れの職業ですが、日々技術を向上させ続けなければならないため、深夜に及ぶ研修や自主練習などの過酷な修行や、立ち仕事から来る健康不良、一部のサロンでの劣悪な労働環境などの問題があるようです。
自分が美容師のキャリアで求めているものは何かを慎重に見極めてから、目指すことをオススメします。
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